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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2011年]

販路拡大のためのWebシステム構築と競争力強化【マルセイ】

[金属|東京都]専門家派遣なしなし

企業概要

安心の品質管理

安心の品質管理

株式会社マルセイは、昭和50年(1975年)に設立した建築板金製造業です。設立当初は東京都大田区武蔵新田に工場を置きましたが、昭和60年(1985年)に大田区京浜島に移動し、その後2~3倍に事業を拡張しています。

同社は、アルミサッシメーカーや代理店および特約店から注文を取り、圧さ3.2mmまでのアルミやスティール薄板に切断・穴あけ・溶接・塗装などの加工を施し、顧客に納品しています。顧客は常時40社、スポットも含めると70~80社ほどあります。

同社は中小企業ですが、営業3名(社長を含む)、設計2名、事務2名、配送1名、工場10名の陣容であり、大手サッシメーカーを中心に安定した受注を確保しています。

企業名 株式会社マルセイ
代表者名 栗原 政雄 従業員数 18名
資本金 3,000万円 売上高 3億5,000万円
住所 東京都大田区京浜島2-3-16
電話番号 03-3790-8521
主要製品 アルミパネル、笠木、水切り等の建築用プレス・板金製品

制度を利用するきっかけ

当時、マルセイの栗原政雄社長は、得意先に対するPRと拡販につながると思われるため、インターネットの活用はできないかと考えていました。インターネットに関してはEメールを外部との連絡に使う程度で、どのようにHPを製作すべきか皆目見当もつかず、大田区産業振興協会を通じて筆者(中小企業診断士)に支援を要請してきました。東京都大田区では、情報化推進コーディネーターをIT化で困っている企業に対して派遣し、問題の洗い出しから解決方法までアドバイスする事業を行っていますが、マルセイはこの情報化推進コーディネーター派遣事業を利用することとしました。

支援内容

(1)IT化提案

栗原社長は何でも自分でやる主義でしたが、ITに関しては情報リテラシーが低く、電子メールの受発信はできますが、積極的に活用するまでには至らず、外部にHPを制作してもらうにしても、Webデザイナーとの打ち合わせや指示は、中小企業診断士がサポートすることを必要としていました。

そのため、Web構築の助言がIT化支援の中心ではありましたが、中小企業診断士は社長のPCを使って実機でのWeb検索、添付ファイルの送信、先進的な中小企業のHPを閲覧しながらの事例研究など、社長の情報リテラシー教育も並行して行うことにしました。

また、Webサイト構築支援の実施手順を提案しました。これはITコーディネーターが用いる戦略的情報システム構築手順を、中小企業のWeb構築に適用すべく中小企業診断士が独自に考案したものですが、企業の大小を問わず戦略企画からスタートすることと、構築プロセスをアウトソーシングすることを想定している点に特徴があります。

(2)企画支援

中小企業がWebを構築する際には、出入りのカタログ業者などに依頼することが多いのですが、会社案内程度の中途半端なWeb構築に終わることが多いものです。その原因の1つに中小製造業の業務は専門性と個別性が高く、Webデザイナーに業務要件を理解させるのは難しいことがあります。

そこで中小企業診断士は、社長とともに行った「業界構造・企業特性分析」「Webサイト構成決定」の後に「Webサイト構築計画」と題する、構築目的・ターゲット・顧客・構築の方針および留意点・サイト構成等を記載した書類を作成し、Webデザイナーに対して提示しました。この手続きにより、Webデザイナーの顧客業務理解が促進されるとともに、Webサイト構築企画をWebデザイナーに引き継ぐことができ、経営戦略から一貫したWeb構築につなげることができました。

ここで作成した「Webサイト構築計画」は一般にはRFP(Request For Proposal:提案依頼書)といわれるもので、システム開発では必ず作成されるものですが、中小企業のWebサイト構築では、適用例が少ないと思われます。

(3)開発支援

「Webサイト構築計画」に基づき、「マルセイの強味である超短納期・品質管理力を全面に強調し、信頼できる建築板金製作パートナーであることを表出する」ことを開発の基本コンセプトにしました。

インターネットがテレビや電話同様の日常的な手段となった今日においては、受注生産品の多い中小製造業でも、引き合いから注文まですべてのプロセスをインターネット上でできなくても、リアルの手段との連携を上手に取ることで新しい顧客を見つけ、受注業務を効率化すべきです。

そこで、HP上に問い合わせから受け渡しまでの業務プロセスを記載し、見積り依頼書の記入例と見積り依頼書のフォームを、プリントアウトして手書きで依頼書に記入してもらうよう工夫しました。サイズは即FAXで遅れるようA4版に収まるよう配慮しました。

また、対象顧客の多くが零細業者で、メールでの問い合わせは難しいことから、電話やFAX番号を各ページに記載し、電話問い合わせを誘発することで見積り依頼につなげるようにしました。上述の基本コンセプトを「マルセイHP構成図」により具体化し、Webに実装しました。

  • 「情報化推進コーディネーター派遣事業」(大田区)

支援の結果と今後の展開

マルセイにおけるWebサイト構築は、SEO(Search Engine optimization)対策で止まっています。ターゲット顧客を自社HPに引っ張ってくるには、YahooやGoogleなどのポータル検索結果の上位に掲載させ、クリックさせることが有効ですが、経営者のリテラシー教育が追いつかず、様子を見ざるを得ない状況です。

また、狙い通りのWebは構築できましたが、つぎは社内の製造現場との連携を強化しなければ、本当の意味で納期が他社の半分にはならず、競争優位の獲得につながりません。

Webはバーチャルの世界であり、どう見せるかは自由自在に行えますが、現実の企業経営はそうはいきません。Webに魅せられて注文してきた顧客を満足させる製品やサービスが提供できなければ、顧客は二度とこの会社に足を向けなくなります。

ここからは企業の対応能力次第の問題となりますが、マルセイのWeb構築プロセスの後半を再開し、競争力強化につなげたいものです。

お問い合わせ先
財団法人大田区産業振興協会 企業支援グループ 経営革新担当
TEL:03-3733-6144

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