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地元高校との連携による新商品開発およびPRの支援【藤宮製菓】



有限会社藤宮製菓は、和菓子店3店舗を経営しています。「人形のまち」として有名な埼玉県さいたま市岩槻区に全店舗を構え、この岩槻で先代から数えて50年以上愛されている和菓子屋です。
経営理念には「お菓子で文化と笑顔を創る」を掲げています。その理念を裏づける特徴の1つ目は、岩槻の文化にちなんだ特色ある商品群にあります。岩槻人形にちなんだ「ひなの里」は、岩槻地域でも有名な同社の売れ筋商品となっています。ほかにもかつての岩槻城にちなんだ「お城最中」のような"文化"が感じられる商品を創り出しています。
特徴の2つ目は原材料です。十勝産の小豆など原料は国内産を中心としたこだわりを持ち、それが産み出す本物の味をもって顧客の「笑顔」を創ることを同社では心がけています。
また代表の佐藤高広社長は「岩槻特産品研究グループ」の会長も務めています。このグループは、岩槻の和洋菓子店によるネットーワークで、新商品の研究や、共同で商品のPRを行っています。佐藤社長は自社のみならず、岩槻区の菓子文化が盛り上がるにはどうしたらよいかを常に考えています。
平成21年8月には、さらなる成長を目指すべく本店を移転しました。移転先は江戸時代に建てられた酒屋を改装した趣のある店舗です。これも経営理念に掲げた城下町岩槻の文化を感じられる、趣のある店舗です。店舗の1階は和菓子売場と、畳の小部屋で昔ながらの岩槻人形の鑑賞が、2階は貸し部屋になっており、会議や趣味の場にそれぞれ利用ができます。
江戸時代の建物を活用した本店 |
生徒と商品開発に取り組む佐藤社長 |
| 企業名 | 有限会社藤宮製菓 | ||
|---|---|---|---|
| 代表者名 | 佐藤高広 | 従業員数 | 7名(パートを含む) |
| 資本金 | 300万円 | 売上高 | 約5,000万円 |
| 住所 | 埼玉県さいたま市岩槻区本町2-1-32 | ||
| 電話番号 | 048-756-1569 | ||
| 主要製品 | 和菓子製造小売店 | ||
平成16年に埼玉県の事業の一環として、岩槻市(合併前の名称)から岩槻商業高校との連携を勧められたことがきっかけです。この勧めに対しどのようにすべきか、佐藤社長が岩槻商工会議所(合併前の名称:以下商議所)に相談に行ったところ、商業高校との和菓子の共同開発を行うことの提案を受けました。「自社の存続・発展のためには、独自性ある商品が必要」と考えた佐藤社長はこの提案を受け、平成21年まで共同開発を続けています。
まず、商議所では同社と商業高校間の目的の共通化、開発する商品の方向性を擦りあわせる支援を行いました。具体的には、商議所が岩槻市や人形店などと連携をしながら、同社と商業高校の生徒に対し、「岩槻の歴史や五節句」「商品開発」について講義を行いました。その結果、制服のボタンをモチーフにした「青春の第二ボタン」、岩槻の人形をイメージした「Sacra姫」など、和菓子屋だけでは思いつかない、高校生の視点が盛り込まれた新しい商品を創り出すことができました。
そしてこれら共同開発した商品については、PR面での支援を行いました。具体的には、商議所や市から地元のテレビ局や新聞社など、パブリシティへの働きかけを行いました。また、岩槻地域の「流しびな」、「やまぶきまつり」などのイベントでは商業高校と同社の共同出店ブースを設け、より多くの方に両者の取組みや商品を知ってもらう機会を提供しました。
さらに同社にとって新商品開発にともない必要となった資金は、商議所から国民生活金融公庫(現:日本政策金融公庫)へ推薦する「経営改善貸付(マル経融資)」を利用しました。日ごろから商工会議所で経営指導を受けていることもあり、低利・無担保・無保証と好条件での融資を受けることができました。
商業高校との取組みや商品は、テレビ、新聞などで取り上げられた結果として広告費をかけることなく、自社商品のPRが展開でき、利益率の改善につなげることができました。
平成21年からは商業高校だけではなく大学との連携も行っています。販売促進を目的にさいたま商工会議所の「地域力連携拠点」を利用したところ、派遣された専門家から県内にある共栄大学との連携を勧められました。現在、共栄大学とともに移転した本店店内のPOPやホームページの作成に着手しています。
- お問い合わせ先
- さいたま商工会議所
- TEL:048-641-0084

江戸時代の建物を活用した本店
生徒と商品開発に取り組む佐藤社長