HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例
自社ブランドを前面に打ち出し認知度アップ図る
有限会社加藤えのき 平成19年
企業概要
 宮崎市高岡町西部の国道10号線赤谷トンネルを宮崎市から都城市方面へ抜けると、右手の建物に「えのきは 加藤」と書かれた看板が掲げられているのが見えます。(有)加藤えのきの本社兼工場です。従業員30名を統率しているのは、加藤修一郎社長。平成17年に就任したばかりの2代目社長ですが、その地位に甘んじることなく、持ち前の若さと情熱で事業を推し進めています。

 先代社長だった父親の右腕として経営に関わるようになった加藤さんは、えのき茸の先進県である長野県の生産者を訪ねるなど全国の実情を調べ、生産体制の見直しに着手しました。

 栽培用ポットを、それまでより1回り大きい1,100ccのものに替え、それに合わせて製造ラインも更新しています。一方では、原材料の配合バランスを工夫したり、従業員の処理能力向上に努めるなどコスト削減も進めてきました。「生産個数の引き上げを提案したときには、無理だという声も出ていましたが、今ではみんな普通にこなしていますよ」と加藤社長は言います。

 「まずは、おいしさと鮮度を追求します」と語る加藤社長。直売や加工食品など、食に関連する事業展開を将来の視野に入れつつ、消費動向をどうつかむかの模索を続けています。
「一株えのき」は採れたてが食べられるように工夫

支援内容
 加藤えのきは宮崎県産業支援財団のアドバイスのもと販売力の強化に乗り出しました。向上した生産力と品質を背景に、平成18年から自社ブランド「加藤えのき」を前面に打ち出す戦略を展開、店頭販売ではパネルやポップなどの販促ツールや、えのき料理のレシピを添えるなど、展示方法を工夫し「加藤えのき」ブランドやえのき自体の認知度アップを図っています。

 産業支援財団などが開催した農業法人と民間企業とのマッチング会にも参加し、流通業との連携も模索するなど、主力のパック商品のほか、ユニークな商品開発にも余念がありません。

 通常のものより日数をかけて育て上げた、かさの肉厚と食べごたえが自慢の「一株えのき」は、その日採れたものだけが店頭に並びます。売れ残ったものは配達時に回収されるシステムで、契約レストランなどに納入されています。わずか1日だけで品質が落ちることはありませんが、新鮮なえのきが消費につながるというビジネスモデルが、ここに構築されています。また、通販用の「えのきのびっくり箱」は、着いたその日に採れたてが食べられるように、栽培用ポットに植えられたままで出荷されています。

 これらも当財団のアドバイスをベースに社長や従業員のアイデアから生まれたものばかりです。

企業者の声
「おいしさと新鮮さを追求」という加藤修一郎社長
 鮮度と見た目はもちろん、食べておいしいえのき茸を提供しています。えのき茸は必ずしもメインの食材ではないだけに、どうしたら消費者にアピールできるかを常に考えています。

 生産技術が日進月歩なので、情報収集も欠かせません。今後も財団のバックアップを受けながら、さらに販売やサービスも勉強し、生産者としての視点で消費者ニーズを感覚的にもつかめるような事業展開をしていきたいと思います。

担当者の声
 マーケティングやバイヤーとの交渉、広告展開など、ときには現場にも同行して、製品を売れる商品にブラッシュアップするお手伝いをしてきました。現在でも月に2、3回ほど面談していますが、いつも前向きさを感じます。これからも積極的に外に出て、いろいろなことを吸収し、生産したものをきっちりと売れるような農業法人を目指してほしいと思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 加藤 修一郎
住所 宮崎県宮崎市高岡町浦之名4309
電話 0985-82-0717
e-mail katougen@katoenoki.co.jp
URL http://www.katoenoki.co.jp/
従業員 30名(パートを含む)
業種 製造業
主要製品 えのき茸