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施策活用企業事例
溶接競技大会通じ工場全体の技術レベル向上図る
エスティケイテクノロジー株式会社 平成19年
企業概要
 エスティケイテクノロジー(株)は1975年、資本金1,000万円で新鶴海興産(株)として設立され、主に構内事業、緑化土木事業に取り組んできました。

 さらに1985年には本社社屋と電気計測事業部本社工場を新設し、資本金を4,000万円に増資しました。その後、精密板金工場、半導体工場、メカトロ工場、機械加工工場を新設し、国内には東京、名古屋、四日市、福岡に事業所を、また海外には台湾と上海に現地法人を設立しています。

 主な事業内容は、半導体の品質保証やテスターへの設備投資削減を目的とした半導体検査装置(バーンインシステム)、バーンインボードの開発設計から製造まですべてを手掛けています。これらの分野ではトップメーカーであり、内外の半導体メーカーに多くのシステムを提供しています。

 そのほか、半導体応用装置の開発製造にも携わっており、ユーザーから高い信頼を得ています。また半導体に関係する応用装置やメカトロ装置の開発・製造、各種装置製造のアシスト、受託製造やテストエンジニアリングを核としたテストハウス展開も行っており、後工程のコストダウンに対して、常に柔軟な発想で取り組んでいます。

 精密板金工場、機械加工工場では先端設備を保有、半導体業界で培った精密加工技術と自社製の生産管理システムを活かし、短納期品や単品、量産までフレキシブルに対応しています。

 2001年には資本金を1億8,100万円に増資、売上げも県下の中小企業では100億円を超える優良企業として揺るぎない地位を築きつつあります。
高い信頼を集める精密板金加工設備
拡大図

支援内容
 (財)大分県産業創造機構の総合支援課は、エスティケイテクノロジーから経営改善の相談を受けたため、「現代の名工」に認定された技術者を講師として派遣しました。同社ではステンレスのTIG溶接技術を競う溶接技術競技会を開催し、社員の溶接に関する高度熟練技術の習得とレベルアップに努めました。

 また、従来から全社的に職場環境の維持改善を目指した「5S活動」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を実施してきましたが、設計・開発・管理などの間接部門を対象とした講習会もあっ旋しました。支援内容を実行することにより、同社では作業効率が2倍以上になるということを確認しました。

 恒常的な支援を行うことにより「品質・コスト・納期」(QCD)は改善され利益の向上につながるものと思われます。

企業者の声
溶接技術のスキルアップを目指し陣頭指揮を執る上杉照明課長
 (財)大分県産業創造機構が事業展開している中の「中小企業支援アドバイザー派遣事業」を活用しました。これまでにいろいろな専門家を派遣してもらいましたが、メカトロ事業本部の精密板金工場の改善に尽力してもらい、高度な溶接技能を必要とする高付加価値製品の受注が増えてきています。

 なかでも溶接加工従事者の技術力向上や意欲高揚、また企業競争力を強化するために、この派遣制度は非常に有効かつ有意義なものでした。

 工場において製品の価値を高めるうえで、最も基礎となる「5S活動」について全面的な支援を受けることができ、工場全体がブラッシュアップしていることも大きな収穫でした。

 今後も「お客さまの必要とする技術を創造する工場」を目指すうえでも、中小企業向け支援事業を積極的に活用していきたいと考えています。

担当者の声
 TIG溶接の技術競技会は現在までに2回開催しました。1回目は競技者の技術評価は甲乙つけがたいとの見解でしたが、2回目は技術に差異が生じており、競技会の意義と互いが切磋琢磨しながら技術力の向上を目指す姿勢が見てとれ、会社の信頼につながったものと確信しています。また、間接部門への「5S活動」講演会の実施についても、これからも恒常的に支援することにより、最終的には利益増が図れるものと思われます。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 宮川 末晴
住所 大分県大分市大字三佐246810
電話 097-527-2161
e-mail info@stk-net.co.jp
URL http://www.stk-net.co.jp/
従業員 420名
業種 電気機械・組立・精密板金加工・精密機械加工
主要製品 半導体検査装置・応用装置、情報通信システムの開発・設計・製造。LSI設計、各種CPUシステム開発・製造、精密板金加工・機械加工