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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

朝搾った牛乳が午後にはチーズに!!地元のこだわりを活かせる少量生産のチーズ製造機【大生機設】

[機械|静岡県]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

見えるチーズ工房「たかすファーマーズ」

見えるチーズ工房「たかすファーマーズ」

大生機設株式会社は昭和48年(1973年)の創業以来、食品機械の設計、製作、販売、修理を行ってきました。尾形昭生社長は「中小企業でもやればできる」という進取の精神に富み、話題を敏感に捉えて商品開発をしています。たとえば、精肉店のレイアウト業務の中からは、厨房の効率化を目指した「全自動ミートボール製造ライン」を開発し、当該現場の合理化・省力化に寄与しています。今回の販路開拓コーディネート事業の支援対象のチーズ製造機の開発も、平成18年(2006年)に北海道で余乳が廃棄されているという報道が契機でした。

一般的なチーズ製造工程は、原料乳の低温殺菌→乳酸発酵→ホエー(乳清のことで凝固した乳分を抜いた水分)抜き→攪拌→成型→加塩→熟成保存です。また製造するためには温度、湿度、PH値、時間などの調整・管理が必要で、生産機は高価な輸入大型機を保有する乳業メーカーか匠の技をもつ職人に限定されていました。

そこで、尾形社長はイタリアで本場のチーズに関するニーズを調査し、酪農家や洋菓子店でも導入しやすい国内初の全工程の装置を装着したチーズ製造小型機を開発しました。機械の特長は、(1)少量生産の小型機(チーズバットで原乳200リットルから約6時間で25Kgのチーズを製造できる)、(2)熟練技術不要、(3)地ビールのように地域特性を活かした地チーズがつくれるなどです。機械の構成は、原料乳を低温殺菌してホエー抜きまでを行う「チーズバット」、高温で安定した攪拌をする「チーズミキサ−」、適度な温度を保ち分割成型を行う「チーズモルダー」の3機種で、チーズ製造機の特願番号は2008-331995です。

まずはチーズ製造の技術習得を支援しますまずはチーズ製造の技術習得を支援します FOOMA JAPAN 2009に出展しましたFOOMA JAPAN 2009に出展しました
企業名 大生機設株式会社
代表者名 尾形昭生 従業員数 6名
資本金 1,000万円 売上高 非公開
住所 静岡県静岡市葵区新富町6丁目11-5
電話番号 054-251-2954(代表)
主要製品 総合食品機械厨房機器の設計・製作・販売・修理保守・監理

制度を利用するきっかけ

大生機設は、(財)しずおか産業創造機構の支援のもと、商談会や展示会出展など営業活動に邁進していました。しかし、営業の仕組みをマスターするには販路開拓コーディネート事業による仮説の立案と検証が必要と考えた同財団が、中小機構関東の行う販路支援相談会への参加を薦めたことが支援の契機でした。その後、経営者と社員の販路開拓コーディネート事業にかける思いも意欲的で、ターゲットに応じた資料づくりにも真摯に取り組んでもらいました。

支援内容

本件は、チーズ製造小型機を世に出すために「何をしなければならないか」を検証した事例です。

販路開拓コーディネート事業の第1段階(マーケティング企画の磨き上げ)では、乳製品製造における必要機能の検証や、チーズ製造小型機を酪農家に活用してもらうために必要な要件を準備しました。それは、導入事例の視察準備、保健所の要件、設置レイアウト図、提供できるチーズの種類のサンプル、費用対効果の試算表などです。

第2段階は仮説の検証です。尾形社長と営業員は、乳製品製造業界や流通および酪農家に知見とネットワークを持つ3人の販路コーディネーターとともに19回にわたり、乳製品製造業者や流通および酪農家のもとに同行しました。活動内容は、導入済み牧場への案内、業界事情やチーズの種類、機械仕様の要望事項などのヒアリングと対応です。その具体的な内容としては、チーズ製造を行っている中堅メーカーでは、輸入代理店からは製造ノウハウの提供がないので、発酵部分は熟練した製造担当者に頼っていました。同機に対しては、PH計による連続データ管理により製造が簡便と評価してもらい、チーズ製造研修が可能であれば魅力的であり、開発機として検討したいと言われ、見積書を提出しました。また、チーズ製造を行っていない中堅メーカーからも導入の懸念の一つとして熟練者がいないことが挙げられました。こちらもチーズ製造研修が可能であれば検討したいとのことで、見積書を提出しました。

一方、食品メーカーならではのサニタリー性の改善、PH計のガラス破損や塩化カリウムの微量流出対策などの意見をもらい、機能面の改善に対応できました。このほか、酪農関係2社へ見積書を提出しました。

支援の結果と今後の展開

当事業の第3段階は、仮説の評価と今後の方向性についての提言です。報告会では、(1)チーズ製造の研修モデルの策定、(2)代理店の活用策、(3)リース会社の活用策、などの展開手法を提言しました。支援終了後も、掲載写真のとおり、ガラス越しに見えるチーズ工房への導入や、ナチュラルチーズ製造研修会の実践など着実に進捗させています。

なお、尾形社長より課題解決をフォローする支援について依頼があり、(財)しずおか産業創造機構が「専門家派遣事業」で対応しました。大生機設の今後の成長に期待しています。

お問い合わせ先
(独)中小機構関東経営支援部販路支援課
TEL:03-5470-1638

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