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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

街並み整備の一角を担い新旧の世代間の顧客をつなぐ、新業態のレストラン併設【開花亭】

[サービス|福井県]相談・アドバイスその他なし

企業概要

開花亭は、明治23年(1890年)創業の老舗料亭であり、福井市の中心地を流れる足羽川河畔に立地しています。当地区は、繊維産業が活況を呈した昭和27年(1952年)ごろをピークに多くの料亭(福井市内に52軒)が軒を連ね、「料亭街浜町」として賑わっていましたが、繊維産業の衰退や官官接待の自粛、中心市街地の空洞化などの経営環境変化によって廃業が相次ぎ、店舗数を大きく減らしています(現在、同市内で10軒)。

そのような状況下、料亭経営者や地域住民が結束し行政との協議を重ねるなど浜町界隈の復興に向けた取組みが行われ、平成19年10月に同地区が福井市から「都市景観形成地区」の指定を受けて、本格的な街並み整備がスタートすることになりました。

同社の開発毅社長は早速、浜町活性化の一翼を担うべく伝統的数寄屋造りの本館の隣に世界的建築家である隈研吾氏デザインによる斬新な都市型割烹レストランを併設しました(平成20年2月)。

これにより、老舗料亭としてのブランドを維持しつつ、今までは対象としていなかった若者や、関西・中京方面を中心とした観光客なども取り込んだ積極的な営業活動を展開しています。また、高級料亭として培ってきた「おもてなし」や「雰囲気」「伝統」といったソフト部分をさらに磨くための人材教育を行い、レストラン部門から料亭部門へ新たな顧客を呼び込むことに力を注いでいます。

さらに、一部補強工事を施した本館が国から「登録有形文化財」の指定を受けた(平成19年12月)ことで、その歴史的価値をアピールして認知度アップへつなげています。

「登録有形文化財」の指定を受けた本館「登録有形文化財」の指定を受けた本館 隈研吾氏デザインによる割烹レストラン隈研吾氏デザインによる割烹レストラン
企業名 合資会社 開花亭
代表者名 開発 毅 従業員数 32名
資本金 1,2000万円 売上高 1億6,000万円
住所 福井県福井市中央3-9-21
電話番号 0776-23-1009
主要製品 日本料理

制度を利用するきっかけ

浜町界隈は、足羽山を背景に堤防の桜並木を望むことができる風光明媚な景勝地であるとともに、幕末期から近代までの福井市の歴史を語る上で、重要な文化的価値を有する場所です。その風情が失われていくことは、多くの市民から惜しまれていました。

当地の復興に貢献したいとする開発社長は、自分が踏み出そうとしている構想を客観的な視点で評価してほしいとの思いから、経営革新計画の承認制度を活用することにしました。

支援内容

同社が取り組む新たな事業は、(1)既存の料亭の隣に新業態の割烹レストランを併設することで対象とする顧客層を広げること、(2)風情ある街並みを復活させるために浜町のランドマーク的な役割を担うこと、が大きなテーマでした。

上述の目標の達成に向けた計画を具体化するために、(財)ふくい産業支援センターのアドバイスを求めることとし、助言を受けながら社長が温めてきた構想を経営革新計画に落とし込みました。。

しかし、社長の相談目的は計画に織り込んだ実施項目が「理にかなったもの」であるかどうかを専門家の視点から評価してほしいとの点にありました。復興への思いが先行し、多額の投資をともなう新規事業が思惑通りの成果を上げることができるかどうかについては、確固たる自信があったわけではなかったからです。

ふくい産業支援センターでは、「新事業コーディネーター」を交えた検討会を設け、計画のブラッシュアップを実施しました。世界的に有名な建築家の協力が得られることで、2大テーマは大きな相乗効果を生むものと考えられ、変革しないことの危険性のほうが大であるとの結論から、具体的な集客力強化のための戦略について討議しました。

とくに、料理については福井の味覚の素晴らしさを提供することに主眼を置いたメニューづくりが開花亭ブランドをさらに高めるためのポイントであることを指摘しました。

また、「都市景観形成地区」に指定されたことによる住民の自主規制ルール創設を早期にまとめ、行政とともに「おもてなしエリア」としての街並み整備に尽力することが求められます。

支援の結果と今後の展開

新館オープン後、幅広い世代の人に楽しんでもらい、顧客をカルテ化してCTIによる顧客管理を実施しています。地域的にも広範囲からの来客があり、新館の新規客が旧館へも来店してくれるようになっています。

また、ハード面でも平成21年8月に「さくらの小径(道路整備)」が完成し、堤防緑地整備や電線類地中化工事も進んでいることから、浜町界隈は着々と風情ある新しい町並みを取り戻しています。

料理については、平成21年には航空会社から機内食として受注(ファーストクラス3カ月限定、1,000食/日)があり、さらに平成21年11月からは東京の大手百貨店への納品が決まっています。

お問い合わせ先
(財)ふくい産業支援センター 新事業支援部
TEL:0776-67-7400

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