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施策活用企業事例
自己循環型農業目指した酪農で新規事業を立ち上げ
TAKARAチーズ工房 平成19年
企業概要
 TAKARAチーズ工房は、ヤギの乳を使ったチーズや飲料など乳製品を作っている会社です。

 後藤宝代表は農業に魅せられ、平成4年に、縁もゆかりもない福井県に関西から転入しました。ご主人とともに積極的に有機栽培に取り組み、自己循環型農業を考えるようになりました。そして、もみ殻と家畜のふん尿を混ぜ、堆肥をつくり、それを栽培用の肥料として利用するというという流れを確保するために、酪農経営が不可欠だとの結論を導き出しました。

 酪農と言っても、乳牛の飼育は牛そのものが高価であり、厩舎などの設備負担も大きいため、比較的低コストで容易に飼育ができるヤギに絞りました。ヤギのミルクは母乳の代用にもなるほど栄養価が高いだけでなく、牛乳よりカロリーが低く、おなかに優しいという特徴があります。この特徴を活かしてカマンベールチーズやヨーグルト飲料などを作り始めました。そして、これらを商品として販売するため、商品のサイズやパッケージ(ロゴ、ラベル)などについて専門家の指導を受けながら展開してきました。ヤギの乳製品を作っているところは国内では少なく、商品の珍しさもあって、ショッピングセンターにある特産品店をはじめ、地元のホテルやレストランなどとも取引が始まっています。

 順調にスタートを切ったTAKARAチーズ工房ですが、販路開拓と売上高の向上が大きな課題です。健康や食育への関心が高い人、高級志向の人をターゲットに、インターネット通販を始めたのも販路拡大のためであり、直販で全国にファンを広げようとの狙いもあります。また、将来は知名度アップなどを視野に、家族向けに搾乳体験などのプログラムも導入したいと考えています。
専門家の指導を受けながら開発を進めてきたヤギ乳商品群

支援内容
 TAKARAチーズ工房の後藤社長は、農作物の直販をしていましたが、会社の経営や資金調達という点では経験がないため、創業の入口のところで悩み、専門家の助言を求めてきました。

 (財)ふくい産業支援センターでは、資金調達や事業運営のための「事業計画作成支援」をはじめとして、創業の準備段階から専門家が継続的に支援する「新規創業支援」を活用しました。また、売れる商品作りのための「ラベルデザイン支援」や、全国への販路開拓を進めるためのインターネット活用に関する助言なども行いました。

 創業後のアフターフォローとして、専門家と職員が協力して支援チームをつくり、定期的に同社を訪問、財務面の助言などを行っています。今後も事業が軌道に乗るまで、お手伝いを続けていく予定です。

企業者の声
専門家のチェックで「見通し甘い価格設定だった」と気付いた後藤宝代表
 農作物の直販をやっていたので、創業にあたってもそれなりに原価計算はできているつもりでしたが、専門家に見てもらったところ「見通しの甘い価格設定だった」と気付かされました。経営者としての経験も浅く、創業後もいろいろな困りごとがあるたびに相談し、適切な助言をもらっています。

担当者の声
 福井の自然を活かした加工食品であり、女性でも無理なくできる事業です。小規模であっても「もの」自体の希少性から、付加価値の高い商品作りができる点がこの事業の魅力です。創業後、いくらも経っておらず、事業としてはこれからですが、「食の安全」志向が高まる中で、どのように発展していくか注目されます。

企業基本データ
代表 代表 後藤 宝
住所 福井県今立郡池田町薮田4-1-13
電話 0778-44-7626
e-mail
URL http://www.yagi-takara.com/
従業員
業種 酪農、乳製品製造・販売
主要製品 乳製品(チーズ、飲料など)