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施策活用企業事例
有田焼400年の伝統活かし、蓄光磁器を開発
鷹山工房株式会社 平成19年
企業概要
 鷹山工房(株)は、有田焼の窯元で育った山下靖弘社長が平成16年11月に設立した企業です。有田焼伝統の上絵技術を応用し、至難の業と言われていた磁器に蓄光・蛍光顔料を塗布・焼成する技術を開発、光を蓄積することで暗いところでもよく光る蓄光特性磁器「ルナウェア」を製品化しました。

 「ルナウェア」は、日本工業規格(JIS)の7倍を上回る高輝度発光特性をもち、有田焼の伝統美である 「美しい輝き」 を伴った艶を併せもっています。また通常、蓄光顔料は水に触れると光らなくなってしまいますが、蓄光部分が水を吸わない磁器上絵のため、濡れても全く影響されません。蓄光部分を磁器用顔料として焼付けているので、寿命は半永久的という製品です。

 さらに、暗くてもよく光るという特性を活かして、非常口などの避難誘導標識「ルナセーフティブライト」も製品化、平成18年には、規格形状のタイルに蓄光特性をもたせた光る建材「ルナタイル」を開発しました。発光機能を利用し、段差表示や道路標示などに利用できるほか、イルミネーション的な装飾にも用いることができ、屋外で長期間使用しても高輝度発光機能が衰えない建材と言えます。

 平成18年度には佐賀県のトライアル発注事業に採用され、県営球場に設置されたほか、一部地下鉄構内などへの設置も進んでいます。今後は官公庁、病院、商業施設、ホテル、公園など人が多く集まる場所での安全対策用などに販売が期待されています。
蓄光磁器は夜間安全灯など用途が広がる

支援内容
 (財)佐賀県地域産業支援センターは会員・公的機関・オブザーバー相互の事業連携や情報交換などの場として「佐賀県ベンチャー交流ネットワーク」を提供していますが、鷹山工房は平成16年7月に入会、ビジネス交流を続けています。

 支援センターでは同社の高輝度発光磁器を事業可能性評価委員会に上げ、ビジネスプラン作成支援とプレゼンテーションの助言を行いました。プランは高い評価を受け、認定後は、さまざまな支援策の紹介やあっ旋をしています。

 平成17年8月には「新世紀ベンチャー創出支援事業助成」にも採択されましたが、このときもビジネスプラン作成支援とプレゼンテーションのための助言をしました。その結果、プランは採択され、研究開発などの費用として2年間にわたり1年あたり1,000万円を助成しています。

企業者の声
「支援で開発スピードが上がった」と言う山下靖弘社長
 新世紀ベンチャー創出支援事業に採択されたことで、研究開発のスピードが上がり、さまざまな課題をクリアして製品化することができました。また、的確なアドバイスや企業・関係機関などの紹介をしてもらっています。今後も技術開発や販路拡大に邁進していきます。

担当者の声
 蓄光顔料は厚く均一に塗ってこそ、高輝度で長時間発光するようです。これを伝統の有田焼の上絵技術と最新の蓄光技術が融合することで実現しました。安全確保のための避難誘導標識やインテリアなどの分野で、確固たる市場を獲得できるものと考えています。

企業基本データ
代表 代表取締役 山下 靖弘
住所 佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙36
電話 0955-42-5657
e-mail info@yozankobo.net
URL http://www.yozankobo.net/
従業員 4名
業種 陶磁器製造業
主要製品 高輝度発光磁器「ルナウェア」、非常口など避難誘導標識「ルナセーフティブライト」、タイル形状蓄光特性磁器建材「ルナタイル」