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施策活用企業事例
カーボンナノチューブの製造から加工まで行う名城大学発VB
株式会社名城ナノカーボン 平成19年
企業概要
 (株)名城ナノカーボンは平成17年4月に設立された大学発ベンチャー企業。名古屋・名城大学理工学部の安藤義則教授らの開発による高結晶性単層カーボンナノチューブの製造技術をシーズとしたナノ材料ベンチャーで、安藤研究室の橋本研究員が代表で、安藤教授も役員として参画しています。

 カーボンナノチューブは円筒の形をした炭素の結晶。従来、結晶性の高い、高品質なカーボンナノチューブはレーザー法により1日当たり数十mm程度しか作製できませんでしたが、安藤教授らはアーク放電法を利用することで、同品質なものを1日当たり数グラムとレーザー法に比べ100倍以上の収量を確保することに成功しました。

 同チューブは極小・軽量で機械的強度も強く、壁掛けテレビの電子源、人体挿入可能な超小型X線源などの分野で有望な高機能材料として平成22年には600億円の市場が見込まれています。素材の製造だけでなく、分散液やペーパー、糸など客先に応じた加工分野にも強みをもっており、素材製造から2次加工まで一貫して行える、他社では類を見ないナノ材料ベンチャーです。

 同社は当面、この製品を活用した応用商品の研究・開発を進める先端企業や大学・研究機関などに販売する予定ですが、ユーザーニーズに対応した開発と、タイムリーな提供を心がけるとともに大量需要先には技術供与も視野に入れた装置の販売も行います。

 2006年に(財)あいち産業振興機構の事業可能性評価委員会は『A評価』と認定、日刊工業新聞ものづくり連携大賞「特別賞」を受賞、平成19年に(財)名古屋市産業振興公社 大学発ベンチャービジネスプランの『グランプリ』を獲得しています。
カーボンナノチューブは応用製品への利用はこれから

支援内容
 あいち産業振興機構は平成17年度の事業可能性評価のためのビジネスプラン応募に対し、同社を高く評価、「A評価」としました。PR活動の一環として、その結果を同機構が配信している「ネットあいち産業情報」で企業紹介、さらに平成18年度の新事業である「新事業創出サポート事業」で支援企業に選定、マーケティングから販路開拓まで事業化に向けた一貫支援を行いました。

 平成19年度中小企業・ベンチャー挑戦支援事業のうち実用化研究開発事業の申請にあたり、同社からの推薦書作成要請があり、あいち産業振興機構としてこれらの支援をした結果、中部経済産業局より補助金の交付が認められました。

企業者の声
「支援受け問い合わせも増加」という橋本剛社長
 カーボンナノチューブは、まだ実際の応用商品に導入される事例は少なく、その前段の開発段階にあり、そのため、どこにニーズや市場があるか見えにくい状態です。そういった中、センターからは開発の方向性のアドバイスや、媒体への露出などを通した支援を受け、商品の問い合わせも増加傾向にあるなど非常に効果的でした。

担当者の声
 事業可能性評価事業の事前調査で大学を訪問し、安藤教授の研究室で初めてカーボンナノチューブなるものを見せていただいたが、単に黒いススのかたまりにしか見えず、これがどんな用途に使われるかということが想像できませんでした。今、カーボンナノチューブが新しい素材として脚光を浴び始めてきており、どのような用途開発が進み、名城ナノカーボンがどのように成長していくか楽しみです。

企業基本データ
代表 代表取締役 橋本 剛
住所 名古屋市中区丸の内3-4-10 大津橋ビル
電話 052-971-2408
e-mail hashimo@ccmfs.meijo-u.ac.jp
URL http://www.meijo-nano.com/
従業員 2名
業種 カーボンナノチューブの製造・販売、製造装置の開発、応用開発、カーボンナノチューブ利用のコンサルティング、受託開発
主要製品 (材料)単層カーボンナノチューブ(APJ法:アーク放電)、単層カーボンナノチューブ(FH−arc法:アーク放電)、多層カーボンナノチューブ(CVD法)、高結晶性多層カーボンナノチューブ(アーク放電)
(加工品)ナノチューブ分散液、ナノチューブペーパー、ナノチューブ糸
(セット品)ラボセットCNT10