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施策活用企業事例
外に目を向け受注も増加傾向に
株式会社コスモ 平成19年
企業概要
 (株)コスモは大分県佐伯市で中西カオル社長の夫である故中西正信氏が昭和55年(1980年)に創業しました。現在、1日の「のぼり」印刷枚数が600〜1,200枚で年商約5,800万円の小さな印刷会社です。中西社長は、「仕事を天職として、従業員全員で成長し達成感を味わい、人付き合いを大事にし、地域に貢献したい」と熱く語り、いつも積極的に行動、笑顔で仕事をしています。

 創業当初は縫製工場で製造されたTシャツのプリントが主な業務内容でしたが、縫製工場の海外移転に伴って仕事が激減し、10数年前から、のぼりの印刷を主体とするようになりました。

 同社の強みは(1)デザイン料は無料で低単価、(2)100枚程度であれば、最速で2日間で納品できるという短納期、(3)1枚からの小ロット受注も可能なことです。また「商売の繁栄に貢献するのぼりをつくる」をモットーに心をこめた「のぼりづくり」に専念しています。

 最近は、競争激化や材料費の高騰、納入単価の下落などから、安定的な受注が見込めず、売上げの年変動、月変動が激しく、経営が安定しない状況にありました。工場内も在庫の山、無駄な作業、不良率の高止まりなど課題が山積した状態でした。そこで平成17年度から本格的に職場環境の維持改善を目指した「5S活動」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)に取り組み、生産性の向上が見られるようになりました。

 現在は、ロール式ヒートプレス機の導入を検討するとともに、売上げを拡大するため、新規顧客開拓に取り組み、全社一丸となって営業活動をしているところです。
製作したのぼりを前に「診断士の言葉で気持ちが切り替えられた」と中西カオル社長

支援内容
 平成17年度と平成18年度に、「中小企業アドバイザー派遣事業」を活用し、「5S」に徹底的に取り組み、作業の効率化を図るとともに、工場内の不要物の撤去をしました。その結果、生産性は、1日に1ラインの印刷枚数が100枚から300枚にアップし、製品在庫も2,000枚からほぼ0枚となり、不良率も8%から0.3%へと減少するなど多大な効果を上げました。

 しかし、大手印刷業など競合他社との競争激化などから、売上高の変動が激しい状況は変わらず、長期的には減少傾向をたどりました。

 同社では生産管理の徹底だけでなく、売上げの拡大策が必要との結論に達し、(財)大分県産業創造機構に経営診断と指導の依頼がありました。産業創造機構内の中小企業診断士が診断した結果、「顧客訪問(営業力の強化)」、「経営計画の策定」、「環境整備のさらなる徹底」が必要だとの診断結果が出されました。

 この提案を受け、中西社長のみならず、生産部門の従業員も外部指向に意識を転換し、営業活動を展開しており、徐々にですが、売上げが増加しつつあります。

企業者の声
 経営診断を受ける前は、会社内部の仕事を握って離さず、一人で抱え込んでいました。中小企業診断士の先生の「外部指向でいかないと売上げは伸びない」という言葉で、気持ちの切り替えができました。私が外に出ることで、新規受注が確保できるようになったほか、私が社内にいないことで、社員がより責任感をもって仕事に取り組み、人材育成も自然と進み、将来に希望がもてるようになりました。

担当者の声
 今まで中西社長は、企業内部に目が向いていました。社長に「企業内部にはコストしか存在しません。企業の外部に収益が存在します」と認識の転換を促しました。社長はその提案を素直に受入れ、社長が自らお客さまを訪問、顧客獲得活動や外部情報の収集をするようになりました。その結果、少しずつではありますが、売上げが上昇しています。

企業基本データ
代表 代表取締役 中西 カオル
住所 大分県佐伯市長良4642-93
電話 0972-29-2011
e-mail cosmo@fat.coara.or.jp
URL http://www.coara.or.jp/~cosmo/
従業員 7人
業種 印刷(捺染)業
主要製品 のぼり(主に飲食店向け)、袢天(はんてん)、タオル、Tシャツ、横断幕、のれん、校旗、社旗の印刷