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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2009年]

鋳物に使用されるレジンコーテッドサンドの再利用技術の開発【瑞晃ダクタイル】

[その他|奈良県]専門家派遣なしなし

企業概要

スタッグモールド用シェル鋳型

スタッグモールド用シェル鋳型

瑞晃ダクタイルは自動車、各種産業機械のダクタイル鋳鉄と高級ネズミ鋳鉄を年間約1,800t生産しています。
 主な設備としては、溶解工程では3tの低周波誘導電気炉1基、1tの高周波誘導電気炉1基、造型工程では生型高圧造型設備3ライン、シェル鋳型を用いたスタックモールドを有しています。
 後処理工程としては、ショットブラストや熱処理炉・仕上げ用グラインダー、機械加工部門を有しています。

現在、工場から年間約500tの廃棄砂が発生しており、これらは産廃業者に処理を委託していますが、近い将来廃棄場所の規制が厳しくなり、引き取りが困難になることが予想されるなど、その時点で事業の継続が困難になると考えられています。
 この課題に対応するために、奈良県廃棄物対策課が、平成18年度からスタートした「ゼロエミッション」(県民・事業者・行政の連携でごみゼロ奈良事業)による支援を提案し、平成19年から取り組みがスタートしました。

溶湯の熱影響でレジンが消失してシェル鋳型が崩壊し、砂粒となって下に落下した状態。<br>黒い部分はセル鋳型残存の塊溶湯の熱影響でレジンが消失してシェル鋳型が崩壊し、砂粒となって下に落下した状態。
黒い部分はセル鋳型残存の塊
産業廃棄物として集められたRCSの使用砂。<br>黒い塊は溶湯の熱影響の度合いが少ない残存鋳型の塊。産業廃棄物として集められたRCSの使用砂。
黒い塊は溶湯の熱影響の度合いが少ない残存鋳型の塊。
企業名 瑞晃ダクタイル株式会社
代表者名 梶井 道功 従業員数 38名
資本金 2,000万円 売上高 6億3,300万円(平成18年度)
住所 大阪府八尾市山本町南3-7-14
電話番号 0742-33-5703
主要製品 鋳物製造業(車用ブレーキ部品)

制度を利用するきっかけ

平成18年10月、(財)奈良県中小企業支援センターが実施している「設備貸与制度」の診断で、瑞晃ダクタイルを訪問しました。そこで、廃棄砂が年間約500t発生していることを発見しました。
 早速、平成18年度からスタートした産業廃棄物削減を支援する奈良県の施策「ゼロエミッション」を紹介しました。さらに、平成19年5月には、環境コンサルタント活用支援事業を申請し、受理されました。

支援内容

1.産業廃棄物発生状況把握のための現状調査の実施
(1)鉄資源
 外部から購入した銑鉄、鋼屑と自社で発生した戻り材を主原料として、年間約3,360tの溶解を行っています。溶湯3,360tのうち3分の2の約2,550tが生型ラインの鋳型に注湯し、3分の1の約800tがスタッグモールドに使用されています。湯口・湯道・押し湯の約1,550tが戻り材として、再溶解されています。以上の工程で、スラッジが年間約10t発生していることが明らかとなりました。
(2)砂資源
  (i)鋳型材メーカーから年間約200tのレジンコーテッドサンド(以下RCS)を購入し、シェルモールドとシェル中子の製作
  (ii)外部のシェル業者に年間約300tのシェルモールドと中子の製作
  (iii)前記(i)と(ii)の内訳は、シェルモールド330t、中子170t

2.再利用のための技術的検討
(1)鉄資源は、費用対効果の観点から削減および再利用には取り組まないようにします。
(2)砂資源
  (i)生型砂、シェル中子の再利用は困難
  (ii)シェル鋳型300tは、バインダーとして使用されているフェノール樹脂を除去し、再生が可能\n


以上の調査結果や検討などにより、結論として、(2)砂資源(ii)のシェル鋳型300tの再生利用に焦点を絞り、産業廃棄物の削減に取り組むことになりました。

  • 「ゼロエミッション推進事業」(奈良県)

上記支援施策を利用し、次の支援を実施しました。
  ○環境コンサルタント活用支援:補助率:2/3、補助限度額50万円(平成19年度)、平成19年3月に終了しました。
  ○研究・開発支援:補助率:2/3、補助限度額700万円(平成20年度)、平成20年度8月より支援がスタートしています。

支援の結果と今後の展開

上記の支援を受け、1年間当たりで490万円が削減できる経済効果が見込まれています。
   1.削減効果(1,350万円)
    (1)産廃引取費用の削減 300t×1万円/t=300万円
    (2)RCS購入費の削減  300t×3.5万円/t=1,050万円
   2.増加コスト(860万円)
    (1)設備投資 約1,800万円(5年定額償却として360万円/年)
    (2)フェノール樹脂の購入、動力費、燃料費、消耗費 約600万円
   3.差引(上記1-2) 490万円/年

お問い合わせ先
奈良県生活環境部 廃棄物対策課
TEL:0742-27-8746

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