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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2011年]

「マグネシウム」を使ってプラント構築物の長寿命化、名古屋発の防蝕パイオニア【コーメイ】

[化学・繊維|愛知県]事業可能性評価専門家派遣イベント

企業概要

電力会社LNG送ガス管橋 配管サポート部防食(四日市火力発電所)

電力会社LNG送ガス管橋 配管サポート部防食(四日市火力発電所)

「マグネシウムの腐蝕は鉄の5~6倍速い」(電位換算)、ここに着眼して長寿命の防蝕技術を開発した株式会社コーメイは、電力・ガス・石油パイプラインや建造物の防蝕防水を総合的に調査し、設計施工・アフターケアを行う企業で、主力事業は20年以上の設備保全をする重防蝕です。

同社の創業は昭和52年(1977年)で、吉田敏治社長が25歳で外資企業を引継ぎ、錆止塗料や防食テープの販売を始めました。研究熱心な吉田社長は、中小企業でありながら業界唯一の試験研究施設を設け、被覆防食の研究やデータの整備を充実し、FRSなど各種新工法を開発してきました。出光北海道製油所の震災復旧工事や中部国際空港には、FRSが採用されています。

新製品「マグネラップ犠牲防食材」は、マグネシウムの腐蝕の速さ(電位の高さ)を利用し、鉄骨やパイプの腐蝕を、マグネシウムのプレートに転化させ、そのプレートを取り替えることにより、本体の寿命を30年以上延長するものです。大型プラントの腐蝕を改修する大工事を先に延ばし、実質的なコストダウンを図るもので、従来の塗料・被覆・めっき・金属溶射と比較し、長寿命・低コストでかつ多用途に対応できるものです。腐蝕の速い海上だけでなく、地上の電気の通らない大気中で犠牲防食を可能にしたもので、製品というよりシステムの開発です。

納入先・工事施行先は、全国の電力やガス、石油、建設、空港、鉄鋼、造船、化学工場、水道、商社等のインフラやプラントで、主に大企業が相手です。

道路橋 床版脚柱部防食(長良川 相川橋)道路橋 床版脚柱部防食(長良川 相川橋) 水道管橋 コンクリート貫通部防食(愛知県岡崎市)水道管橋 コンクリート貫通部防食(愛知県岡崎市)
企業名 株式会社コーメイ
代表者名 代表取締役社長 吉田 敏治 従業員数 21名
資本金 2,000万円 売上高 5億円
住所 愛知県名古屋市西区上名古屋4-4-12
電話番号 052-531-1133(代表)
主要製品 マグネシウムを利用した犠牲防食材「マグネラップ」

制度を利用するきっかけ

コーメイが、名古屋市新事業支援センターへ「事業可能性評価」を申請したのは、資金調達を名古屋商工会議所に相談したのが始まりです。金融機関の出向者から「新商品・新技術の事業可能性評価による融資制度」を紹介され、窓口の名古屋市中小企業振興センターを通じ、事業評価を担当している新事業支援センターへ訪問するに至ったものです。

コーメイの顧客は実績を重視され、新製品の採用には1年以上の試行テストを要求する企業もあります。目的は、開発費の回収期間が長く資金の確保と維持のためです。

支援内容

新事業支援センターは、コーメイの新製品の技術力や、吉田社長の人柄や業界経験と見識の高さに接し、経営・技術・市場・ITの専門家チームを編成し対応しました。事業可能性委員会での高い評価を目指し、事業計画のブラッシュアップやプレゼンテーションを支援しました。

審査に必要な3年間の決算書・申告書や納税証明等だけでなく、吉田社長が経営方針や製品について話す様子をDVDに撮り、さらに特許の申請や客先のテスト依頼書など、事業が着実に進行している状況を具体的に説明する資料を整えました。

また、新製品の効果や安全性を既存品と比較し、複雑な技術や仕組みを用途事例により図案化して「見える化」を支援しました。併せて企画担当者の指導育成を進めました。その結果、コーメイは、事業可能性の評価を得て、融資を受けることができました。

それを機にして、新事業支援センターが主催する「ビジネスマッチング事業」へ応募を薦めました。需要家や投資支援企業が参加するビジネスプラン発表会を開催するもので、コーメイの事業は優秀プランとして発表され、広報PRや営業支援の一助となりました。

さらに「専門家派遣制度」を適用して、中小企業診断士を派遣し、営業担当者の定期会合を開催し、販売計画の立案や営業活動のマニュアル化を進めました。顧客である大企業の幹部や、技術者に対応するコーメイの営業担当者育成と営業力アップにつながりました。

利用した施策は、いずれも財団法人名古屋産業振興公社 名古屋市新事業支援センターが実施しているつぎの3施策です。

支援の結果と今後の展開

新製品の採用は徐々に浸透し、売上維持に貢献してきました。国内市場は低迷していますが、平成22年7月、製品のさらなる長寿命化を達成したのを機会に、アセアンのオイルガス展示会に出展したところ、沿岸の石油開発を計画するマレーシアの国家プロジェクトと一致し、全面採用が内定しました。資金面は、商社が対応します。今後10年以上にわたり売上倍増の見込みです。コーメイは、いよいよ飛躍の時期を迎え、OEM生産の確保や現地事業所の開設など、海外進出を進めています。

お問い合わせ先
(財)名古屋産業振興公社 名古屋市新事業支援センター
052-735-0808

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