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施策活用企業事例 施策活用事例は、中小企業を支援する施策を活用した事例をご紹介しています。


[2008年]

「食育」をコンセプトに、植物工場の小口受注を安定化【森久エンジニアリング】

[機械|兵庫県]コーディネート(TLO等)なしなし

企業概要

園児が見つめる「えれふぁーむ」

園児が見つめる「えれふぁーむ」

森久エンジニアリング社の主要事業は、バイオテクノロジープラント(植物工場)です。年間20回転で野菜を収穫でき、9〜15段程度の多段栽培ができるので、年1回転収穫の露地栽培野菜に比べて単位面積当たり生産効率は180〜300倍程度と極めて高くなっています。ただ従来の技術では、24時間照明や空調などの電力費が嵩むので、採算割れが目立っていました。

このため当社では、三菱電機(株)先端技術総合研究所と協力して照明技術を改善し、野菜への照明を10時間以内に抑えることに成功しました。深夜電力だけで野菜を栽培できるようになったのです。このため、露地栽培野菜とほぼ同じ価格帯で、無農薬で、そして安定して供給できることが認められました。現在までに、(1)野菜卸業者の大手より大型プラント、(2)焼き肉チェーン向けにサンチェを供給する企業より中型プラントなどを受注・納品しています。

また、遠洋航海船舶に搭載するため、船舶用小型プラントを開発しています。省エネ・省スペース ・高効率・高速栽培を特徴とするシステムです。短期間に野菜を栽培できる利点と、遠洋航海特有のローリングやピッチングが発生しても養液が漏れない漏水対策技術を確立し、好評を得ています。

栽培事例のプチトマト

栽培事例のプチトマト

このほか、施設野菜栽培の委託研究も成果がでています。従来の技術では、施設で栽培できなかった結球レタス・根菜類の栽培ができるようになりました。蛍光灯による10時間の照射技術は、植物生理と照明条件の研究成果であり、結球レタスの栽培は結球するために必要な環境条件をクリアするメカニズムを研究した成果です。

企業名 株式会社森久エンジニアリング
代表者名 森一生 従業員数 10名
資本金 3,550万円 売上高 非公開
住所 兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-2 神戸キメックセンタービル6F
電話番号 078-958-6010(代表)
主要製品 バイオテクノロジープラントの設計施工、施設野菜栽培の委託研究

制度を利用するきっかけ

森社長との出会いは、中小企業基盤整備機構が主催する「中小企業総合展2006 in 東京」(東京都江東区・東京ビッグサイト)でした。販路開拓の相談を承る会場のコーナーで、大口プラントの実績はあるが、小口市場の受注を安定させたいとの内容でした。

そこで、「食育」のテーマでマーケティング企画の磨き上げを助言したところ、会期中に構想をまとめられました。その後、使ってくれる人、買ってくれる人、売ってくれる人、それぞれの便益を整理して、販路開拓コーディネート事業で採択した次第です。

支援内容

本件は、狭い空間を有効利用して野菜を育てるシステムを、「食育」のコンセプトで幼稚園・保育園市場にテストマーケティングした事例です。特徴は、野菜の成長が早いこと、施設野菜を栽培するノウハウを供給できることです。このことにより、販路開拓コーディネート事業の第1段階、マーケティング企画の磨き上げでは、(1)児童には無農薬の安全性、(2)園には年間栽培カレンダーを提案する利便性と深夜電力を活用する経済性、(3)代理店には資材供給のような継続的なビジネス機会の提供を訴求する仮説をたてました。

「幼児に科学するこころを涵養する」ことにより、父兄にも喜んでいただけると考えました。一方、当社の着地点は、(1)経営資源を補完する代理店の獲得、(2)市場の声を活かしたシステム・商品の改良で合意を得ました。

第2段階では、販路開拓コーディネーター(販路CO)とともに市場の声を聞いて仮説の検証です。森社長は幼稚園・保育園に知見とネットワークをもつ販路COとともに、真摯に粘り強く活動されました。具体的には、代理店候補企業には、ビジネスモデルの説明、既設プラント工場への案内、ヒアリング内容への是正などです。また納品の対象となる幼稚園・保育園では、業界事情、スペースや野菜の種類、機械仕様の要望事項などのヒアリングと是正です。

第3段階は、仮説の評価と今後の方向性についての提言です。着地点の2項目は達成できましたので、活動で得た成果を具現化する事業計画の再構築と課題解決手法を例示・提言しました。「発想の転換で市場は拓ける」ことを実践した事例です。

支援の結果と今後の展開

成果は、業界向け展示会を催す企業との代理店合意と先端的幼児教育を実施しているS保育園への納品です。同園には、使用環境や現場の特徴、業界の情報など多岐にわたってご教示いただきました。販路開拓コーディネート事業終了後の森社長の連絡でも、「S保育園の納品後に催された視察会で、各園から力強いアンケートの回答をいただき、当分野での市場浸透に自信を得られた」とのことでした。
 現在では、保育関係の大手出版社の総合カタログにも掲載されました。

お問い合わせ先
(独)中小機構関東経営支援部販路支援課
TEL:03-5470-1638

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