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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2012年]

落語を軸にした取組みで他旅館と差別化を図る宿【宝永旅館】

[サービス|福井県]専門家派遣相談・アドバイス研修・セミナー

企業概要

まちの旅館が独自の取組みをスタートさせた

まちの旅館が独自の取組みをスタートさせた

宝永旅館は終戦後に創業し、県庁所在地である福井市内のほぼ中心部に位置しています。客室は、和室11部屋、洋室シングル4部屋、洋室ツイン2部屋、マージャン部屋1室です。そのほかに30畳の大広間があり、団体客の収容が可能です。宿泊客は、ビジネスマンの出張利用はもとより、学生の合宿や契約就労者の長期滞在型利用が多くなっています。

また、これまで、宿泊以外にも宴会や会議等の部屋貸しとしてのニーズにも対応してきました。その甲斐もあって、県内の学校(小学校、中学校、高校、大学)の先生や教育委員会、地元民間企業に会議等で定期的に利用されています。

好評だった落語会

好評だった落語会

同旅館の女将は、大学時代に落語研究会に所属し、今も落語を続けているため、これを旅館経営に活かせないかと考えていました。試しに昼食や夕食で落語付きプランを実施したところ、顧客からは「楽しい明るい気持ちで食事ができ、ストレス発散になって気分良く家に帰れた」といったうれしい意見を得て、落語に商品力があると感じていました。

また、NHK朝の連続ドラマ「ちりとてちん」の放送をきっかけに、福井で開催される落語大会の常宿となりました。2010年4月には、上方落語笑女隊北陸支部を設立し、運営責任者に女将が就任しました。これを契機に同旅館では、落語を強みとして捉え、これまでの旅館業態は継続しながらも、落語講演や学生の落語合宿プロデュースなど新しい取組みで、他旅館と差別化することで、経営革新を図っていくこととしました。

企業名 有限会社宝永旅館
代表者名 代表取締役 国広 欣希 従業員数 4名
資本金 500万円 売上高 4,100万円
住所 福井県福井市宝永3-7-16
電話番号 0776-22-5204
主要製品 宿泊(学生、ファミリー、ビジネスマン等)、宴会、会議等での利用提供

制度を利用するきっかけ

福井商工会議所では、新しい事業にチャレンジしたい経営者を対象にした講習会「経営革新塾」を毎年行っています。アイデアを事業へとステップアップできるよう、自社を見つめ直し、ターゲットの選定や新事業の予想損益の作成などを実際に行っていく講座です。

女将は、以前に同講座に参加して、経営革新計画の県知事承認を受けた知り合いの経営者から、同講座への参加を勧められました。 そこで同旅館では、平成22年11月に開催された講習会に女将が参加し、温めていたアイデアを事業計画に練り上げました。

支援内容

講習会に参加し、今後の事業計画を練り上げた女将でしたが、1つ気がかりなことがありました。それは、落語の宿を打ち出すことによって、既存客が離れてしまわないかということでした。

そこで福井商工会議所では、平成22年度の国の中小企業支援事業を活用し、中小企業の経営革新についてコンサル経験豊富な中小企業診断士を県外から招致しました。  専門家である中小企業診断士に相談した女将は、関東に「囲碁の宿」、つまり囲碁を打てることをアピールし、囲碁ファンを集客している旅館があることを知らされました。またこの宿では「これまでの旅館形態を維持しつつ囲碁ファンを受け入れる体制をとったことで、うまく両立できている」と聞かされ、既存の顧客離れには繋がらないと確信しました。

自身が考えた計画に間違いがなかったと思いを強くした女将は、経営革新の県知事承認申請にも意欲的でした。県知事承認を得るためには、いつまでに何をどのように行うべきか、具体的なアクションプランが求められるため、福井商工会議所の経営指導員(中小企業診断士)が継続して支援に携わりました。具体的には、申請時期と無理のない取組み方法の確認、申請書の様式に落とし込む計画書の作成など、県知事承認を得るまでサポートしました。

県知事承認を得た後も、落語会の実施やPR方法などに関して、引き続き女将と経営指導員が確認をしながら、さまざまな取組みを行っています。

支援の結果と今後の展開

平成23年3月に、経営革新計画の県知事承認を得ました。計画をまとめ上げたことで、従業員に旅館の取組みが理解され、若い女性従業員からアイデアが出るようになりました。

また、同旅館の取組みがパブリシティに掲載され、これを知った全旅連女性経営者の会(JKK)が視察に訪れるなど、予期しなかった効果も起きています。

現在でも、計画書を常に見つめ直しながら事業を実行しているところであり、今後は落語会に参加した方を、いかに継続してお昼の会合などの利用につなげていくかの工夫が、求められています。

お問い合わせ先
福井商工会議所中小企業総合支援センター
TEL:0776-33-8283

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