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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2011年]

高度な医療技術向上を支援する手術練習用シミュレーターモデル【聖和デンタル】

[その他|滋賀県]相談・アドバイスなしなし

企業概要

聖和デンタルは、滋賀と京都の歯科医院を顧客に持つ歯科技工所です。創業者である岡野仁夫社長が、平成8(1996)年に当時役員として勤務していた歯科技工所をMBOにより買収して設立しました。

これまで岡野社長は、歯科技工士養成学校の講師を務めるなど、若手歯科技工士の社会的地位向上や労働環境の改善に積極的に取組んできました。この結果、従業員の定着率が上がり、現在7名の歯科技工士を擁する規模へと成長しました。

限りなく人体に近い感触を実現限りなく人体に近い感触を実現 血管の太さはカスタマイズ可能血管の太さはカスタマイズ可能

人的な規模拡大によって熟練度や得意分野別の工程分業が可能となり、技術者の専門化が進みました。現在では、CAD/CAMといった先端加工設備の導入によって、さらなる工程の効率化が図られています。

豚による吻合用血管の近似性テスト

豚による吻合用血管の近似性テスト

こうした既存事業の伸びとともに、新規事業進出への展望が開けてきました。その新規事業の取組みへのきっかけは、平成9年に岡野氏が歯科技工の研究会の役員に就任していた折、当時研究会の会長だった京都大学再生医科学研究所教授との出会いに遡ります。同研究所では、各種生体材料を使用し、高度な外科治療(心臓バイパス手術やカテーテルによる治療)に対応できる手術練習用シミュレーターモデルの開発を計画していました。背景には、外科手術練習用のマウスが動物愛護の観点から使用しにくくなっていたこととや、実際の人体に似たリアルな手術シミュレーションができるモデルへのニーズの高まりがあります。ただ何より聖和デンタルが持つ歯科技工の成型加工技術を応用できる分野であったことが大きな要因です。原材料にはPVA(ポリビニルアルコール)という汎用素材を用いていますが、親水性に富み、人体に近似したモデルへと仕上げる技術は、他社との差別化要素です。現在、臓器(心臓・腎臓・肝臓)と骨、血管のモデルラインナップが可能となっています。

企業名 有限会社聖和デンタル
代表者名 岡野 仁夫 従業員数 11名
資本金 600万円 売上高 6,450万円
住所 滋賀県大津市瀬田大江町横谷1-5 龍谷大学REC201
電話番号 077-543-7818
主要製品 歯科技工製品全般・手術練習用シミュレーターモデル製造販売

制度を利用するきっかけ

新規事業として取り組む手術シミュレーターモデル事業は、製品化に至るまでの初期段階で多額の研究開発費を要しました。これまで地域資源活用事業やものづくりといった補助金を活用しながら製品を完成させましたが、今後の販売活動にかかる人材の雇用と運転資金確保が急務となりました。

そこで、経営革新計画の認定を受け、資金調達を有利に進めるため大津商工会議所へ相談したことがきっかけです。

支援内容

岡野社長は、手術シミュレーターモデルの販売にあたり、営業専属の人材採用を強く希望しました。理由は、現在の歯科技工事業とはまったく異なる製品特性であり、販路も別になるからです。さらに臓器・骨・血管モデルという3つの製品について、それぞれの用途や分野別に専門的な対応をすることが、優位性を築くために必要な戦略だと考えていたからです。

ただ、一気にすべての人材を揃えるには、教育コストや時間を考えると難しい状況でした。よって、3つの分野のうち、どれに最も大きな収益が見込めるのかを、投資額や需要見込み、生産体制、製品完成度、汎用性、細かいオーダーへの対応力などといった情報から決めることにしました。

そこで、経営革新計画書の作成にとりかかるまでに、財務に関する数値の把握方法について支援を受けました。さらに、今後の事業拡大にあたって、管理すべき原価計算などの手法をまとめました。

その後、新規事業にかかる定性的な情報を整理しました。聖和デンタルでは、知的資産経営報告書を作成されており、社内の技術力やノウハウ、人脈など可視化しにくい情報を参考にすることができました。また、製品に対する評価を盛り込むことで、客観性のある内容へと仕上げました。定量的な目標値については、製品別の価格設定やこれまでの引合いをもとに細かく積み上げました。

最終的には、全部で5回ほどの打ち合わせを経て、経営革新計画書が完成しました。

支援の結果と今後の展開

岡野社長は、手術練習用シミュレーターモデルへの需要が見込める大学病院への直販を中心に医療用具卸業者、医療機器メーカーなどへ販路を拡大したいと考えています。

今後は商品の認知度を向上させるために、専属の営業人材を採用し、安定した受注確保を目指しています。

お問い合わせ先
大津商工会議所
TEL:077-511-1500

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