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施策活用企業事例
超精密研削・研磨向けに開発した砥石と経営努力に「A」評価
岐阜製砥 平成19年
企業概要
 岐阜製砥は砥石メーカーとして1968年に設立した。「創造性を表す」を社訓に、資源を活かし、人を育み、人を愛し、新たな製品を創造することを心して、各種砥石の製造を行なってきました。

 砥石は、精密研削盤による金属加工やバリ取り、キズ取り、石材加工などすべてのものづくりに欠かせない産業用資材として広範な分野で使われています。

 近年、砥石に半導体や自動車部品などの精密加工分野で「より高性能・より高品質」という要求が高まり、創業者である安藤通廣社長は、超精密加工分野に適応する新たな砥石の創出は、近い将来きっと事業拡大の核となるという強い思いから、その開発を決意しました。

 同社は1996年に岐阜県セラミックス研究所と共同で機能性砥石の研究開発を開始し、試作・評価・改良を繰り返すことで(1)重金属を使わない、(2)加工精度、(3)研削ムラが少ないなど、環境面、性能面で優れた特徴をもつ砥石の開発に成功しました。開発した砥石は、砥石を構成する3要素の一つである接着剤(ボンド)を使わないことから、この砥石を「ノーボンド砥石」と命名しました。

 ただノーボンド砥石は、精密研削・研磨に適した特性を備えているにもかかわらず、すぐに実用化とはいきませんでした。その後も諦めることなくシリカ砥石や導電性砥石などの開発を進め、2005年にアルミナドレス砥石として実用化しました。さらに、ベアリング用超仕上げ砥石として高い評価を得るなど実用化は着実に進展しています。

 「継続は力なり」と言いますが、苦節十年、時代を先取りした砥石がやっと日の目を見て、現在さまざまな分野で注目を集めています。
苦労して開発した砥石
 
測定結果
拡大図

支援内容
 2006年度に(財)岐阜県産業経済振興センターが行った支援策は次のとおりです。

 (1)岐阜製砥から事業可能性評価の申請を受け、審査の結果「A」評価と認定、マスコミや金融機関などに紹介しました。

 (2)ノーボンド砥石の販路拡大に向けたアドバイスを行うとともに引き合い先を紹介しました。

 (3)優良企業としてセンターのホームページに掲載し紹介しました。

企業者の声
「問い合わせが相次いでいる」と言う安藤通廣社長
 事業可能性評価「A」評価をいただき、新聞やウェブサイトに掲載されました。県内企業はもとより他県企業からの問い合わせや金融機関からの資金支援の申し出もあり、たいへん喜んでいます。

 特にウェブサイトに掲載されたことにより、大手半導体機器メーカーから試作品の作製依頼があるなど、そのPR効果に驚いています。

 中小企業では販売ルートや資金調達が限られているため、県支援センターのこうした取り組みは今後もぜひ継続してもらいたいと思っています。

担当者の声
 企業にとって新製品を開発し事業化を成功させることは、オリジナルな製品を創出する以上の苦労があると思います。

 同社のように需要拡大に意欲的に取組む企業を発掘し、市場への提案やマッチングを図ることが、県支援センターの使命であり役割と考えます。

企業基本データ
代表 代表 安藤 通廣
住所 岐阜県土岐市下石町2005番地
電話 0572-57-2181
e-mail gifuseit@aurora.ocn.ne.jp
URL
従業員 64名
業種 砥石製造業
主要製品 ビトリファイド一般研削砥石、各種レジノイド砥石、角砥石、軸付ビトリファイド砥石、セラミックス多孔質体