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施策活用企業事例
「自律型経営」への転換目指し猫の爪研ぎ器など商品化
株式会社 葭本ダンボール 平成19年
企業概要
 (株)葭本ダンボールは、昭和37年(1962年)に創業、ダンボール製造販売だけでなく、大手家電メーカーや空調機メーカー向けに、空調用脱臭エレメントを製造販売してきました。そのコア技術と生産設備、ノウハウを活かし、京都工芸繊維大学の中島敏博教授による「緑の香り」成分の基礎研究をもとに、「猫のストレス軽減爪研ぎ器」を開発しました。

 商品の技術的なポイントは、緑の葉などから抽出した「緑の香り」成分が猫の興味を引きつけることに着目したことにあります。揮発性が高い「緑の香り」成分を6ヵ月以上持続させる方法や、爪研ぎ器の構造について製薬会社と香料会社の協力を得て開発しました。

 人は日常生活の中でペットに癒しや潤いを感じることが多くありますが、ペットの室内飼育が一般化する中で、ペットがストレスに襲われることがあります。「猫のストレス軽減爪研ぎ器」は、厚さ3cmほどの積層ダンボールの下に「緑の香り」成分を含むフィルターを置き、「緑の香り」成分に引きつけられた猫が、このダンボール板の波状部分(コルゲート部分)で爪を研ぐ動作をすることにより、猫のストレスが軽減されるものです。

 ダンボール業界は受注先である大手家電メーカーなどが海外に生産を移管するなど、売り上げが減少傾向にある事業環境の中で、これらを自社で開発・販売することにより「下請け型経営」から「自律型経営」への転換を図っています。
猫の爪研ぎ器は「緑の香り」でストレスが軽減される

支援内容
 平成17年12月に「事業可能性評価委員会(通称:「めきき・しが」)」の評価を受けたいとの申し出があり、(財)滋賀県産業支援プラザ・滋賀県中小企業支援センターのプロジェクトマネージャーとサブマネージャーによる事業計画のブラッシュアップを8回にわたり行いました。

 この間、窓口相談事業の一環である「実践ビジネス相談」も利用、3人のマーケティング専門家からビジネス診断と助言を受け、平成18年9月に「めきき・しが」でAランク評価を獲得しました。

 事業可能性評価委員会の助言に従って、自社ブランドの販売システムを構築、平成19年秋に「猫のストレス軽減爪研ぎ器」を本格的に販売しました。

 広報宣伝面では、産業支援プラザが展示会への出展機会を提供、報道機関や金融機関などへの情報提供も進め、新事業立ち上げを総合的に支援しました。

企業者の声
「経営革新計画の認定がビジネス成功の力に」と葭本勝利社長
 平成18年9月に「事業可能性評価委員会」のAランク認定を受けたことにより、取引先の金融機関から高い信頼が得られました。また、公的機関の中小企業支援策を知るきっかけとなりました。

 経営革新計画に認定され、平成19年度滋賀県市場化ステージ支援事業補助金を得て、新事業の研究開発や販路拡大を推進できたことは、成功させる上で大きな力となりました。

担当者の声
 初めて「猫のストレス軽減爪研ぎ器開発」の相談を受けたときには、ニッチ商品であり、有望な事業として育つかどうか疑問を感じました。しかし、「下請けから脱却し、新事業を創造したい」との若い経営者の熱意と、技術開発活動・地道な事業計画の練り上げによってAランク評価を獲得、公的機関の支援策を活用しながら新事業を立ち上げました。

企業基本データ
代表 代表取締役 葭本 勝利
住所 滋賀県守山市洲本町1194番地
電話 077-585-1331
e-mail yoc@yoshimoto-group.co.jp
URL http://www.yoshimoto-group.co.jp/
従業員 50名
業種 ダンボール製造加工、ペット用品の製造販売
主要製品 ダンボールケース