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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

親子三代、職人気質を継承し、地域密着型経営革新に取り組む【楠元金物店】

[小売・卸|鹿児島県]専門家派遣相談・アドバイス研修・セミナー

企業概要

楠元金物店の外観

楠元金物店の外観

有限会社楠元金物店は戦後、現社長の楠元定義氏が鍛冶職人として鍬・釜などの農具を製作し、久美子夫人が10坪ほどの敷地で鍋やバケツなどの金物類を販売したことに始まります。昭和33年(1958年)7月に長男の認(みとむ)氏が鹿児島に帰郷したのを機に、鍛冶屋を廃業する替わりに、店舗を50坪に拡張して、金物・建材・日用雑貨等を取り扱う金物店として出発しました。業績は年々順調に拡大していき、昭和46年(1971年)に法人化しました。

また一方で、認氏は昭和60年(1985年)あたりから畜産業を手がけ、食肉工場に肉用牛を出荷販売していました。現社長の孫であり、認氏の長男である貴雄氏は、畜産業を継ぐべく、茨城県の農業専門学校に進み、焼肉店でアルバイトをするなど、実務経験を積みながら、在学中に人工授精師や農業改良普及員などの資格を取得しました。卒業後は、埼玉県の食肉加工卸会社に就職し、食肉の加工や流通現場も体験しました。その後、平成15年(2003年)に帰郷し、父親の認氏が経営する畜産業に入職しました。当時は、BSE(牛海綿状脳症)問題で消費者の輸入牛肉離れが起こり、国産牛肉は価格高騰が続いていました。何とか30歳までには焼肉店を開業したいと思っていた貴雄氏は、BSE騒ぎがひと段落した平成19年12月に楠元金物店の一角にある倉庫を改造し、炭火焼肉「楠風(なんぷう)」を開業しました。

現在、金物・建材等の店舗販売事業と飲食事業という2事業部制となって3期目に入っており、業績も回復の兆しを見せています。

倉庫を改造して開設した炭火焼肉「楠風」
倉庫を改造して開設した炭火焼肉「楠風」
楠元店長(左)と楠元専務
楠元店長(左)と楠元専務
企業名 有限会社楠元金物店
代表者名 楠元定義 従業員数 4名
資本金 300万円 売上高 5,700万円
住所 鹿児島県霧島市福山町福山5343
電話番号 0995-56-2615
主要製品 金物・建材・日用雑貨等の店舗販売および炭火焼肉店の経営

制度を利用するきっかけ

「楠風」店長の楠元貴雄氏が帰郷して3年後の平成18年ごろ、焼肉店開業のために経営の勉強をしたいとのことで、商工会主催の創業塾・経営革新塾を受講しました。そのなかで、政府系金融機関の創業融資制度があることを知りました。それから地元商工会に融資相談をしたり、シニアアドバイザー専門家派遣制度を活用して、開業に関する具体的な相談を行いました。そして、開業の諸条件を勘案した結果、経営革新計画承認を目指すことになりました。

支援内容

当初、店長の楠元貴雄氏は個人創業を念頭においていましたが、具体的な開業相談を進めるに当たって、個人創業だと資金調達面と飲食店の開業手続き面で、困難が予想以上に大きいことが判明しました。そこで、それまで縮小してきた建材部門の替わりに焼肉店を楠元金物店の一事業部門にして、開業計画を進めることになりました。これまで楠元金物店が培ってきた実績と信用によって、開業準備は着々と進みました。また、開店当初は金物店の取引先や関係者が主要なお客さまとして利用されたことで、相乗効果が生まれました。

創業塾や経営革新塾の受講により、(1)初期投資と固定経費をできるだけ低く抑えること、(2)政府系金融機関の融資制度を知ったこと、(3)経営革新計画承認によってさらに低利融資を受けられることなどを学びました。そして、経営革新計画承認に挑戦しようと決意するに至りました。

さらに、シニアアドバイザーセンター専門家派遣制度により、ビジネスプラン作成支援を受けました。それをもとに、売上・利益計画、初期投資回収計画、借入返済計画などを綿密に作成し、平成19年7月26日に鹿児島県から経営革新計画の承認を受けました。

楠元金物店は、初期投資を抑える強み(建築施工の実績があり、設計〜建材調達〜施工管理まで自前で可能)をもっており、最初から外注するよりも半分の予算で店舗開設ができました。これが開業後、すぐに利益計上を可能にした大きな要因となっています。

支援の結果と今後の展開

焼肉店開業という新規事業に取り組んだ結果、開業直前期(平成19年5月期)と直近期末(平成21年5月期)の業績比較では、売上高で10.4%、売上総利益額で51.7%増加しました。利益率比較では、売上高総利益率は23.2%から31.9%に、売上高経常利益率は−2.4%から2.3%に、それぞれ大幅な改善がみられました。平成22年5月期は、さらに順調に業績を伸ばしているので、一層の経営基盤の強化を図りつつ、2店舗目の開店を視野に入れています。

お問い合わせ先
霧島市商工会(姶良霧島地域広域指導センター)
TEL:0995-42-2128

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