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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2014年]

介護支援の見える化を行い、3K職場での残業ゼロをIT化で実現【イトーファーマシー】

[サービス|三重県]相談・アドバイスイベントその他

企業概要

介護評価システムを構築した伊藤社長

介護評価システムを構築した伊藤社長

有限会社イトーファーマシーは、昭和62(1987)年に薬局から事業活動をスタートしました。現在では、調剤薬局3店舗以外にヘルパーステーション、居宅介護、通所介護など介護事業を展開しています。
 なお、訪問介護ではレセプト請求するために報告書が必須となります。イトーファーマシーのヘルパーは毎朝、同社の介護部門であるヘルパーステーション沙羅(以下、沙羅)に立ち寄り、介護支援者の支援指示書を受け取って、介護支援者宅へ移動します。そして、ヘルパーは介護を終えた後、沙羅へと戻り、報告書を作成します。このことにより、沙羅までの往復、報告書作成の時間がとられるなど、日常的に残業が発生し、離職率の高さが問題となっていました。また、報告書は手書きで読みにくい文字、記載内容がヘルパーごとにばらつきがあり、モニタリングや支援経過作成時には苦慮していました。
 そこで、ヘルパーが携帯電話を日常的に使用していることもあり、携帯電話を活用した介護評価システムを構築して運用を開始しました。
 朝、ヘルパーの携帯電話に支援内容の指示書が届くため、ヘルパーは沙羅へ立ち寄る必要はありません。現場では携帯電話の画面から介護動作ができたかどうかを選ぶだけで、報告書を作成できるようにしました。
 入力が必要な項目はメール入力と同じにし、手書きの読みにくさという問題を解消しました。これにより、沙羅への移動、報告書作成時間が大幅に減ったため、ヘルパーは残業から解放され、離職率の低下を生み出しました。
 この結果、イトーファーマシーにとっては、インターネット経由でヘルパー個々の介護実績記録や介護支援経過表の見える化ができ、客観的評価ができるようになっています。また、目標だった残業ゼロも達成できました。

携帯電話から選ぶだけで報告書作成できる携帯電話から選ぶだけで報告書作成できる 訪問介護に専念でき残業ゼロを実現訪問介護に専念でき残業ゼロを実現
企業名 有限会社イトーファーマシー
代表者名 伊藤 新生 従業員数 30名
資本金 300万円 売上高 3億円
住所 三重県鈴鹿市安塚町638-16
電話番号 059-382-8490
主要製品 調剤薬局(3ケ所)、居宅介護支援、デイハウス、ヘルパーステーション

制度を利用するきっかけ

平成13年度に経営革新計画の認定を受け、介護事業のIT化のために三重県産業支援センターの専門家派遣を依頼したのがきっかけです。そこで、専門家の支援を受けながらシステムの仕様をまとめ、平成15年度にはIT活用型経営革新モデル事業(経済産業省)に選定され、試作版の介護評価システム「スイートハート」を作成しました。
 また、その後も現在のシステムである介護評価システム「Sara」の構築の際に支援を受けるなど、継続的に支援を受けています。

支援内容

イトーファーマシーは介護のプロですが、システム開発の経験はありません。そこで専門家派遣制度を活用し、試作版の介護評価システム「スイートハート」の作成で支援を得るため、仕様書への落とし込みや開発会社の選定や打ち合わせなどの側面サポートを受けました。
 同社の介護評価システムには、行為動作分析という手法が使われています。具体的には、入浴や排泄などの生活行為を細かな動作に分け、 その行為を携帯電話で「介助した」、「しない」を選んで入力するだけで、その内容をもとに介護評価が実行されます。
 なお、同社は、介護の質の向上に熱心で、客観的データによる評価方法の研究開発に取り組んでおり、平成13・15・17年度とも日本痴呆ケア学会にて石崎賞を受賞するなど、学会・業界でも注目を集めています。また、行為動作分析については、同社の伊藤取締役が「心に寄り添う個別介護手順書の作り方」(三輪書店)として、出版を行っています。
 三重県産業支援センターでは、イトーファーマシーが他の介護事業所のモデルとなってもらうため、中小企業総合展へのブース出展や、IT経営力大賞への応募をすすめて、平成21年には特徴的なIT経営実践企業として評価され、中部IT経営力大賞で優秀賞を受賞し、情報化サミット2009で事例発表が実施されました。
 また、平成22年には、第9回ハイ・サービス日本300選に選ばれています。
 さらに平成24年には、全国中小企業取引振興協会による情報化優良企業表彰の最優秀企業賞(中小企業庁長官賞)を受賞し、事例発表を行ってもらいました。
 現在でも、介護評価システムのさらなるバージョンアップをめざし、イトーファーマシーからの相談に応じています。

支援の結果と今後の展開

介護評価システムを導入し、活用することにより、介護報酬の加点である体制要件は満たされ、その結果、介護報酬の10%アップが実現しました。
 今後は、このシステムを活用した介護情報のデータベース化に取り組み、介護予防に役立てるべく、大学などの医療機関との連携をすすめていきます。

お問い合わせ先
(公財)三重県産業支援センター
059-228-3326

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