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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

デジタル社会の電源は「ノイズ」だらけ、この不安を解決する電源フィルタ【ケイアールエフエム】

[その他|神奈川県]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

産業用途、医療用途に開発された6個口タップ

産業用途、医療用途に開発された6個口タップ

ケイアールエフエム株式会社(KRFM)は、高周波(マイクロ波)の専門技術者たちが平成10年(1998年)10月に、神奈川県横浜市で設立した企業です。専門分野での技術、経験、ネットワークを活かして、情報通信機器をはじめとする電子装置に用いる高周波受動部品、ハイブリッドICなどを、独自のアイデア・設計思想に基づいて提供しています。主な製品は、世界13カ国に特許を持つ「KRFM コイルフィルタ」(直流電源回路用途の高調波ノイズ阻止フィルタ)、他社にない広帯域で各回路を独立させてノイズの越境を防止する「パワフィルタ」です。

KRFMは、(1)この「パワフィルタ」が電源フィルタのメインパーツであること、(2)近年のAC電源環境の変化(有線通信スピードが飛躍的に伸びたこと、無線LANや機動性、携帯化を重視する高速通信などが普及してきたこと)、(3)電源線に流れる(重畳する)電源ノイズ(高調波)を除去する装置の市場性、に着目してPLCUT(商用電源安全安心フィルタ付き・コンセントタップ)を開発しました。電子機器装置の電源入口コンセントの前に挿入して、入力電源に対するさまざまな安全機能を実現するAC電源タップ製品です。安全対策の内容は、(1)GHz帯域までの電磁波ノイズ阻止(特許取得済)、(2)雷と一般サージ保護対策、(3)漏電対策、(4)過電流保護、(5)コンセント誤脱防止対策品へのサポート、などが挙げられます。なお開発に際しては、中小企業・ベンチャー挑戦支援事業のうち「事業化支援事業」の支援(平成19年2月1日付け中機新第2号)を受けました。

デジタル社会の電源不安を解決するPLCUTデジタル社会の電源不安を解決するPLCUT オーディオ用途の音質改善ブロック・タップオーディオ用途の音質改善ブロック・タップ
企業名 ケイアールエフエム株式会社
代表者名 小宮邦文 従業員数 3名(株主スタッフ7名)
資本金 5,500万円 売上高 非公開
住所 神奈川県横浜市磯子区杉田2-12-8-202
電話番号 045-772-4441
主要製品 パワフィルタ、コイフィル、PLCUT、I/P電源タップ

制度を利用するきっかけ

KRFMは、「高速電力線通信(PLC)の漏洩電磁波も止める」との論文を発表し、特許も申請しました。また、「電源に繋がるあらゆる電子機器の市場に対して需要がある」と考えて製品化しました。しかし、同社の経営資源を考慮した事業化には市場の絞込みが必要でした。そこで、中小機構関東販路支援課に相談したのが契機です。当初、「製品の販売は、代理店、専門店に委託する方針で始めましたが、これにこだわるつもりはない」との小宮邦文社長の意向に沿って、ターゲットの絞込みを支援しました。

支援内容

本件は、「どこでも、誰でも、使える」思考から脱皮した企業の支援事例です。

KRFMの小宮社長には、自ら営業された失敗の研究からスタートしてもらいました。ヒアリングの中で、お客様の価値の評価ではなく自社の評価基準で判断しているように感じたからです。具体的には、独自技術の話は生き生きしているのですが、うまく進捗しなかった理由を検討していませんでした。そこで、お客様が「ほしいと思うもの」「得したと思える価格、品質」などの仮説を立てて、医療分野と自動車分野でテストマーケティングを行いました。

仮説を検証するアプローチ活動では、2名の販路開拓コーディネーター(販路CO)と集中的に取り組んでもらいました。具体的には、販路COがヒアリングの手法から、宿題(課題)のもらい方、提案書・見積書の作成に至る営業ノウハウまでを伝授しました。この結果、医療分野では病院内の電源ノイズに有効、自動車分野では搭載機器の電子化によりノイズ対策はますます重要、サーバールームでのノイズ対策にも有効との評価でした。

一方、要望としては、(1)設計段階で組み込むスペックを確立する、(2)社内LAN構築のための要件提示、(3)サーバーラック仕様の多口タイプの製品開発、などを求められました。

今後の方向性を提言する報告会では、(1)今回、信頼関係を築いた企業のフォローを徹底する、(2)提案書は企業の財産の一つと位置づけ、顧客のニーズや市場動向を踏まえた内容にしておく、ことを提言しました。また、経営資源を補完する「OB人材等派遣事業」の支援を薦めしました。

支援の結果と今後の展開

具体的な支援結果は、(1)中央官庁やノイズを嫌う取引先が多い電子・電機製品製造業への納品、(2)外国市場を含めた病院建設時の設計要件に採用見込みの医療系コンサルタント会社との代理店の内諾、です。背景には、販路COとうまくリレーションができ、小宮社長のプレゼンテーション力が向上したことが挙げられます。活動期間中に営業員も1名増え、「OB人材等派遣事業」の支援も決定しました。今後の成長を期待したいベンチャー企業です。

お問い合わせ先
(独)中小機構関東経営支援部販路支援課
TEL:03-5470-1638

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