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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2012年]

従来の経営をあらため、キャンペーンによる新たなプランで復活を目指す【福元館】

[サービス|神奈川県]専門家派遣相談・アドバイスなし

企業概要

夕暮れの福元館の正面

夕暮れの福元館の正面

福元館は、神奈川県の丹沢山地の麓にある、東丹沢七沢温泉郷で最も古い創業150年を超える温泉旅館です。横浜市や県央の市街地など人口が集中する地域から近いことから、箱根や湯河原と比べて近隣の観光客や地元顧客が多いのが特徴的な温泉地です。現在では8件の旅館がそれぞれ自家源泉を所有し、強アルカリ性の泉質を売りとして営業しています。

福元館は、戦後の高度成長期からバブル期にかけては国内旅行需要の増大とともに、建物や風呂などの設備を拡張して発展してきました。現在、防音効果のある多目的ホールのほか、2つの宴会場や露天風呂など充実した施設を保有しています。多目的ホールでは、ダンスサークルや吹奏楽などの団体客のほか、卓球台を備えていることからクラブ活動の合宿などにも利用されています。宴会場は、最大200名を収容することができる大広間をもち、また情緒ある強アルカリ性の温泉露天風呂も魅力があり、多様なニーズに対応しています。宿泊は地元の団体客や個人客のほか、学校のクラブの合宿など幅広い層が対象となっており、日帰りにおいても地元の法事や会合、個人客などやはり地元顧客が大半となっています。

さらに福元館では、作家の小林多喜二さんが昭和初期に密かに滞在し、小説を執筆したことが他にはない特徴となっています。十数年前まではとくにアピールをしていなかったこともあり、多喜二さんが滞在した離れは年月とともに傷んだ状態になっておりましたが、平成22年に多喜二さんのファンの皆さまの募金活動などにより改修が行われ、現在では見学できるようになっています。

情緒ある福元館の露天風呂情緒ある福元館の露天風呂 改装された小林多喜二さん滞在の離れ改装された小林多喜二さん滞在の離れ
企業名 有限会社福元館
代表者名 古根村 春代 従業員数 7名
資本金 500万円 売上高 約4,000万円
住所 神奈川県厚木市七沢2758
電話番号 046-248-0334
主要製品 食事付き宿泊サービス、合宿、日帰り温泉入浴、日帰り宴会、法事など

制度を利用するきっかけ

長引く不況による客足の減少が続き、施設や設備の老朽化や内部体制の脆弱性などにより、厳しい状況に陥っていました。多喜二さん滞在の離れの改装をきっかけに、なんとか顧客を呼び込みたいという意向もあり、「かながわ中小企業支援ネットワーク」の中栄信用金庫からの奨めにより、専門家派遣事業を利用して、経営改善を図っていく運びとなりました。

支援内容

新規顧客の開拓と既存顧客の再来館による売上の向上が最重要課題となっており、そのために手を付けてこなかった基本的なサービスを見直すことから着手しました。まず、施設やサービス内容と、価格とのズレが生じていたことを認識し、多喜二さん滞在の離れの改修完成を記念して、キャンペーンと位置付けて新しいプランを打ち出すことにしました。平日休日ワンプライスという顧客にとってわかりやすく値頃感のあるプランを開発して、売り出しました。それと同時に、日帰りプランも3つの価格帯に見直すことで、客数の増大を図ることに取り組みました。これらは従来の経営手法を大幅に変えることになるので、経営陣は不安を抱いておりましたが、現状を打破するためには今実行すべきであることを徹底的に話し合い、納得したうえで実施するにいたりました。

また、キャンペーンの周知方法としては、可能な限りの範囲でホームページの見直しを図り、キャンペーンの内容をトップに明示したり、パンフレットを作成して要所に配付したりするなど、少しずつではありますが、可能な販売促進を実施しました。

そして、時代が変わり、顧客層が変わり、そしてニーズに対応しサービスの改革を図るために、顧客アンケートをとりました。費用がかかる建物や施設に関する問題については、一度に改善することは困難ですが、着手できるところから少しずつ改善していくことになりました。一方、直ぐに着手できるサービスに関する問題については、優先順位をつけて顧客の要望や不満を把握し、サービスの改善に努めました。

支援の結果と今後の展開

キャンペーンによる効果は、思った以上に早くあらわれました。まず、ホームページを見た新規顧客が増え、その大半はキャンペーンの宿泊や日帰りプランのご要望でした。厳しかった前年同月と比べても、顧客数が120~140%程度での推移が、数カ月続きました。

経営陣や従業員にもかつての明るさが戻り、前向きな気持ちになったのも大きな効果です。しかし、東日本大震災の影響は大きく、再び厳しい状況に陥りましたが、この取り組みがあったからこそ、まだ復活できるという可能性と意欲が存在しています。 再び1つひとつ課題を解決しながら、継続的な取り組みをしているところです。

お問い合わせ先
(社)中小企業診断協会神奈川県支部
TEL:045-228-7870

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