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施策活用企業事例
電子情報漏えい防止システムの特許活かし成長段階に
SBシステム株式会社 平成19年
企業概要
 SBシステム(株)は、平成15年に当時の最低資本金特例制度を活用して創業した「1円起業」の会社です。「すべての人に安全、便利で、楽しい情報システムを届ける」を企業理念に掲げて、情報セキュリティに関するコンサルティングや、高いセキュリティをもつサーバー構築・管理、業務用システムの開発などを手がけています。

 この経営理念を実現したツールが、電子情報の漏えいを防止する「TM法」という独自のシステムです。「TM法」(Treasure Map Method)は、元になる電子情報を複数のデータに分割し、同じ種類の多数のダミーデータの中に分割した元データを混ぜ込んでしまう方式で、元データの復元を確率的に不可能にしてしまうというもので、従来の暗号化とはまったく異なる方法です。

 ほかのシステムとの共存・移行が簡単に行えるので、日常使っているパソコンがそのまま使用でき、導入費用が小額ですむのが大きな特徴です。また、復元情報を別に厳重に保管しておけばパソコンの盗難や、ファイル交換ソフトWinny(ウィニー)などによるネット経由の情報漏えいに対しても有効で、特別な操作は必要なく、高速で軽いためストレスなく使用できるといった利点もあります。

 平成18年にふくい産業支援センターの新事業フロンティア大賞を受賞したほか、19年10月には国の情報化促進貢献企業表彰を受けるなど、その事業は各方面から高い評価を受けています。さらに大手インターネットプロバイダーと専用実施権契約を結ぶなど、企業として成長段階に入ったところです。
分割した元データをダミーデータに混ぜてしまうことで復元が困難に

支援内容
 (財)ふくい産業支援センターでは、創業予定者や事業を開始してから3年以内の県内外の起業家を対象として「新事業フロンティア大賞」表彰事業を行っています。この賞は、事業計画の評価を行うとともに、成長が見込まれる計画については創業期の事業資金の一部を助成する制度です。

 SBシステムは、平成18年度にこの賞に応募し、各分野の専門家などで構成する審査委員会による事業評価を受けました。その結果、新規性・独自性のある事業内容と実現性の高いしっかりとした事業計画が高い評価を得て、大賞に選ばれました。受賞直後に開催したイベント「ふくい元気企業フェア」のブースには、ITに関心のある企業などが多数足を運び、注目を集めました。

 その後、新聞やテレビなど多くのメディアに取り上げられました。さらに情報化促進貢献企業表彰などを受賞するきっかけとして「新事業フロンティア大賞」受賞や「ふくい元気企業フェア」への出展が有効だったと考えられます。

企業者の声
「知名度向上でビジネス的に成功」と語る磯田和良社長
 まったく新しい情報漏えい防止システム「TM法」を開発し、特許を取得して、特許のライセンシングを行うことができました。このようなビジネス的成功は、「新事業フロンティア大賞」の受賞と「ふくい元気企業フェア」への出展による知名度アップ、そして日頃のふくい産業支援センターの支援のおかげです。

担当者の声
 SBシステムが開発した手法は、非常に簡易なアルゴリズムでセキュリティを実現する次世代の情報漏えい防止テクノロジーであり、今後のIT社会の中で必要される技術だと考えられます。今後もこの技術を国内に限らず海外へも広く発信するなど、継続した支援をしていきたいと考えています。

 現在、支援センターが管理するインキュベート施設に入居しているということもあり、常に情報交換をしながら、飛躍の手伝いをしていきます。

企業基本データ
代表 代表取締役 磯田 和良
住所 福井県坂井市丸岡町熊堂3-7-1-16
福井県産業情報センタービル8階
電話 0776-52-8192
e-mail info@sbsys.jp
URL http://www.sbsys.jp/
従業員 5人
業種 情報サービス業
主要製品 電子情報漏えい防止システム「TM法」の開発・ライセンス管理・販売