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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2010年]

八丈島を元気にする! 明日葉(あしたば)の消臭・抗菌効果を活用したくさやの商品開発【アクロス】

[食料・食品|東京都]資金援助・債務保証その他なし

企業概要

すべての加工を機械に頼らず手作業で行う

すべての加工を機械に頼らず手作業で行う

株式会社アクロスは平成15年(2003年)に創業し、平成19年に法人化しました。創業時より八丈島で飲食店を経営しています。平成20年1月、八丈島の伝統的特産品である「くさや」の製造販売を、明治末期から行っている藍ヶ江水産が後継者難のため、廃業することも余儀ない状況となっていました。藍ヶ江水産だけでなく、八丈島のくさや産業全体が停滞しているのを目の当たりにし、このままではくさやそのものが消えてしまうのではないかという危機感から、同社は藍ヶ江水産の業務を引き継ぎました。

同社のくさやは、八丈にこだわり原料を厳選しています。加工する魚は、八丈島近海でとれる魚のみを使用し、水は八丈の美味しい水を使用しています。くさや液は、明治時代より伝わるもので、噛めば噛むほど染みわたる、濃厚な旨味が大きな特徴です。また、すべての工程を機械ではなく、手作業で1つずつ丁寧に生産しています。薬剤、添加物などは、製造の過程で一切使用していません。

平成20年12月、地域産業資源活用事業の認定を受け、くさやを食べたことがない人でも気軽に食べることができる臭いの少ないくさやを開発すべく、「くさやの明日葉(あしたば)茶干し」の研究開発を同社では行っています。このくさやの明日葉茶干しは、通常は水で行う塩抜きの行程を、八丈島産の明日葉液を使用することにより、明日葉独自のポリフェノール「カルコン」の消臭・抗菌効果で、くさや特有の生臭さを緩和するものです。

また、同社では規格外品の魚の加工にも力を入れています。通常では破棄されてしまう雑魚を同社が仕入れることにより、漁師に新たな収入が生まれ、八丈島漁業全体の活性化へと繋がることを目標として、日々、取り組んでいます。

くさやの塩抜きに八丈島産の明日葉液を使用くさやの塩抜きに八丈島産の明日葉液を使用 アクロスのくさやは、海に囲まれたロケーションで生産していますアクロスのくさやは、海に囲まれたロケーションで生産しています
企業名 株式会社 アクロス
代表者名 代表取締役 加藤 幸 従業員数 26名
資本金 800万円 売上高 -
住所 東京都八丈島八丈町大賀郷2598-2
電話番号 04996-2-2745
主要製品 くさや、地魚干物の製造販売、飲食店のプロデュース業

制度を利用するきっかけ

同社はくさやの製造事業を、八丈島の経済発展に少しでも寄与できればという思いから継承する形で始めましたが、食品製造業は新規事業であり、商品開発の計画はあるものの、経営資源の不足から事業実施は困難な状況でした。そんな折、八丈島商工会より「地域資源活用支援プログラム」の制度を紹介してもらい、認定を受けることによるハンズオンの支援や補助金の活用などを知り、利用することにしました。

支援内容

平成20年に地域産業資源活用事業の認定を受け、5年計画で補助金を活用しながら商品開発、臭気分析・栄養成分分析、PR用のチラシ、ホームページなどの作成を行っています。具体的には、くさや明日葉茶干しの商品企画開発に着手し、製造工程の確立、サンプル配布による味、パッケージデザイン、包材の選出、重量・価格・原価などの検討、保存試験による安全性の確認などを行っています。活動の中では、伝統的な発酵食品の微生物を研究している大学と連携を図り、くさや液の分析を行い、安定したくさや液の増量に向け研究を進めています。これにより、さらにコストパフォーマンスのよい生産方法の確立に向け、改良を進めていくことにしています。

販路開拓は、展示会・物産展への出展、島外の飲食店との新規取引のための営業展開を行っています。展示会は、商工会の主催する展示会や地域の魅力セレクション、FOODEX(国際食品・飲料展)などに積極的に出展し、商品アピールを行っています。また、東京都内を中心として飲食店での新規取引先確保にも力を入れています。新規開拓は、徐々にではありますがいくつかの契約が取れ、一定の成果をあげ始めています。

認定事業の中では、商品開発、市場調査などのマーケティング、展示会出展などによる販路開拓を行っていますが、これらの施策活用は中小企業基盤整備機構の商品開発、販路開拓の専門家であるプロジェクトマネージャーのハンズオンの支援を受け、実施しています。2009年現在、計画は2年目ですが、定期的なハンズオンの支援によるアドバイスを受けながら、事業を進めているところです。

支援の結果と今後の展開

地域資源の認定後は、テレビ、雑誌などのメディアで紹介される機会もあり、八丈島のくさやの認知度向上に貢献しています。

今後は、さらにくさやを活用したレシピ開発、新たな商材の開発を進め、売上低迷や後継者難で悩む八丈島のくさや加工業全体の活性化に寄与していきます。

また、それにより漁業、農業にも新たな雇用を与え、八丈島全体を活性化させることが同社の将来的な目標です。

お問い合わせ先
中小機構関東 関東地域活性化支援事務局
TEL:03-5470-1640(ダイヤルイン)

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