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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2012年]

「ホタテ貝殻」を利用した抗菌剤および抗菌商品の事業化【抗菌研究所】

[その他|栃木県]専門家派遣なしなし

企業概要

ホタテを原料にした天然抗菌剤(粉末)

ホタテを原料にした天然抗菌剤(粉末)

株式会社抗菌研究所は、平成21年9月にホタテ貝殻のパウダー販売業として設立されました。ホタテ貝殻は、産業廃棄物として廃棄処分されていますが、ホタテ貝殻には従来から土壌改良作用・水質浄化作用や防虫効果等があることが知られていました。

ホタテ貝殻を焼成処理した「ホタテ貝殻焼成カルシウムパウダー(抗菌パウダー)」は、水溶すると強塩基性(pH値≒13前後)を示すため、高い殺菌効果が得られます。しかし、貝殻の焼成方法や焼成温度、パウダーの粉砕方法により大きく殺菌効果に差が生じ、従来は抗菌パウダー水溶液での利用が主でした。

スカローを練り込んだ抗菌長靴

スカローを練り込んだ抗菌長靴

そこで抗菌研究所が開発した特殊高熱分解炉と粉砕技術を使用することで、殺菌効果の安定性と従来の10-20μmよりさらに微粒子化(1.36μm)が可能となりました。この結果、抗菌パウダーを材料に加えて均一に練りこませることができ、抗菌効果のある抗菌加工商品の製造が可能となってきました。また、安全性については、物理的安全性データ(急性経口毒性試験、皮膚一次刺激性試験、皮膚感作性試験、変異原生試験)においても、人体にとって安全な領域にあることが認められています。

スカローを練り込んだ抗菌スリッパ

スカローを練り込んだ抗菌スリッパ

なお、主な用途としては抗菌粉末や抗菌石鹸(化粧石鹸)、抗菌スリッパ、あるいはパソコンのキーボードや液晶のフィルムシート等の電化製品への活用が考えられます。また、すでに抗菌石鹸(化粧石鹸)については抗菌研究所での製造販売を開始しています。

現在、抗菌研究所では貝殻焼成抗菌剤のさらなる微粒子化(微粒子再結合阻止による微粒子の均一化)を進めています。

企業名 株式会社抗菌研究所
代表者名 丸尾 茂明 従業員数 16名
資本金 100万円 売上高 9,000万円(平成23年9月期)
住所 栃木県那須塩原市東赤田387-2
電話番号 0287-48-6211
主要製品 抗菌材「スカロー(ホタテ貝殻のパウダー)」の製造販売等

制度を利用するきっかけ

抗菌研究所は、平成21年9月に抗菌パウダーを販売するために設立された新しい会社であり、販売体制の確立や抗菌パウダーを使った商品開発が急務でした。

そこで大田原商工会議所の紹介により、財団法人栃木県産業振興センターに対して、抗菌研究所を対象とした事業計画策定等のアドバイスの支援要請があり、経営革新計画書の認定を受けるために中小企業ネットワークアドバイザー事業を利用し、中小企業診断士の支援を受けて新事業展開としての計画策定に取り組みました。

支援内容

栃木県産業振興センターでは、旧・中小企業応援センター事業(中小企業経営支援体制連携強化事業)による専門家(中小企業診断士)派遣を、平成22年1月から4回実施しました。

専門家派遣の第1回では、ヒアリングや情報収集をしたうえで、今後の販売戦略等について検討しました。また、第2回では、事業計画作りについて具体的な内容の検討を実施しました。さらに、第3回は事業計画に基づいて売上計画や損益計画を策定しました。そして、第4回では策定した「経営革新に係る承認申請書(案)」を、栃木県の経営革新担当者と抗菌研究所担当者および派遣専門家で確認・評価を行い、経営計画のブラッシュアップを実施しました。

これらの支援の結果、平成23年2月に申請書類を提出し、平成23年3月に承認を受けました。また、栃木県の経営支援事業である「ビジネスプラン応援事業(事業性評価)」にも応募し、Aランク評価を得られました。

将来を見据えた事業計画の策定の結果、売上増加による損益状況がわかるようになり、 社内での数値目標が明確になりました。平成23年3月期の売上実績は対計画123%を達成しました。平成24年3月期に向けても順調に推移しており、対前年比130%の売上増加となっています。

抗菌研究所の丸尾社長は「経営革新計画が承認されたことにより、さらに対外的にPRができることから、さらなる営業促進を図っていきたい」と感想を話しています。

支援の結果と今後の展開

支援の結果、平成23年2月に申請書類を提出し、平成23年3月に経営革新計画書の承認を受けました。

さらに現在では、抗菌プラスチック食器や抗菌スリッパ等の抗菌パウダー入りの新商品等が開発されてきており、今後はパソコンの抗菌キーボードや液晶フィルムシートの抗菌化等への活用が考えられています。

また本技術を活用し、防虫、かつ最終的には土に戻る「唐辛子を練り込んだ農業用の生分解性樹脂マルチシート」を開発するなど、積極的な商品開発のもと、販売拡大に取り組んでいます。

お問い合わせ先
大田原商工会議所
TEL:0287-22-2273

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