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施策活用企業事例
人との出会いがオンリーワンソフト全国展開のきっかけに
イン・クリース有限会社 平成19年
企業概要
 イン・クリース(有)は平成8年に宮崎県都城市でソフトウエア開発会社として創業しました。ソフトの開発と販売を手がけており、自社で開発した製品として、理・美容室向けの顧客管理ソフト「ビューティPro」があります。このソフトはお客の来店状況や施術内容といったデータだけでなく、ダイレクトメールの作成機能や売上の推移といったデータも付加されています。

 また、店舗数が多くなっても店舗間をネットワーク化し、一元管理が可能になっています。しかも比較的簡単に入力作業ができることから、不慣れな人でも使いこなせるようになっています。

 イン・クリースが今回、開発したソフトは、事業所を巡回して電気の安全を確かめる電気主任技術者の作業軽減を図るシステムで、その名も「電検月報」といいます。多くの技術者は、かさばるファイルに苦労しながら報告書の作成や過去のデータとの比較といった作業を行っていました。

 この「電検月報」はデータの入力や報告書作成などを、携帯情報端末(PDA)とモバイルプリンターで行うというものです。1人が担当する平均約50件の顧客の10年以上にわたるデータが、重さ200gにも満たないPDAで持ち運べるという手軽さにより、技術者の間で評判を呼んでいます。

 大牟田俊一社長は「知り合いの電気主任技術者から依頼を受け、3カ月かけて作ったソフトが基になっています。はじめはノートパソコン用のソフトとして開発しましたが、ちょうどPDAの新しい言語ができ、低コストでも開発できる環境が整ったのが大きかった」と当時を振り返ります。

 大牟田社長は業務関連システム開発の下請けをしながら開発したソフトで、全国展開のきっかけを掴みました。手軽さと価格の安さもあり、最初に依頼してきた技術者を通じて県内の他の技術者からも注文が入るようになり、福岡県で定期的に開催されている技術者の総会で発表したのを皮切りに、九州全体へと広がったわけです。
電気の検針作業に威力を発揮

支援内容
 開発したソフトに手応えを感じ始めた頃、都城市内で飲食中に偶然隣り合わせた県庁職員と話しているときに、宮崎県産業支援財団が行っていた支援制度のことを知りました。それが後日、「基金活用型宮崎県中小企業経営革新補助金」の申請へとつながりました。資金面でのバックアップを受けて、関東、関西と販路も次第に拡大してきました。技術者向けの機器を取り扱っている会社と代理店契約を結んだり、プログラマーを雇用したりなど体制も整いつつあります。

 今は、地域や技術者個人によって異なる細かい仕様に対処し、文字の拡大などに対応したシニアモードも開発中です。当面は電気主任技術者向けの付随ソフトなど、この分野をもう少し掘り下げたいと大牟田社長は考えています。

 「飲みながらの雑談などの中から眠っている需要を引き出して、新しい技術と組み合わせていくのが楽しみです」。ものづくりは人とのつき合いから始まるということを実感しています

企業者の声
「モノづくりは人とのつき合い」と大牟田俊一社長は実感
 「電検月報」を一つのきっかけに、無限にある案件の中からモバイル系業務用ソフトの可能性を狙っていきたいと思います。申請に関する資料作成やアドバイスなど谷山コーディネーターをはじめ、産業支援財団の方にいろいろご支援をいただいたおかげで、ようやくここまできました。財団は企業にとっての病院や人間ドックのようなものだと感じています。

担当者の声
 有望で魅力あるソフトを開発したということで、その全国展開を応援させてもらいました。今までありそうでなかったオンリーワンのソフトなので、全国に向けて「宮崎発のITはすごい」というアピールにもなるのではないかと思っています。

 大牟田さんの持ち味である穏やかで謙虚なところも、売れる要因につながり、経営にも役立っているのだと思います。彼に続く県内のIT技術者の登場も期待しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 大牟田 俊一
住所 宮崎県都城市上水流町2459−1
電話 0986-36-2905
e-mail info@in-crease.com
URL http://in-crease.com/
従業員 3名
業種 サービス業
主要製品 ソフトウエア開発・販売・サポート、システムコンサルティングサービス、インターネット上での情報提供サービス、インターネットウェブシステム企画・開発