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生食用スイートコーンの自動収穫機による収穫生産性の向上【オサダ農機】




長田秀治社長
オサダ農機株式会社の前身は、昭和47年(1972年)に北海道南富良野町で長田秀治社長が創業した自動車整備工場(名称:南富自動車サービスエリア)です。その後、地元のJA職員から人参の収穫機の製作を要請されたことが契機で、平成2年(1990年)より農作物の収穫機製作の事業に本格的に進出し、平成15年(2003年)に農機製造販売部門が分社化され、オサダ農機株式会社となりました。同社の主力製品は、人参や大根の自走式収穫機であり、大手農機具メーカーにもOEM(相手先ブランド)納入をしています。
今回の支援事業の対象とした農産物は、生食用スイートコーンです。生食用スイートコーンは、加工用スイートコーンとは異なり、収穫時に傷がつくと商品価値が大幅に低下します。したがって、これまでの収穫はすべて人海戦術による手作業で行われてきました。しかし地元の生産者は、生食用スイートコーンの収穫は時期が集中しかつ短いことから、多人数の人手を必要とするため、収穫時にはアルバイト等を雇う必要があるなど、人手不足や人件費の高騰に悩まされているのが現状でした。その生産者の声を受け、自動での生食用スイートコーン収穫機の開発を要望されたのが発端です。
オサダ農機の主力製品である自走式人参収穫機 |
テスト走行の様子(平成20年秋) |
| 企業名 | オサダ農機株式会社 | ||
|---|---|---|---|
| 代表者名 | 代表取締役 長田秀治 | 従業員数 | 17名 |
| 資本金 | 2,000万円 | 売上高 | 3億1,800万円 |
| 住所 | 北海道富良野市西扇山の1 | ||
| 電話番号 | 0167-39-2500 | ||
| 主要製品 | 自走式人参収穫機、自走式大根収穫機 | ||
同社が所属する南富良野商工会に対して、資金面を中心とした中小企業支援制度に関する相談をしたところ、(独)中小企業基盤整備機構のハンズオン支援制度を紹介され、地域力連携拠点(北海道商工会連合会)を通じて、中小企業基盤整備機構北海道支部に相談したのがきっかけです。
中小企業基盤整備機構北海道支部でヒアリングをした結果、ハンズオン支援の中でも新連携あるいは農商工連携のいずれかが妥当ではないかという前提で、連携スキームを検討しました。最終的に農商工連携での支援となりましたが、同社が開発する自走式スイートコーン収穫機によって、スイートコーン生産者の収穫の生産性向上を図るという、同社と生産者が連携して最適な収穫機を開発するというものです。
具体的には、富良野市の有限会社北幸農園(生産者)と連携して、農商工連携の認定を目指しました。
認定を受けるためには、認定申請書の作成が必要ですが、スタッフが限られている中小企業にとっては決して容易なことではありません。しかし、認定を受けるという強い意志と、通常業務と並行して連日連夜書類作成に当たったスタッフの努力により、認定申請書を完成させ、平成21年7月7日に無事認定を受けることができました。
中小企業基盤整備機構北海道支部としては、認定を受けるまでの間は、機構内部での協議や北海道経済産業局との協議を重ねながら、事業性や新規性といった認定に必要な要件を整理し、同社へフィードバックを繰り返し、サポートをしていきました。
農商工連携の認定を受けたことにより、今後は中小企業者であるオサダ農機および農林漁業者である北幸農園の双方にとってメリットを産み出す必要があります。オサダ農機は、この農商工連携事業で新たに開発した生食用スイートコーン収穫機によって業績向上を図り、北幸農園は収穫生産性の改善による収益性向上を図る計画です。今後、中小企業基盤整備機構北海道支部は、ハンズオン支援という文字どおりさまざまな形で事業推進のフォローを行っていく予定です。
- お問い合わせ先
- (独)中小企業基盤整備機構北海道支部
- TEL:011-210-7472

オサダ農機の主力製品である自走式人参収穫機
テスト走行の様子(平成20年秋)