本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 支援情報・機関を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2010年]

こんなの初めて!「複写式ふせん紙」(実用新案)の用途を開拓【スガワラ印刷】

[その他|東京都]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

複数の人に同じ情報を伝える複写式ふせん紙

複数の人に同じ情報を伝える複写式ふせん紙

有限会社スガワラ印刷は、昭和36年(1961年)に創立された東京都荒川区にある印刷会社です。同社には、先代から続く事務用帳票印刷に関する多くのノウハウがありました。しかし、2代目の菅原正博社長は、近年のオフセット印刷や事務用帳票類の一般商業印刷の受注が衰退傾向にある中で、「受注を待っている印刷業から提案ができる印刷業に転換したい」と考えていました。そこで数あるノウハウの中から、タイヤメーカーの販促品として製作した糊付きの複写伝票を活用して、新たな用途開発に取り組みました。その結果、完成したのが「複写式ふせん紙」です。ノーカーボンの裏にふせん糊を付与したメモ用紙。いままで世の中にありそうでなかった印刷物(平成19年実用新案登録済、特許申請中)です。部分剥離加工や糊加工、ノーカーボン加工にも新しい技術を取り入れました。まさに、モノづくり企業の面目躍如でした。

モノはできたが「どのように売り出すか」、従来の取引は下請け的な同業者間取引がほとんどであったため、使ってもらう方の生の声を聞くことがなかなかできませんでした。これでは自社商品を開発したものの"提案できる印刷業"とは言えません。いままでとは違ったやり方で販促や営業に取り組むために、地元荒川区の経営支援課に相談しました。そこで荒川区は、新たな用途開発の手法を身につけるには、中小企業基盤整備機構の販路開拓コーディネート事業で菅原社長自らが身をもって体験することが必要と考え、中小機構関東に出向くように助言しました。

製薬会社のノベルティとして納品製薬会社のノベルティとして納品 東急ハンズやLOFTの文具売場で販売中東急ハンズやLOFTの文具売場で販売中
企業名 有限会社スガワラ印刷
代表者名 菅原 正博 従業員数 6名
資本金 300万円 売上高 非公開
住所 東京都荒川区東尾久3-11-24
電話番号 03-3800-1055(代表)
主要製品 ・複写式ふせん紙(メモッ多、コピめも)
・一般商業印刷

制度を利用するきっかけ

【東京都荒川区の経営支援課の推薦】

中小企業基盤整備機構の窓口相談に出向いた菅原社長は、販路開拓チーフアドバイザー(販路CAD)から、(1)営業代行ではなく社長自らが活動する、(2)新たな用途を販路CADと一緒に考える(仮説立案)、(3)販路開拓コーディネーター(販路CO)のリードでお客様に出向き仮説を検証する、など事業の説明を受けました。菅原社長は、販路開拓への意欲が高く、仮説の立案にもじっくりと時間をかけて真摯に対応しました。

支援内容

本件は、販路開拓コーディネート事業で仮説を検証した結果、想定以上の受注を得た事例です。
 当事業の第1段階は仮説づくりです。新たな用途を一緒に考えるに際し、開発製作者の視点から使用者の視点になることに注力しました。特徴ある構造面ではなく、使用者にとっての効能に焦点を当てることです。「複写式ふせん紙」(写真1)は、(1)複数の人に同じ情報を同時に伝えられる、(2)書いた控えが手元に残る、ことが特徴でした。そこで、医療の現場(ノベルティとして)やホテル・旅館や介護施設など「確実な連絡や伝言が必要な分野にニーズがある」と仮説を立て、各現場で使ってくれるヒト、買ってくれるヒト、売ってくれるヒトの便益を菅原社長にひねり出してもらいました。
 当事業の第2段階は、絞り込んだ仮説の検証です。4名の販路COとともに、10社にアプローチ(社長の同行訪問は16回)した結果、医療現場向けのノベルティでは、提供する製薬会社の営業現場で新しいノベルティ商材を探しており、使用する病院関係者の使い勝手の評価も良好で、約500万円分の受注が決まりました(写真2)。
 一方、ホテル・旅館、介護施設の現場では使い方や便益が伝わりませんでした。お客様の使用場面に対する菅原社長の研究不足でした。支援終了時の菅原社長のコメントは、「販路COより営業プロセスの進捗に合わせた適切な助言を得られた。どの現場でも運営の仕方や使い方まで提案する必要があることもわかりました。想定外の受注という好結果も得られ、大変感謝しております」でした。

支援の結果と今後の展開

今後の方向性を探る報告会(当事業の第3段階)では、(1)モニタリング時に使用場面の提案が必要、(2)待ちの営業姿勢から提案営業へのさらなる工夫が必要、の課題について、行動計画を例示・提言しました。当事業の支援終了後、菅原社長の自発的な活動はめざましく、自力で開拓したギフト関連の商社経由での受注も広がっています。また荒川区の継続支援も得て「メモッ多」(写真3)に加え、新たに「コピめも」も商標登録されました。

お問い合わせ先
(独)中小機構関東経営支援部販路支援課
TEL:03-5470-1638

このページの先頭へ