本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 支援情報・機関を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2011年]

絹から抽出した有効成分により機能性を高めたメリヤス製品の開発【アート】

[機械|群馬県]相談・アドバイス資金援助・債務保証なし

企業概要

繭玉と繭の毛羽

繭玉と繭の毛羽

群馬県桐生市はかつて「西の西陣、東の桐生」と謳われたほど絹織物で栄えた町であり、絹織物の原料である繭を「神様の贈り物」として大切に扱う心が浸透している土地柄です。

そんな絹織物産地にて染色・整理業を営んでいた株式会社アートは、従来は廃棄されていた繭の毛羽から絹たんぱくを抽出し、化学繊維に対して効果的に付着させる「ito+加工」技術を確立し、さらに、洗濯を数十回しても絹たんぱくが落ちない技術も確立して、特許を取得しました。これをもとに「肌に優しい女性用下着」の商品化を実現しています。

近年、敏感肌・乾燥肌等の皮膚に何らかの肌トラブルを抱えている人たちが増加し、化学繊維を着用するとかゆみ等の不快な症状を起こすケースが増加しています。そこで肌によい絹を使用し、「人知れず悩み苦しんでいる人たちを何とかして救ってあげたい」という伊藤社長の強い思いが、化学繊維を「快適素材」に改質させるという画期的な加工技術を確立させました。下着モニターからは「着用しても違和感がなく、肌への刺激も少なかった」「かゆみが少なくなった」等、満足度の高い評価をいただいています。また、廃棄していた繭羽毛を利用しているため、高品質でありながらコストを低く抑えられることが強みでもあります。

今後は、「メードイン桐生」をテーマにして、提携している桐生市内の靴下メーカーとともに女性用下着だけでなく、男性用、介護用下着に独自加工を施し、国内だけでなく海外への販売も計画しています。

(株)アートのスタッフ(株)アートのスタッフ 伊藤久夫 社長伊藤久夫 社長
企業名 株式会社アート
代表者名 伊藤 久夫 従業員数 15名
資本金 4,650万円 売上高 2億円
住所 群馬県桐生市相生町2-620
電話番号 0277-54-5178
主要製品 女性用下着・スポーツ用インナーウエア・介護用下着

制度を利用するきっかけ

同社は、これまで桐生地域の企業・公設試験研究機関等との連携の下、絹から抽出した有効成分を製品に染み込ませ、化学繊維を「快適素材」に改質させる画期的な加工技術を確立しました。そこで今後、さらなる低コスト化と応用により実用化技術として確立し、低価格かつ高機能の女性用下着を中心とした商品化のために「地域産業資源活用事業計画」を利用することにしました。これにより、技術向上や商品化後の販路開拓・販売促進を含めた一体的な支援を受けることが可能となり、事業の成長とともにひいては桐生地域の発展にも寄与することも視野に入れています。

支援内容

同社は、地元の桐生市役所ほか関係機関の支援のもとで、平成19年に地域産業資源活用促進法に基づく事業計画の認定を群馬県内第1号で取得しました。これにより、策定・認定を受けた事業5カ年計画に基づくフォローアップを専門家を交えて開始しました。

まず3年間にわたって、天然の絹タンパクを付着させた「肌に優しく、付加価値の極めて高い繊維製品」を開発し、肌の障害等に悩むユーザー等をターゲットとして販売して行くためのマスター計画を作成し、スケジュール表に基づき、開発・試作・評価項目の抽出と連携体制の確認、必要経費の積み上げを行いました。

計画は同社において実行に移され、プロジェクト進捗上の問題点の抽出と対策の実施、つぎのステップへの課題抽出を行いながら、並行して四半期ごとの定期進捗確認などを行いました。また、認定取得により新商品の試作費用、展示会出展などのマーケティング費用の補助金に応募し、公布決定を受けて支援を受けました。

認定計画の実行過程においてモニターに絹タンパク入りの下着を使ってもらったところ、「こんなに良いものならば、原液を直接肌に塗ってみたい」という意見が寄せられたため、さらなる新たな商品開発として、絹タンパクを活用した化粧品を認定事業に追加し、製品評価、市場調査、販路開拓を始めました。

支援は計画進捗の作成フォローから、具体的なインターネットの環境づくり、評価、さらにはバイヤーの紹介・訪問など、事業推進のための具体的支援を受けました。

支援の結果と今後の展開

同社の努力により、当初予定していた商品の開発はほぼ順調に推移し、絹から抽出した有効成分を製品に染み込ませたメリヤス製品ができ、品揃えも進んでいます。

また、化粧品についても、「 I 2 (アイツー)」というブランド名で化粧水、クリームなどの4品目を桐生市限定で販売した結果、「肌に優しい、天然シルク化粧品が、リーズナブルな価格で購入できる」と良い評判を得られました。

今後は、全国展開を目指して地元の支援機関、関係団体などと連携して活動を進めて行きます。

お問い合わせ先
中小機構関東 地域連携支援課
03-5470-1640

このページの先頭へ