HOME > 支援情報・情報を知る > 施策活用企業事例

施策活用企業事例
家具職人の熟練の技に全国から注文が舞い込む
株式会社ウッドスタイル 平成19年
企業概要
 (株)ウッドスタイルは平成16年に設立された若い企業です。西村幸平社長が勤めていた老舗の木工家具製造会社が倒産、当時営業担当だった西村氏が熟練の職人とともに起業しました。「低迷する家具業界の中でオーダー家具製造の需要は見込めない」と起業に反対する意見が多くありましたが、ベテラン職人の卓越した熟練技術を埋もれさせるわけにはいかないという一心で、松江市内の工場を借りてスタートしました。

 しかし、予定していた仕事が先方の都合で延期になるなど、順調な滑り出しとはいかず、仕事がない状態が3ヵ月続きました。そうした中で創業を聞きつけた西村社長の知人や、かつての顧客からの注文が舞い込み始めました。

 顧客の要望にマッチした仕上がりの良さが口コミで広がり、大手都市銀行の店舗カウンターや、携帯ショップ、化粧品店舗などの商品ディスプレイ什器の製作依頼が相次ぎ、納入先も東京、大阪、九州と全国に広がるようになりました。

 オーダー家具以外にも、創業当初から島根県産スギの間伐材を利用した学童用の机と椅子を製造し、すでに自社製品として地元小学校へ1,200セットを納入しています。生徒や教職員、保護者から「木の温もりが感じられる」と好評です。

 西村社長は、親子木工教室を開きたいと考えています。木と触れ合う場が少なくなった子どもたちに自然の温もりを教えるとともに、モノづくりを通じて親子の絆を深めたいと考えています。
職人の技が光る楕円の展示台
職人の技が光る楕円の展示台
 
間伐材を利用した学童用の机と椅子
間伐材を利用した学童用の机と椅子

支援内容
 (財)しまね産業振興財団はウッドスタイルに島根県が循環資源の利用促進を目指して実施している「しまねグリーン製品認定制度」を紹介しました。これは独自製品である学童用机と椅子の知名度向上を目指すとともに、県内の小学校に普及を図ろうというもので産業振興財団では、この制度を利用するための書類作成や手続きをサポートしました。

 また、取引拡大に伴う生産体制拡充と、積層LVL(木材をかつらむきにし、木目を同じ方向にして張り合わせた合板)工法を利用した新商品開発をテーマに、経営革新計画作成のブラッシュアップを行いました。この計画承認により、産業振興財団の設備貸与制度を利用して、最新鋭のNC工作機械を導入しました。

企業者の声
「NC機導入で受注にも幅が出てきた」と言う西村幸平社長
「NC機導入で受注にも幅が出てきた」と言う西村幸平社長
 熟練職人でも汎用機で大量の受注をこなすには限界があります。産業振興財団の低利な設備貸与を利用して、NC工作機械を導入したことにより、生産のキャパシティが増え、受注の幅が拡大しました。

担当者の声
 業績は積極的な新規取引先開拓などが効果を発揮し、創業当初の事業計画を大幅に上回るペース(売上計画比170%)で推移しています。産業振興財団では将来目標である自社工場の取得に向け、引き続き中長期計画の作成支援を行うほか、中小企業総合展などへの出展支援を通じて、オリジナル製品の販路開拓をサポートしていくことにしています。

企業基本データ
代表 代表取締役 西村 幸平
住所 島根県松江市富士見町1-16
電話 0852-38-8300
e-mail info@wood-style.com
URL http://www.wood-style.com/
従業員 12名
業種 家具・装備品製造業
主要製品 オーダー家具、陳列ディスプレイ什器、学童用机・椅子