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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2013年]

地域(唐津・玄海)資源と地域(県・市・団体等)支援の有効活用で経営革新【たなべ屋】

[食料・食品|佐賀県]相談・アドバイス研修・セミナーなし

企業概要

唐津市七山の風光明媚な絶景地に立地

唐津市七山の風光明媚な絶景地に立地

有限会社たなべ屋は、唐津市七山村で、肉類(豚肉等)の燻製品を製造販売しています。商品は、豚肉のほか、鯨、牡蠣、豆腐、猪、フォアグラ等を素材としています。販路としては、直販(店舗、インターネット)のほか、百貨店、高級スーパー等のルートでも販売しています。

平成21年頃より、七山地区の行政関係者や住民との意見交換の中で、「猪を七山の特産品にできないか」とのアイデアが生まれました。保健所の許可の関係で、熱処理していない猪肉は提供できないため、これまでは熱処理を行ったソーセージ等として製造販売をしてきました。当時、唐津地区でも、猪の解体を行う施設ができたことを受けて、生ハム製造への道が開ける可能性が出てきたため、新商品開発を検討しました。

また同時期、地域の漁業者等からは、魚介類を燻製にすることについて試作品製作の依頼を受けることが多くあり、自社での製造販売に取り組むことも検討していました。なお、市場としては、魚介類の燻製品は多くはなく、ヒット商品も少ない状況でした。ただし、魚は日本人の嗜好に合うものであり、今後も需要は期待できます。

技術的には、現状の肉の燻製技術で十分に対応できるものであり、魚介類加工の許可取得で足ります。この商品分野は、まったくの新商品の開発は困難とみられますが、工夫すれば目新しいものはできます。ドイツで最高のマイスターが腕を競う「ズーファ」や「農業畜産協会」、オランダでの「スラバクト」でも高い評価を受け、賞を受賞した同社の技術・ブランド「燻や」であれば、通常の干物が200―300円であるのに対して、もっと高価格(1.5―2倍以上)で販売することも期待できます。

職人気質と対照的なお洒落な店内職人気質と対照的なお洒落な店内 唐津・玄海の豊かな素材が溢れる商品唐津・玄海の豊かな素材が溢れる商品
企業名 有限会社たなべ屋
代表者名 田部 英雄 従業員数 10名
資本金 300万円 売上高 1億円
住所 佐賀県唐津市七山白木1027-3
電話番号 0955-70-7170
主要製品 豚肉等の食肉ほか、海産物を素材とした燻製品(ハム、ソーセージ等)

制度を利用するきっかけ

経済産業省の旧・地域力連携拠点(佐賀県中小企業団体中央会)の応援コーディネーターとして、支援専門家(中小企業診断士)が県内中小企業の経営課題に対する支援(課題解決や戦略立案等)を行っていました。

平成21年5月、同社は所在する唐津市七山・唐津東商工会七山支所、唐津市役所を通じて、「猪肉を使用した生ハム製造を検討しており、活用できる補助金等の支援策があれば、計画作成、申請について支援して欲しい」と支援専門家(中小企業診断士)に相談しました。この対応をきっかけとして、平成22年2月の「魚介類を素材とした燻製品の製造販売」での経営革新計画作成と承認申請で支援を受けることとなりました。

支援内容

平成21年5月、(財)佐賀県地域産業支援センターの「さが中小企業応援基金事業費助成金」募集を案内され、同社は申請書作成に着手しました。事業概要、新規性、市場性、販売戦略、生産体制について具体的な取組みをまとめました。申請書提出に続く審査会でのプレゼンテーションのため、特に商品の新規性や市場性について簡潔にまとめた資料を作成しました。

猪肉の生ハムの商品化については、猪が体内に保有している菌の検査について、検査体制はどうなっているか、食品としての安全性が保たれているかについて問われました。保健所にて検査が可能であれば、この問題はクリアできるものと思われました。ただし、クリアできたとしても、経済的、時間的コストをかけて採算がとれるか、それを実施して製造するかどうかの判断が必要となります。最終的には、関係機関との協議を行い、それを受けての同社の田部英雄社長の判断に委ねられましたが、結果として実施することとなりました。

その後、平成22年1月-3月に、「魚介類を素材とした燻製品の製造販売」で経営革新計画の承認申請を行うことが支援専門家から提案され、申請書の作成、応募、承認を受けるまでの支援を受けました。田部社長の事業構想から、具体的な内容、実施スケジュール、人員等の体制、資金調達、取り組むうえでの課題、実施の効果、売上目標が整理され、計画書が作成されました。

さらに平成22年度には、同テーマでの経営革新事業費補助金への応募について事業計画書作成の支援を受けました。一連の経緯、事業への取組みについて、平成22年9月に開催された農商工連携セミナー(佐賀県中小企業団体中央会)、平成23年9月に開催された中小企業診断士理論政策更新研修(中小企業診断協会佐賀県支部)において、経営革新事業事例として多くの参加者・受講者に紹介されました。

支援の結果と今後の展開

猪肉の生ハムについては、さが中小企業応援基金事業に条件付きで採択されました(今回は採択を辞退)。経営革新計画については、この分野での商品開発についての技術的な要点を十分に習得することができました。

今後は、消費者の嗜好に合った味付けを研究していくことが課題となります。これには、経営革新事業費補助金(補助率1/2)、唐津市「新事業展開サポート補助金」(補助率1/2、50万円を限度)の活用により、全体予算の3/4程度を賄うことができました。事業資金調達のため申し込んだ融資については、経営革新計画承認によるメリットもあり、金融機関に利率の引き下げに応じてもらいました。

さらにはセミナー、講習会での事例紹介を通して、一般消費者以外の県内事業者、企業支援専門家に対しても、同社の認知度がさらに高まりました。

お問い合わせ先
佐賀県新産業・基礎科学課
TEL:0952-25-7129

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