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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

八丈島・海水魚プロジェクト事業(ライブロック・生体等の販売)推進共同体の構築【間仁田建設】

[建設・土木・不動産|東京都]資金援助・債務保証なしなし

企業概要

間仁田建設の間仁田聡社長

間仁田建設の間仁田聡社長

ライブロック(Live rock)とは、海水魚愛好家が海水魚を飼育する際に水槽に入れるもので、主にサンゴの死骸の石灰石などの表面に、赤い石灰藻という硬い藻がついている石のことです。石についたバクテリアが水質安定に貢献するといわれています。天然ライブロックの採取は、環境への悪影響が懸念され、現在、沖縄県では原則として禁止されています。そのため、セラミックなどで人工的な偽岩をつくり、それを海中に放置することで石灰藻を付着させた人工ライブロックが市場に出回っています。しかし、まだ品質や供給量で十分な市場の評価が得られていません。間仁田建設では、沖縄県よりも地理的優位にある八丈島で、人工ライブロックが養殖できれば、八丈島に新たな産業を創出できるのではないかと考えています。

また、八丈島近海には「ユウゼン(チョウチョウ魚科)」など、日本固有種の魚類が生育しています。これらの固有種は世界中からダイバーを八丈島へ引き寄せる貴重な地域資源であるため、漁業者もマリンスポーツ従事者も協力して厚く保護しています。しかし一方では、貴重な固有種を飼育したいと願う海水魚愛好家も多く、その需要を商機として島外者によって密漁が横行し、高値で取引されている実態があります。

島の貴重な地域資源を保護しつつ、海水魚愛好家の需要に応えていくという課題は、これらの海水魚の養殖によって解決できます。ユウゼンなどの日本固有種の養殖および販売は、全世界の海水魚愛好家や水族館などを標的顧客とした、大きなビジネスチャンスとなる可能性があります。

市場で流通しているライブロック市場で流通しているライブロック 視察した養殖サンゴ視察した養殖サンゴ
企業名 株式会社 間仁田建設
代表者名 間仁田聡 従業員数 15名
資本金 2,000万円 売上高
住所 東京都八丈島八丈町三根1948-5
電話番号 04996-2-0087
主要製品 木造注文住宅、建築設計施工(木造、S造、RC造)、増改築、サッシ販売

制度を利用するきっかけ

八丈島は、国勢調査の人口では、昭和30年(1955年)には1万2,344人だったものが、平成21年9月現在では8,364人と減少の一途をたどっています。間仁田聡社長は常日ごろから、高校を卒業した若者が島に留まれるために新たな雇用の創出を目的として、地元の異業種の人とNPO(非営利団体)を組織化し、定期的に新事業のアイデアを検討してきました。
また、中小企業診断士が組織する都内NPOを通じて、活用できる中小企業支援施策についての情報収集を常に行っていました。

支援内容

間仁田建設は、ライブロックやユウゼンの養殖の事業化を単独で行うのではなく、漁師の宮崎岩一氏、ダイビングクラブの(有)ピーズクラブとの農商工連携体を構築して進めることを選択しました。そしてその活動の支援策として、地域資源活用新事業展開支援事業費等補助金〔新連携対策補助金(農商工等連携対策支援事業)〕を平成20年9月に申請し、採択されました。
 この補助金は、中小企業者と農林漁業者とが有機的に連携し、それぞれの経営資源を有効に活用して事業活動を行うために、補助事業者が連携体を構築する事業に係る経費について補助するものです。補助限度額は500万円以内(下限は100万円)、補助率は補助対象経費の3分の2以内です。
 間仁田建設を中心とする3社はこの補助金を活用し、以下の内容に取り組みました。
1.都内アクアリウム業者を招いてのライブロックやユウゼン養殖の事業化の可能性についての勉強会
2.大学教授を招いてのユウゼンの生態と人工養殖の可能性についての勉強会
3.ライブロック養殖の先進地である八重山漁業の現地視察
4.水族館やサンゴ養殖の研究に取り組んでいる研究所を訪問しての視察と勉強会
5.ライブロック、サンゴの流通、競業他社などに関するマーケティングリサーチ
6.農商工連携体を今後構築するに当たっての規約の作成
 以上の活動は、当初は3社でスタートしましたが、その取組みに興味をもった事業者が途中から参加し、最終的には八丈島の3社の建設業者、5社のダイビングクラブ、3社の漁業者の計11社が協力して、八丈島での新産業の創造に取り組みました。

支援の結果と今後の展開

勉強会や調査の過程で、ユウゼン魚の養殖については成功例がなく事業化は難しいことがわかりましたが、ライブロックの養殖は、事業化するためのいくつかの課題をクリアすれば、事業化の可能性があることがわかりました。また、サンゴ養殖が新たな八丈島の観光資源になり得るという可能性を見出すことができました。
 事業終了後も、連携した11社は八丈島コーラル研究会を組織化して、八丈島でのライブロックとサンゴの養殖について、定期的に勉強会を実施したり、地元漁協との協力関係を構築するなど、事業化に向けての取組みを継続しています。

お問い合わせ先
関東経済産業局 地域経済部 新規事業課
TEL:048-600-0394

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