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施策活用企業事例
瓦のプレカットシステム構築が新連携に発展
株式会社伍社 平成19年
企業概要
 (株)伍社は平成16年に設立された瓦のプレカットと廃棄瓦の再利用を行う瓦加工メーカーです。屋根瓦の施工を行う(株)マツザワ瓦店の松澤考宏社長が、旧態依然とした瓦ぶき業界の体質を変革したいという強い思いにより、瓦のプレカットのアイデアを事業化することを決断し設立したものです。

 一般的に瓦の施工は職人による現場での瓦のカッティング作業が中心のため、設立時には、マツザワ瓦店の中でさえ「施工方法の合理化となり本業の仕事がなくなるのではないか」という懸念が大きく、職人から総スカンを喰い、協力を得られないほどでした。しかし、瓦の施工作業時間の短縮と脱粉塵作業は若い職人に好評で、ようやく受け入れられるようになりました。同時に職人の定着率が向上し、求人面でも非常に楽になりました。

 一方、松澤社長は、愛知中小企業家同友会への積極的参加などを通じてベテラン経営者の意見を取り入れ、同友会会員企業の協力も得て事業化を可能にしました。

 同時に「もったいない」という社長の強い信念から、プレカットで発生する破片の再利用にも取組みました。その結果、保湿性のある破砕瓦を粉砕することで培養土や舗装材に再利用されるようになりました。こうして、自社で発生する残材はすべてリサイクル化され、施工現場での廃棄物もなくなり、環境にやさしいリサイクル一貫事業として完成したわけです。

 このビジネスモデルを発展させ、経済産業省の認定のもと3社による「新連携」事業として展開、この事業では大手ハウスメーカーとも連携して、瓦の受注から生産・出荷までをCAD/CAMの利用により自動化しています。

 
プレカット瓦は粉塵がなく職人にも好評

支援内容
 (財)あいち産業振興機構は、経済産業省の新連携認証取得の申請時から「貸与事業」による最新鋭設備導入の支援をしてきました。

 新連携のフォーメーションは伍社をコア企業とする連携体です。喫緊の課題とされる建築現場の廃材少量化を目指して、プロジェクトを構築してきました。この事業の核はプレカット加工ですが、このプロジェクトを進めるには既存の機械では間に合わず、新たな瓦切断機の製作が必要とされていました。

 この計画には顧客である大手ハウスメーカーの高いニーズが背景にあり、新連携を主管する中小企業基盤整備機構からの紹介もあり、私どもと伍社との関係が生まれ、現在に至っております。

 

企業者の声
「いち早い事業展開が可能になった」という松澤考宏社長
 設立後の事業展開に対し、新規設備導入の面で支援を受けたことで体制が整い、顧客から要請のあった「いち早い事業展開」の声に応えることができました。

 現在、当社の技術を評価していただける各社から、さらに取り引きを拡大する話があります。当社としても、こうした要望に対応するための相談など、今後の事業拡大に力添えをお願いする予定です。

 

担当者の声
 伍社の特徴は、伝統的工法にこだわる業界に挑戦し、独自のアイデアで新しいシステムを実践したことです。この事業はさらに拡大が期待されており、それに伴う相談、貸与などの要望が増えると思われるので、これらにスピーディに対応していきます。

企業基本データ
代表 代表取締役 松澤 考宏
住所 愛知県名古屋市中川区笈瀬町2丁目45番地
電話 052-363-8377
e-mail gosha@jrta.jp
URL
従業員 10名
業種 製造業
主要製品 瓦のプレッカト加工