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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2008年]

特殊美術造形クラスターを創成する【特殊美術造形クラスター形成事業】

[その他|東京都]受発注・マッチングその他なし

企業概要

「特殊美術造形」(以下「トクビ」)という言葉は聴き慣れないと思いますが、有名なテーマパーク(ディズニーランドやユニバーサルスタジオなど)のキャラクター・アトラクションの装飾造形や映画・テレビのスタジオセット、デパートのショーウィンドのオブジェ、イベントの展示物、科学館・博物館の模型などの制作物を言います。

エヴァンゲリオン綾波レイ等身大フィギュア

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トクビ業は、単なるものづくりの製造業ではなく、美術品・工芸品の創作業でもありません。ビジネス空間における美術的感性を織り込んだ特殊な造形物を創造する製造業です。対象造形物は、多様なため制作物の一般的説明はしにくいですが、掲載写真を見ていただければ記憶に残る「トクビ」の一端を思い出していただけるかと思います。しかし、「トクビ業」の産業分類は確立しておらず、タウンページでは、看板とか彫刻、模型などに分類されているため、世間の認知度は非常に低い状況です。この業種は、映画関連の造形物を作っていた人たちが独立し誕生したと言われていますが、青梅線沿線・埼玉県西部にかけて約200〜300の企業が集積していると推定されています。

首都圏西部地域(TAMA)クラスター推進組織である(社)首都圏産業活性化協会(略称:TAMA協会)と連携した拠点組織として、青梅線沿線地域産業クラスター協議会(青梅市・昭島市・福生市・羽村市・あきる野市・奥多摩町・瑞穂町・日の出町)があります。特殊美術造形クラスター形成事業は、この協議会が母体となり、現場の活動は羽村市産業活性化推進室が担っています。同協議会は、次のような目標を設定し「特殊美術造形クラスター」創成を目指して、活動しています。

(1)地域の企業・事業所の有機的ネットワーク化
  (2)取引・連携・協働・協業および健全な競争の促進
  (3)青梅線沿線地域の活性化と発展

ショッピングセンターディスプレイ「らくだ」ショッピングセンターディスプレイ「らくだ」 自動車エンジン実物カット模型自動車エンジン実物カット模型
企業名 特殊美術造形クラスター形成事業(平成20年9月30日現在 参加企業数 29社)
代表者名 羽村市産業活性化推進室(青梅線沿線地域産業クラスター協議会会員) 従業員数 1〜120名
資本金 個人事業主〜1,000万円 売上高 数百万円〜50億円
住所 東京都羽村市緑ヶ丘5-2-1 羽村市役所 西分室
電話番号 042-570-0040
主要製品 テーマパーク、博物館、映画、イベント、店舗などの美術造形の製作

制度を利用するきっかけ

羽村市産業活性化推進室は、2006年頃、市内中小企業の販路開拓支援事業を行っていました。その中にテーマパークなどの造形を手がける2社が含まれていました。扱い製品が非常にユニークであることに着目し、調査を行ったところ、青梅線沿線にこのトクビ企業が多数集積していることが分かりました。さらに調べるとトクビ企業は、看板業や模型業と混同して扱われているという事実も判明しました。立体看板や商用模型は取扱い制作物のほんの一部にすぎず、美術的感性を織り込んだ、特殊なビジネス向け造形物を創造する製造業者の世界は、独創性に満ちていました。

このことに気づいた羽村市は、この企業群を新たな産業クラスターとして組織化し、市場に地位を確立し、さらなるビジネスの創造、発展を目指すこととしました。こうして特殊美術造形クラスター形成事業が立ち上げられました。

支援内容

特殊美術造形クラスター形成事業

(1)クラスター企業の広報事業
 1.特殊美術造形クラスターポータルサイトの開設および事業者への企業情報掲載の勧誘を行いました。2008年9月現在、25社の賛同を得ています。
 2.トクビ企業若手社長による各種講演を、美術系大学および各種研究会などで行いました。

(2)事業協同組合結成支援事業
 美術造形事業協同組合の結成のために、全国中小企業団体中央会などで情報および資料の収集と立ち上げの支援を行いました。
 美術造形協同組合ホームページ

(3)下請法セミナーの開催
 利益圧迫の原因の一つとなっている受注条件の曖昧さを見直すため、下請法セミナーを開催しました。

(4)販路開拓事業
 1.全国科学館、博物館、美術館(約2,000カ所)へ展示物のメンテナンス業務請負のeメールについて発信を開始しました。
 2.青梅線沿線近隣企業の特殊看板制作の斡旋を行っています。
 3.特殊美術造形クラスターポータルサイト経由で来た見込み客を斡旋しています。
 4.全国展開の看板メンテナンス事業者とトクビ企業の共同事業を推進しています。
 5.(財)全国中小企業取引振興協会のビジネス・マッチング・ステーションに正会員登録を行いました。

支援の結果と今後の展開

支援の結果
(1)ホームページ開設以来3カ月間のアクセスは、総ヒット数326,914で、シンガポールやフランスからのアクセスも含まれています(2008年6月トクビホームページ公開)。
(2)ホームページに求人情報を載せたところ、就職希望の若者の問い合わせが全国から多数寄せられるようになりました。
(3)トクビホームページの窓口である羽村市産業活性化推進室に造形物の見積もり依頼が寄せられるようになりました。
(4)青梅線沿線に立地する博物館からメンテナンス業務の受注見込みがたちました。
(5)青梅線沿線地域のトクビ企業からホームページへの掲載依頼がくるようになりました。
(6)トクビホームページを検索したお客さまから、数百万円の模型受注をいただきました。

今後の展開
(1)受注の平準化:下請け仕事は季節変動が大きく利益率も低いため、閑散期に直取引のできる顧客を開拓します。
(2)市場ニーズを見据えた販路・市場開拓:異業種や海外顧客の開拓を進めます。
(3)国内集積地との連携強化:大阪・京都などほかのトクビ企業集積地域との連携を強化し、全国的展開へ発展させます。
(4)国際的ブランドの確立:海外の廉価量産品との差別化を図るため、一品物の創作造形地域としてのブランドを早期に確立し、世界中から企業、人材、投資が集まる国際的トクビクラスターを目指します。

お問い合わせ先
羽村市産業活性化推進室
TEL:042-570-0040

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