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施策活用企業事例
自社製品の販路拡大に海外代理店を招き研修
栄立電機株式会社 平成19年
企業概要
 栄立電機(株)は、創業者である小長谷敏男会長が大手電子機器メーカーの協力会社として、昭和49年(1974年)に設立しました。各種プリント基板・センサー・制御機器の組立てを手がけてきましたが、大手メーカーは大量生産の仕事を中国に移管してしまいました。国内に残ったのは短納期、小ロットの仕事が中心だったため、同社は生き残りをかけてソフト関連会社(株)エイリツを平成8年に設立、ソフトの開発を始めました。

 ソフト関係の知識を蓄積して自社用のソフト開発を続けてきましたが、開発経費がかさむため、同社幹部は何度も断念しようと思い悩んだといいます。しかし「独自の技術をもち、自社ブランド製品を作りたい」と言う小長谷会長の強い思いから、ソフト開発は継続してきたわけです。

 栄立電機では目視で行っていた月200〜250万個の部品検査について作業を軽減したいという現場ニーズがありました。このニーズに応え、ソフト会社の開発技術と電子機器組立て技術を融合させ、実装済み電子機器基板の外観検査装置を開発しました。

 当初は自社用でしたが、基板に実装される電子部品の微細化が急速に進み、目視検査が困難になっていることを反映し、外観検査装置に対するニーズが拡大したため、実装基板のはんだ付け不良や、部品の欠落などを画像認識する検査装置として、基板検査用「EVT2000」という商品名で売り出しました。むろん、外販するためにソフトを改良しています。

 平成16年には遠田社長が就任し、エレクトロニクス検査・試験・測定・分析技術の展示会である「エレクトロテスト・ジャパン」に出展するなど販売に力を入れています。
悲願だった自社製品「部品検査装置」をもった

支援内容
 栄立電機は3次元画像処理判定方式など、多彩な検査方式を組み合わせた多機能プリント基板VT検査機を開発、平成16年3月に滋賀県から経営革新計画の承認を受けています。

 また事業化に向けてのニーズ、技術の先進性、ノウハウの独自性・発展性など事業の可能性について、客観的な判断を専門家に求めるため、事業可能性評価「めきき・しが」に応募、平成16年7月には(財)滋賀県産業支援プラザからAランクの評価を受けています。「めきき・しが」は中小企業者や創業者であって、具体的に新たな事業計画をもつ企業の求めに応じ、事業化に向けてのニーズ、技術の先進性、ノウハウの独自性・発展性など事業の可能性について無料で評価するものです。

 販路拡大は苦労の連続で、対応に苦慮していましたが、経営革新計画を踏まえ、独占販売契約を結んでいた東南アジアや日本の代理店にかけ合い、販売ネットワークを見直したほか、現地のサービス担当者を日本に招き1週間単位で研修を行いました。その結果、中国、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンと新たな販路が拡大していきました。

 産業支援プラザでは、県内で経営革新に取り組んでいる事業者を、ホームページで紹介する「滋賀県経営革新計画承認企業情報」のコーナーで、同社を優れた取り組み事例として取り上げPRしました。

企業者の声
「販路拡大に苦労した」と言う遠田彰社長
 自社の事業計画を、社外の方々に説明する中で、製品の開発戦略、販売ルートの見直し、資金調達などの整理・見直しが図れ、経営資源の効果的運用ができた点が大きなプラスになりました。

担当者の声
 栄立電機は「元気なモノ作り中小企業300社」の一社に選定されています。技術力の高い元気企業であり、県内の中小製造業者が自主的に開催している勉強会「滋賀県中小企業経営基盤・技術向上等研究会」の幹事として、若手経営者を引っ張っています。

 

企業基本データ
代表 代表取締役社長 遠田 彰
住所 滋賀県守山市播磨田町107
電話 077-582-5143
e-mail enda@eiritsu.co.jp
URL http://www.eiritsu.co.jp/
従業員 54名
業種 電機機械器具製造業
主要製品 ビジュアル検査機、各種ソフト開発、プリント基板組立