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施策活用企業事例
HEFL照明を応用し、野菜育成装置を開発
ツジコー株式会社 平成19年
企業概要
 昭和38年(1963年)の創業以来、照明器具の設計・製造を手掛けてきたツジコー(株)を辻昭久社長が受け継いだのが平成15年。当時の照明器具業界は、規制緩和に伴い安価な中国や台湾の製品が大量に流れ込み、シェアを奪われるなど厳しい状況でした。同社では何か新しいことができないかと考え、液晶表示装置のバックライトに用いる冷陰極管(CCFL)と外部電極管(EEFL)を組み合わせることで、高機能蛍光放電管「HEFL(ハイブリット電極蛍光ランプ:Hybrid Electrode Fluoresent Lamp)照明」を作りあげました。HEFL照明は省エネルギー・高光効率・長寿命などの特徴があります。

 たまたま目に触れた「LED(発光ダイオード)の植物育成分野への応用」という論文で、野菜が照明で育つことを知り、まずは発熱が小さく、近接照明が可能なHEFL照明なら、野菜栽培ができると確信、簡易な野菜の人工栽培装置を作って実験を始めました。

 HEFL照明は、既存の照明よりも電気コスト、ランニングコスト、投資コストなどを大幅に削減できるメリットもありました。

 HEFL照明を利用し、工場のクリーンルーム内で水耕栽培を行っており、厳しい衛生管理のもと、農薬を一切使用せずに野菜を栽培しています。

 ここから生まれたリーフレタスやベビーリーフなどをスーパーマーケットでテスト販売した結果、無農薬のため洗わなくても食べることができ、栄養価が高く、鮮度も長持ちするということで消費者の関心は高いとの感触を得ました。

 同社では今後、野菜作りだけでなく、栽培システムそのものの販売を進めていくことを考えています。
植物の成長に必要で最適な環境を作りだすHEFL照明
 
色鮮やかで軟らかいリーフレタス

支援内容
 平成16年(2004年)3月に経営革新計画の承認を滋賀県から受けたのをきっかけに、辻社長は、事業化へのアドバイスを求めて(財)滋賀県産業支援プラザを訪れました。そこで事業可能性評価「めきき・しが」の申請を勧めました。「めきき・しが」は中小企業者や創業者であって、具体的に新たな事業計画をもつ企業の求めに応じ、事業化に向けてのニーズ、技術の先進性、ノウハウの独自性・発展性など事業の可能性について無料で評価するものです。

 「高機能蛍光放電管野菜育成照明装置を核とした多収穫野菜育成装置の開発・製造販売および無農薬野菜の販売」の事業計画に対する評価は、事業として有望であるとの判定が下され、Aランクの評価となりました。

 その後、長期経営計画の策定や環境問題への対策として、環境マネジメント規格であるKESの取得のため、産業支援プラザの専門家派遣事業を利用しました。「めきき・しが」のAランク評価を受けた企業として、産業支援プラザが1年に1回開催する販路拡大を目的とした展示会「滋賀ビジネスパートナー」にも出展しています。

 平成19年1月には滋賀県内で経営革新に取り組んでいる事業者を産業支援プラザのホームページで紹介する「滋賀県経営革新計画承認企業情報」のコーナーにも優れた経営革新の取り組み事例として掲載しています。

企業者の声
「事業化計画から実施までの支援に感謝」と辻昭久社長
 滋賀県の事業可能性評価Aランクを受け、事業化の計画から実施について、さまざまな課題への支援を受けました。現在はHEFL照明の人工光を利用しクリーンルーム内で水耕栽培する技術を、わが社の固有のものとするため、技術やノウハウを蓄積中です。今後も継続的なアドバイスを期待しています。

担当者の声
 常に新しい分野に挑戦する意欲をもった企業であり「社会への貢献」、「地域経済への密着化」、「環境問題への適切な対応」、「もの作り企業としての継続」を基本姿勢に「お客さまの尊敬を得る」ことを目指しています。産業支援プラザとしても、理念のしっかりした同社の発展に役立つ支援を続けたいと思います。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 辻 昭久
住所 滋賀県甲賀市水口町北脇1750-1
電話 0748-62-2233
e-mail infor@tsujiko.com
URL http://www.tsujiko.com/
従業員 183名
業種 照明器具、電子部品製造業
主要製品 照明器具、バックライト、電子部品など

提携に関する情報
 植物人工栽培の実用化に向けて、提携できる固有技術をもっている企業