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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

覆面調査から始まった書店のゼロから革新!【中島書店】

[小売・卸|千葉県]専門家派遣研修・セミナーなし

企業概要

POPは従業員が1人1日1点作成する

POPは従業員が1人1日1点作成する

中島書店は、昭和6年(1931年)に創業、千葉県千葉市の中心市街地で3代80年近くにわたり書店を営む地域の老舗書店です。取扱商品は書籍全般で、学校向け教科書販売も手広く扱う「町の書店」です。平成元年(1989年)には近接するJR蘇我駅前にも支店を出しました。「街の交流広場 お役立ち情報いっぱいの千葉のBook Cafe」を目指して、にぎわう書店づくりに励んでいます。

しかし、書店業界は構造不況業種とも言われ、中小書店の経営はどこもきわめて厳しい現状です。中島書店も業界全体に好転の兆しが見えないなか、模索を続けています。 現在、社長以下全社員による経営の見直しで、「お客さま満足を高めて元気な店になる」を合言葉に、(1)親切・丁寧な接客、(2)書籍・生活文化情報の提供、(3)情報感度の高い地元密着型販促イベントの実施を徹底して進めています。

また本店は、千葉駅から10分ほど、官庁とオフィスが集まる昼間人口の多い商店街内に立地しています。このため、昼時は行政職員やビジネスマン、ビジネスウーマンの来店で賑わいます。一方、家庭実用書や学習参考書、手軽に買える雑誌、文庫など、地域のファミリー客も多いため、2年後に迫る「ゆめ半島千葉国体」に合わせたイベントなど、地域に喜ばれる催しにも力を入れています。

蘇我支店は駅前の立地のため、駅乗降客を中心に、雑誌、書籍、文具の便利な立ち寄り店になっています。もっと親しまれる店になるために、店内の交流コーナーの充実やフェアの実施など、本店と連動した販売促進に努めています。

地域密着を強調するコーナーづくり地域密着を強調するコーナーづくり 「売れる在庫で売り場をつくる」という中島浩社長「売れる在庫で売り場をつくる」という中島浩社長
企業名 株式会社中島書店
代表者名 中島浩 従業員数 38名
資本金 1,000万円 売上高 4億円
住所 千葉県千葉市中央区中央3-3-5
電話番号 043-224-2448
主要製品 一般書籍、教科書、文具

制度を利用するきっかけ

中島書店は、全国チェーンの大型書店との競合、消費者の活字離れ、ネット書店の伸張などに押され、ここ数年売上の落ち込みが激しく、打開に苦しんでいました。老舗だけに、古くからの経営慣行も続き、気がつけば累積赤字が積みあがり、収益性の低下、品揃えの停滞、従業員のモラールダウンなどが顕著になっていました。この事態を受け、中島社長は平成19年に、「活気ある店づくり」のために(財)千葉市産業振興財団に相談し、「商業アドバイザー派遣事業」による、「店舗の覆面調査」と従業員向けの「接遇セミナー」の支援メニューを受けることにしました。

支援内容

1.覆面調査と接遇セミナー(平成19年)

商業アドバイザーによる覆面調査の結果は、従業員の接遇にとどまらず、店舗経営全体に重大な問題のあることを示していました。店舗コンセプトの不在、独自性のない取次ぎ任せの品揃え、動かない在庫の膨張、従業員の生産性の低下など、すべてが経営悪化をめざして行進するような状況だったと言えます。事態は、従業員への接遇研修だけで乗り切れるものではないことが明らかになりました。

2.経営相談(平成20年)

中島社長は、経営の「戦略」の重要性にあらためて気づきました。再度、(財)千葉市産業振興財団の「専門家派遣事業」でのアドバイスを受け、経営改善への行動を開始しました。他店の見学、取次ぎとの条件交渉、従業員への経営情報の開示などを精力的に進めます。
 同時並行して、手近でできる「お金のかからない」改善策として、店内の清掃・整頓、情報コーナーの設置、テーマ別販促コーナーの充実、POP広告の工夫などを進めました。

中小企業は、経営者の判断次第で迅速な改善の着手が可能です。古い書店経営に明日はないことを確信した社長は、頻繁に朝礼やミニ打ち合わせの場を設け、危機感をもった協力体制の必要性を、従業員に説き続けました。

3.経営の抜本的な革新支援(派遣専門家による支援継続中)

中島書店の経営数値は、目先の改善で追いつくものではない難しい局面を示していました。現在は、経営の抜本的な改革に向け、店舗コンセプトに沿った品揃えの転換、差別化ができる店内ゾーニングの明確化、在庫の圧縮、業態開発による複合化、従業員配置の改善などに着手しています。

支援の結果と今後の展開

現在店内は、1年前とは見違えるほど「明るく、入りやすく、見やすい」(顧客の声)環境に変わりました。POP制作では、従業員が1人1日1点を作成するなど、働く意識も緊張感をもった当事者意識へと成長しました。その結果、在庫は3割削減を実現しました。

しかし、構造的な売上不振を抱える業界であることに加え、厳しい競合環境にあるだけに、健全経営の実現にはより思い切った経営革新が必要です。中島書店は、社長以下従業員が一丸となって経営コンセプトを守り、顧客の増加と客単価の向上による、黒字経営と収益性向上に挑戦しています。

お問い合わせ先
(財)千葉市産業振興財団
TEL:043-201-9501

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