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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2014年]

光干渉センサーの新用途開発を目指した販路開拓支援【精光技研】

[機械|神奈川県]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

株式会社精光技研は、田中幸司社長が勤め先の機械設計の仕事に飽きたらず、責任をもった仕事がしたいという思いから、平成10(1998)年に、神奈川県相模原市に設立されました。それ以来、光学系測定装置、精密機器、真空装置の設計・製作・改造等を手掛け、モノづくり企業の開発や大学の研究を裏方でサポートする企業として成長してきました。
 「超一級の黒子企業」としての存在であることを誇りとしています。10名の社員は全員が技術者で、日本の技術者の心を未来へとつなげる、小さなWorld Only-One Companyを目指しています。
 主力製品である非接触式断面計測技術を使った「光干渉センサー」(写真1)は、千葉大学の椎名先生の技術を商品化したものです。これは、波長1310nmの光(赤外線、人体に無害)を当てると、材質が変わるところの反射をカウントし、時間を距離に変換して非破壊で厚さを測定できる計測装置です。近赤外光が透過する物質であれば、どんなものでもその厚みや内部形状、表面のうねりが測定できます(写真2)。
 分解能は1μm(0.25μmに改造中)、内部欠陥や溶着不良の測定も可能、独自技術「光路長可変機構」(特許出願中)により他社製品が厚さ1mmと薄いものしか測定できないのに対し、15mmまで測定できるといった特徴があります。例えば、食品パックシール部分の剥離の有無、良否の検査、また塗装製品における塗料膜の分布(塗りムラ)の測定、カメラレンズのレンズの厚みなどの測定といった分野で適用可能な製品です。

計測装置計測装置 パソコンの計測画面(計測例)パソコンの計測画面(計測例)
企業名 株式会社精光技研
代表者名 代表取締役 田中 幸司 従業員数 10名
資本金 300万円 売上高 非公開
住所 神奈川県相模原市中央区上溝4504-7
電話番号 042-764-7112
主要製品 光学系測定装置、精密機器、真空装置の設計・製作・販売

制度を利用するきっかけ

支援対象となった製品は、これまで樹脂成形品(医療用)の厚さ測定用としての実績はありましたが、市場性のある特定分野が絞り込めずにいました。計測可能な素材や用途についてのさらなる探索と、ユーザーが求める機能、性能、測定スピード、操作性といった条件を収集し、用途に適した製品に改良する必要がありました。
 そこで相談した相模原市産業振興財団の推薦を受け、中小企業基盤整備機構関東本部で販路開拓の支援(販路開拓コーディネート事業)を受けることになりました。

支援内容

販路開拓コーディネート事業は、優れた新商品(新製品・新技術・新サービス)を持ちながら新規性が高く具体的な市場が顕在化していない、また広域的な販路開拓を行いたいが手がかりがないなど、単独での販路開拓が困難な中小企業の皆様を対象として首都圏市場へのアプローチを側面から支援するものです。
 販路開拓コーディネート事業の支援の第1段階は、マーケティング企画のブラッシュアップです。支援製品は幅広い用途が考えられますが、想定用途を(1)再生医療用細胞培養の細胞厚測定、(2)食品や薬品の密封シール部の溶着度検査の2つに絞り込みました。
 支援の着地点は、アプローチ先での測定デモ、あるいは測定サンプルをもらって測定結果を報告することにより装置の評価をしてもらうことに置きました。
 支援の第2段階は仮説の検証です。4名の販路開拓コーディネーターによる合計25回(そのうち同行訪問回数11回)の支援が実施されました。再生医療分野では大学付属病院、大手医療機器メーカー、バイオ研究開発受託サービス会社、大手受託臨床検査の4社からサンプルの提供を受け、測定を実施することができました。
 測定可能なもの不可能なものが判明するとともに、当該製品で細胞厚の測定が可能なことを確認できました。また、装置の改良点や装置の使い勝手向上のための改善要望(測定範囲の拡大、マルチスキャン、XYステージ、オンラインモニタリング、オートフォーカス、写真撮影など)が確認できました。
 シール検査分野では、健康食品や医薬品で検査ニーズがありました。しかし、アプローチ企業では用途がかなり限定されることから、現状での利用可能性は低いことがわかりました。
 支援の第3段階では、支援期間中の活動がまとめられ、そこで得た結果について同社に報告され、今後に向けた提言が行われました。

支援の結果と今後の展開

各アプローチ先でのサンプル実測から貴重な情報を収集できました。S医科大では、培養表皮の厚さ測定に使えると評価され、測定方法確立についての共同研究をすることになりました。
 今後は、提言を受けた(1)屈折率の測定、生体細胞を扱える光学的な根拠、測定データの信頼性向上、(2)1μm単位まで計測できる精度向上、(3)操作性面での使い勝手の改善、(4)論文や学会発表で再生医学業界での認知度向上を図る、といった課題解決に向け注力していきます。

お問い合わせ先
(独)中小企業基盤整備機構 関東本部 経営支援部 マーケティング支援課 
03-5470-1638

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