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施策活用企業事例
生き残りかけ古書などのリサイクル品販売に参入
株式会社電陽社 平成19年
企業概要
 (株)電陽社は、平成6年に古書リサイクルの「BOOK・OFF」のフランチャイジーとして古書を扱い、さらにCD・DVD・ゲームソフト、ホビー、洋服、着物などのリサイクル事業を拡大、北陸・神戸地区で多角的に店舗展開しています。これまでに富山県5店、石川県3店、福井県4店、兵庫県1店と計13店舗をオープン、年商は20億円を上回るようになりました。

 この間、専門業者のフランチャイジーとなるなどでノウハウを習得、平成16年にはリサイクルショップ総合店として、黒瀬店(富山市黒瀬)を開設しました。平成18年12月には、福井市内にアメリカンカジュアル(アメカジ)衣料専門店をオープンしました。若者を中心に中古ファッションが流行していることに着目したもので、同社としては初のアメリカ直輸入大型ショップとなりました。

 中島代表は、昭和62年(1987年)に家業の電気店を継ぎましたが、大手家電量販店の富山進出により、家電製品の販売が落ち込むなど経営に行き詰まりを感じていました。生き残りを模索する中で目をつけたのがリサイクルビジネスだったわけです。

 中島博明代表は「いつも同じ商品が並んでいては飽きられてしまう。鮮度と品揃えが大切。リサイクル業はサービス業であり、お客さまの要望に機敏に対応することが他店との競争に勝つ条件」ということを基本コンセプトにしています。着物は京都、ジーンズやTシャツならアメリカへという具合に、売れる商品を手に入れるためなら、海外でもどこでもフットワークよく出かけています。

 リサイクル市場の動きは早いことから、会社も常に変化し続けることを念頭に、地方からの若者文化発信と提案に挑戦しています。
業績が好調な福井県内最大のアメカジショップ

支援内容
 平成14年に、リサイクル着物販売店「KIMONO・OFF」のビジネスを開始するにあたり、中島代表から資金調達の相談がありました。これがきっかけになり、経営革新計画の承認取得について支援し、加賀友禅の本場である金沢で着物リサイクルビジネスをスタートさせました。

 平成16年には古書の「BOOK・OFF」を核に、レディースとメンズのカジュアル服飾・雑貨・インテリア・ギフト商品・呉服リサイクル部門を併設した富山黒瀬店をオープンしました。リサイクル品のカテゴリーを複合化する総合店展開をするにあたり、再度、経営革新計画の承認取得を支援しています。

 さらに平成18年には、同社にとって初となるアメリカ直輸入の大型アメカジショップ「スリフターズ福井やしろ店」を開設。このときも過去2回と同じように、経営革新計画の承認取得を支援しました。

 平成14年から2年ごとに計3回の支援は、いずれも現状を第三者的な視点で分析し、課題を明確にすることから始めました。それをもとに新たな販売方式の新規性と独自性の根拠を確立するとともに、事業の方向性を探り、確実な実効性ある経営計画を同社とともに立案しました。

 (財)富山県新世紀産業機構が提供しているエリアマーケティングのための「商圏情報システム」の活用も提案しました。これは商圏地図と商圏内の統計データをパソコン上から出力することができるシステムです。

 小売業は売り上げの8割が店舗立地で決まると言われており、出店のための立地調査に多額の資金を投入している企業が多くありますが、中島代表はこのシステムを活用し、商圏地図と商圏内の統計データを入手しました。これにより調査コストが圧縮できただけでなく、即断即決を迫られる店舗用不動産選びにも大きな効果をあげました。

企業者の声
「どの店舗もお客さまにかわいがってもらっています」と言う中島博明代表
 電陽社が特別に優良企業ということでは決してありません。新世紀産業機構をはじめ、金融機関などの皆さんが、リサイクルという事業の可能性を信じて協力してくれたことが今日につながったと思います。とくに3度にわたって経営革新計画を申請したところ、すべて承認されたという実績が信頼を高めており、当社にとって最大のアピール点になっています。

 どの店舗・地域でも皆さんにかわいがってもらい、アメカジショップの売り上げは、スタート1年目で当初計画の5割増という大きな成果をあげることができました。

担当者の声
 中島代表は、経営に対し非常に柔軟な考えをもちながらも、基本コンセプトから外れることはありません。経営者としての資質をもっていると思います。今後も、ほかにないようなアイデアと切り口で、顧客の立場に立ったリサイクルショップの開発と提供を目指していくと思います。こうした熱意ある取り組みを新世紀産業機構として引き続き支援していきたいと考えています。

企業基本データ
代表 代表 中島 博明
住所 富山県砺波市新又152番地2
電話 0763-33-2570
e-mail info@denyosha.co.jp
URL http://www.denyosha.co.jp/
従業員 318名
業種 小売業
主要製品 中古本、中古衣服・呉服などのリサイクル商品販売