本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 支援情報・機関を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2012年]

沈殿物を安全に回収する「ダブルサイクロン」のニーズ検証【ワールドケミカル】

[機械|東京都]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

株式会社ワールドケミカルは、昭和46(1971)年の創業以来、常にオリジナル技術の創造にこだわり続け、流体テクノロジーに挑む環境機器の総合メーカーとして成長してきました。

事業の柱は、ろ過機、ポンプ、回収機の製造販売です。実験設備や生産ラインで使うろ過機、電子部品工場で洗浄液を移送するケミカルポンプ、焼き付きや液漏れをなくした竪型シールレスポンプ、誤動作があっても壊れにくい自吸式ポンプ、ポンプを応用した水中の油回収機などが主力製品です。技術力の高さは、多数の特許を取得していることからも証明されています。

支援対象製品の「ダブルサイクロン YD-20DC型」(写真1)は、めっき槽に溜まる沈澱物をポンプで吸引し、めっき液を循環させて回収する装置として開発されました。自給式マグネットポンプに新開発のダブルサイクロン分離機(1段目で細かい沈殿物、2段目で大きな沈殿物を補足する)を接続して液を吸引し、沈殿物の分離・捕集を行います(写真2)。めっき液を抜かなくても安全に回収できることや、台車に載せて移動できるので、めっき槽の改造が不要であるといったユーザーメリットがあります。

また、回収時間の短縮、コスト削減(人員削減、フィルター不要)、危険除去という点で、他の沈殿物の回収方法に比べて競争力があり、ポンプ専業メーカーとしての実績が活かせることが強みとなっています。ただし、支援開始時にはまだ販売実績がありませんでした。

ダブルサイクロンYD-20DC型ダブルサイクロンYD-20DC型 新開発のダブルサイクロンの構造新開発のダブルサイクロンの構造
企業名 株式会社ワールドケミカル
代表者名 森 渉 従業員数 70名
資本金 5,000万円 売上高 11億円
住所 東京都台東区台東1-1-14 ANTEX24 3階
電話番号 03-5818-5130(代表)
主要製品 耐食性ケミカルポンプ、浮上油(物)回収機器の製造販売

制度を利用するきっかけ

ダブルサイクロンは、営業活動をとおして収集しためっき加工会社のニーズに基づき開発されました。ただし、実際にめっき液や加工物の特性による効果の違いや操作性等について、製品の完成度を高める必要がありました。

同社では、中小機構関東本部の窓口相談で、これまでにアドバイスを受けていたことから、販路開拓コーディネート事業の存在を知り、課題解決に向けて市場の声を直接訊く機会を得たいとのことで、支援を希望されました。

支援内容

ポンプの用途は広範囲にあり、同社製品はその信頼性の高さからさまざまな機器に組み込まれています。しかし、商社経由での販売のため、商流については直接顧客との接点がありませんでした。

販路開拓コーディネート事業の第1段階では、使用シーン表というツールを使ってダブルサイクロンYD-20DC型を採用する可能性の高いターゲットを絞り込み、顧客メリットを仮説として設定しました。次に、プレゼン資料を作成し、重点アプローチ先として設定しためっき加工業に訪問するための準備を整えました。

支援活動にあたっては、(1)めっき液の種類による沈殿物や回収頻度の違い、(2)沈殿物がよく出る加工品の種類や沈殿物の特性、(3)当製品が適する企業規模や設備の状況等の情報収集を行い、製品の改良点を探ることを目標にしました。

第2段階は仮説の検証です。2名のコーディネーターが10社のめっき加工会社に合計27回(うち同行回数17回)の支援活動を行い、その結果、おおむね本機の特徴である沈殿物の分離・回収性能を評価していただきました。また、冶具剥離槽の沈殿物処理費用が削減できることも、ある程度理解を得られました。しかし一方で製品面、価格面、営業・販促面で、今後検討すべき改良点や課題があることもわかりました。

第3段階は、仮説の評価と今後の方向性についての提言です。報告会では、支援活動期間中に得た資料づくりやメンテナンス体制の充実等の課題対応策について例示・提言しました。

支援の結果と今後の展開

支援の結果、1社に見積書を提出し、また3社で実機を用いたテストを実施しました。さらには、6社で沈殿物回収に関する情報を収集できました。フープ式スズめっき処理で生じる沈殿物の回収、クロムめっき処理で生じる沈殿物の回収、そして分離・回収後、槽に戻す際に液をきれいにする処理、ろ過機としての利用、スペースのない事業所に対応したハンディタイプの開発等に、ニーズがあることがわかりました。

今後は、当製品の完成度を高め、販売強化につなげる意向です。

お問い合わせ先
(独)中小企業基盤整備機構 関東本部経営支援部 マーケティング支援課
TEL:03-5470-1638

このページの先頭へ