本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 支援情報・機関を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2012年]

現代の湯治場として地域再生を目指す西の名湯「俵山温泉」の取組み【俵山温泉】

[サービス|山口県]専門家派遣なしなし

企業概要

山間に静かにたたずむ俵山温泉

山間に静かにたたずむ俵山温泉

俵山温泉は、童謡詩人・金子みすゞの故郷・山口県長門市の山間にある、昔ながらの湯治場の風情を色濃く残した温泉地です。約30軒の宿はいずれも20室にも満たないほどの小さな旅館で、内湯を持った旅館は3軒のみです。

宿泊客は浴衣に着替えて、外湯(共同浴場)に出かけます。俵山温泉のお湯は、全国有数のPH9.8アルカリ単純泉、泉温42度、加水・加温なしの100%天然温泉かけ流しの本物の温泉です。昔から神経痛やリウマチの名湯とされ、全国でも24しかない国民保健温泉地の1つです。その効能は九州帝国大学・高安慎一教授、九州大学・矢野良一教授、岡山大学・関正次教授などの研究により、広く知られています。

最近では、温泉教授として名高い松田忠徳氏の著書「温泉教授の湯治力‐日本人が育んできた驚異の健康法」(祥伝社、平成17年)の全国平成温泉番付で、西の横綱に選ばれています。

同社は、俵山温泉の振興と発展を目的として、地域の人々の出資により、昭和39(1964)年に設立された合名会社です。町に2軒ある外湯「白猿の湯」「町の湯」をはじめ、和洋折衷レストラン「涼風亭」、岸信介元首相がこよなく愛した別荘「涼風荘」、軽食喫茶「アゼリア」、俵山の農産物直売所「湯久里倶楽部」などを経営するかたわら、地域の公園の管理まで行う俵山温泉にはなくてはならない中核的な企業です。

同社は、宿泊施設は持たず、地域の旅館との共存共栄を図っています。また、同社の事業収入の内訳は、湯銭収入が6割強、レストランや売店の収入が4割弱となっています。

昔ながらの湯治場風情を色濃く残す町並み昔ながらの湯治場風情を色濃く残す町並み 観光客に人気の高い外湯「白猿の湯」観光客に人気の高い外湯「白猿の湯」
企業名 俵山温泉合名会社
代表者名 理事長 宮野 修治 従業員数 25名
資本金 1,365万円 売上高 約1億6,000万円
住所 山口県長門市俵山5113
電話番号 0837-29-0001
主要製品 共同浴場「白猿の湯」・「町の湯」、レストラン「涼風亭」ほか

制度を利用するきっかけ

近年、当地では温泉施設への入湯者数、旅館への宿泊者数の減少傾向などが課題となっていました。

そこで、温泉地のコンセプトを「健康回復、心身ともに癒せる里を目指した快適療養の温泉街」として再定義し、俵山温泉の魅力を活かした目的滞在型の商品づくりと、積極的な営業展開を図ることとしました。

その計画づくりと実行支援のため、商品づくりおよび販売促進のマーケティングに詳しい中小企業診断士の専門家派遣を要請することとしました。

支援内容

1. 経営計画書の策定支援
(1)俵山温泉の経営環境の整理
 まず、俵山温泉の強み・弱み、事業の機会・脅威を整理して、経営改善に活用できる資源の抽出を行いました。
(2)俵山温泉の事業コンセプトの再定義
 基本コンセプトを「健康回復、心身ともに癒せる里を目指した快適療養の温泉街」と再定義して、ターゲット顧客や提供できるオリジナリティの設定を行いました。
(3)経営方針および行動計画の策定
 事業面では、俵山温泉の魅力をいかしたオリジナリティのある商品づくり、積極的な営業展開による商品の販売促進、施設および温泉街の清潔感の維持、経営方針を実現できる中核人材の確保・育成、中長期にわたる温泉街の街並み整備・魅力向上などを経営方針として策定し、行動計画にブレイクダウンしました。財務面では、少人数私募債の募集、業務費の削減、見直し等の経営方針を策定し、行動計画にブレイクダウンしました。また、行動計画を数値計画としてまとめる作業も行いました。

2. 商品づくり・販売促進の企画策定支援
 経営計画にある俵山温泉の魅力をいかしたオリジナリティのある商品づくりを具体化するため、同社のみならず、観光協議会、旅館組合、商工会議所等との企画会議を重ねながら、商品づくりを行いました。また、その周知を図るため、ホームページの改定に関する助言、マスコミや旅行会社に向けたプレスリリース作成の支援などを行い、PRを行いました。商品は、顧客の状況を見極めながら毎年見直しをすることとしています。
 なお、平成24年の企画商品は、以下のとおりです。

プチ湯治 通年 温泉手形+1泊2食のお得なセットプランです。
寒湯治 12~2月 寒い時期の湯治は良く効きます。病院との連携もあります。
光湯治 3~5月 森林浴、ウォーキングをお楽しみいただきます。
花湯治 4月 当地で有名なしゃくなげ、ツツジの鑑賞にご案内します。
蛍湯治 6月 七重川の源氏ホタルの群舞にご案内します。
遊湯治 7~8月 自然の中で子どもたちの遊び体験を応援するプランです。
月湯治 9~10月 秋の夜長を季節の食材でお楽しみいただきます。
紅葉湯治 10~12月 紅葉狩りとウォーキング、美食を組み合わせたプランです。
美湯治 通年 温泉とエステ三昧の綺麗になるための特別なプランです。

このほかにも、毎月、健康づくりを応援するウォーキングを実施しています。詳細は、ホームページでご確認ください。

支援の結果と今後の展開

1年半の支援により、俵山温泉の商品づくりは形になってきました。マスコミや旅行会社からも「俵山温泉は変わった、元気が良い」といわれることが増えてきています。集客の面でも長い減少傾向に歯止めがかかり、一部には上向きになる部門もでてきています。

今後は、本物の温泉の良さを証明しつつ、消費者に温泉の良さをわかりやすく伝えていくことで、さらなる地域おこしに取り組みたいと考えています。

お問い合わせ先
長門商工会議所
TEL:0837-22-2266

(財)やまぐち産業振興財団
TEL:083-922-3700

このページの先頭へ