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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

レーザーマーキング加工分野への進出【一木医療器製作所】

[金属|東京都]専門家派遣なしなし

企業概要

同社の主要製品・医療用のハサミ、カンシ

同社の主要製品・医療用のハサミ、カンシ

一木医療器製作所は、東京都板橋区に所在するハサミやカンシなどの医療用具を製作・販売する中小企業です。昭和23年(1948年)に先代が創業して以来、長きにわたり医療用のハサミ、カンシをつくり続けています。

医療用ハサミは、大学病院や医師の指定する仕様に応じて製作する典型的な個別受注生産の世界であり、仕様ごとに細かく分けるとその種類は何百種類にもなります。

ハサミの材料は、日本工業規格(JIS)指定のマルテンサイト系ステンレスである「SUS 420 J2」を用い、ステンレス鋼(棒・板)を鍛造プレスで型打ちして、バリ抜きした後、フライス加工、研磨、穴あけ、曲げ、焼入れ、調子見、刃付け、最終調整の工程を経て完成品となります。鍛造など機械化された工程もありますが、ほとんどの工程が研磨や調整などの手作業であり、一人の職人が1日につくれる数は約20丁程度です。

なお、現在では医療業界においてもトレーサビリティ(追跡調査)が必要になってきています。病院において手術や処置で使用するハサミやカンシおよびメスなどの鋼製小物の滅菌管理や不具合発生時のトレーサビリティを実践するには、鋼製小物を単品管理できる刻印が必要でした。

また、近年では、脳外科、脊髄・脊椎の整形外科などの手術において、クロイツフェルトヤコブ病(CJD:Creutzfeldt-Jakob disease)の患者に使用した鋼製小物に付着した異常型プリオンの滅菌は通常の滅菌方法では不完全なため、次の手術患者に感染の恐れもあることが知られており、ますます鋼製小物のID 管理の必要性が認識されてきました。

さまざまな改良努力の結果、最近、錆を防ぐレーザー刻印方法が開発され、リーダーの読取り技術が実用レベルに向上したことで、2 次元シンボルが表示された鋼製小物が市販され始めました。

レーザーマーカ・キーエンスMD9600Aレーザーマーカ・キーエンスMD9600A 同社製作現場同社製作現場
企業名 有限会社 一木医療器製作所
代表者名 一木正俊 従業員数 4名
資本金 300万円 売上高 4,000万円
住所 東京都板橋区蓮根3-9-13
電話番号 03-3966-1005
主要製品 医療用具・マイクロ手術用具およびレーザーマーキングの製作および販売

制度を利用するきっかけ

同社では医療用具のトレーサビリティ化に対応するため、レーザーマーカーの導入の検討を始めました。しかし、機械やコンピュータに関する知識・経験が不足し、これまで大型の設備投資を経験したことがなく、銀行の借入れや投資後の返済原資の確保に不安があることから、知人を通じて中小企業診断士の支援を受けることにしました。

支援内容

2回の指導において、中小企業診断士は次の指導を行いました。

1.板橋区の斡旋融資の紹介
 銀行からの借入れに当たって、利子補給の受けられる区役所を経由するあっせん融資制度を活用し、低利で借り入れることを指導しました。

2.レーザーマーキング事業への参入
 レーザーマーキングは、ユーザーである病院や医師のニーズはありますが、刻印に比べて割高であり、自社の製造品へのマーキングだけでは設備投資の回収は難しいと思われました。そこで中小企業診断士は、異業種他社製品の受託マーキング事業への参入を指導しました。具体的には製造業の受発注サイト最大手のNCネットワークに登録するとともに、チラシを作成し、板橋区展示会にて配布しました。
 また、レーザーマーカーに付属するソフトの操作指導も行い、FAX複合機からの画像の取込みができるようになりました。

支援の結果と今後の展開

大口受注先であるC社の製品をレーザーマーキング第一号として、刻印からの切り替えを図ることができました。将来的にはこの部門を独立させ、同業者の医療用具製造職人から受注することも検討しています。

今後については、医科向け新生児用爪切り(赤ちゃん用爪切り)にレーザーで名前、生年月日などを入れての一般販売、またレーザーで名前を入れて医科向け形成外科用ハサミを女性用眉毛整毛用として販売することも考えています。

お問い合わせ先
東京都中小企業振興公社 総合支援課
TEL:03-3251-7881・7882

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