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施策活用企業事例
セラミックス製節水器具で地球環境を保全
有限会社久保田稔製陶所 平成19年
企業概要
 (有)久保田稔製陶所は昭和50年(1975年)7月に設立された有田焼の窯元で、約20年前からセラミックスなどの新素材を使った製品の研究開発に取り組んでいます。

 地球温暖化防止への関心が高まる中、環境保護の観点から節水の必要性が叫ばれています。久保田稔製陶所は有田の技術を使って何か貢献できないかとの思いから、平成15年にセラミックス節水コマ「こがねむし」を開発しました。

 この「こがねむし」を水道の蛇口やトイレのタンクに設置することで、水勢を維持したまま水量を絞り、節水することができます。これまでもステンレスや真鍮など金属製の節水器具はありましたが、長く使用した場合、腐食・変形・摩耗などが発生するケースもありました。同社の製品はセラミックス製のため、これらの心配がなく、長い期間、安心して使用することができます。

 久保田剛社長は「何不自由なく使う水道水。1m3の水をつくり、使用後の水1m3を処理するにはCO2を579g発生させてしまいます。ガソリン1lを燃焼した時に発生するCO2が約2.3kgですので、1m3の水を使い、処理することは、ガソリン250mlを燃焼させることと同じなのです。ハイブリッドカーであれば約5kmを走行した時に発生するCO2と同じ量にあたります。節水はCO2の排出を削減し、地球温暖化防止に貢献するのです」と熱く語ります。

 この節水コマは佐賀県のトライアル発注事業に採用されました。佐賀県庁本館と南別館に設置され、節水に有効との評価を受けました。
地球環境に貢献するセラミックス節水コマ

支援内容
 久保田稔製陶所は、平成16年5月に(財)佐賀県地域産業支援センターが運営する「佐賀県ベンチャー交流ネットワーク」に入会し、会員・公的機関・オブザーバー相互の事業連携と情報交換を進めています。

 平成18年5月に事業可能性評価委員会にセラミックス節水コマを上程、ビジネスプラン作成支援とプレゼンテーション助言を行った結果、プランはA評価認定となりました。そこで記者会見を設定し、製品の紹介を行う一方、公的機関の支援策紹介や、あっ旋などを行いました。

企業者の声
「節水するとCO2削減にも役立つ」と熱っぽく語る久保田剛社長
 今回のセラミックス節水コマ「こがねむし」の開発にあたっては、支援センターから有効なアドバイスを得ることができました。今後は、病院、学校、ホテルなど向けに販路拡大を図っていきたいと思います。

担当者の声
 同社は磁器の窯元で、長年にわたり多孔質セラミックスの研究開発に取り組んでいます。とくに環境分野でのセラミックスを活かした製品開発には意欲的です。時代のニーズにマッチした製品であり、今後も販路拡大などを支援していきたいと思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 久保田 剛
住所 佐賀県西松浦郡有田町北ノ川内丙1050-1
電話 0955-46-3164
e-mail kyuemon@bronze.ocn.ne.jp
URL http://www.kyuemongama.com/
従業員 15名
業種 陶磁器製造業
主要製品 セラミックス製節水コマ「こがねむし」