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施策活用企業事例
下請企業が生んだ知育玩具が専門家のアドバイスで飛躍
株式会社桑原嗣商店 平成19年
企業概要
 (株)桑原嗣商店は、静岡の地場産業の一つであるサンダルなどの底材を加工する企業として昭和56年4月に創業(昭和62年10月法人改組)しました。国内のサンダル業界は近年、中国などから輸入される安価な製品に押されて出荷量は減り続け、経営環境が年々厳しくなっています。このような中で同社は独自性のある新たな事業展開に活路を見出そうと知育玩具『B-Block』を開発しました。

 『B-Block』は、サンダル底材の加工技術と底材そのものの特徴を活かした製品で、踏んでも投げても危なくないものです。しかも軟らかすぎず硬すぎない硬度もっており、幼児が口に入れにくい形状をしています。

 子どもの創造力を刺激し、しかも目を引くカラーとデザイン、耐久性・弾力性に優れた安全で環境や人に優しい素材というこだわりをもって作られました。

 知名度は徐々に上がり始めており、こだわりの商品を多く揃えているネット通販サイト『ALL About スタイルストアー』では「ベビー・キッズの売れ筋週間ランキング」で第2位(平成19年10月23日現在)となったほか、大手との取引も開始しており、事業の柱として育ちつつあります。地場産業下請企業から一歩一歩新しい道を歩き出したと言えます。

 
『B-Block』がネットの売れ筋商品に

支援内容
 専門家派遣事業を利用して、コンセプト・ターゲットの設定、マーケティング展開の見直しを行いました。元々子どもの玩具として売り出しましたが、老人の認知症防止効果がありそうだという指摘を受け、コンセプトを「お年寄りの認知機能回復」、ターゲットを「老人介護施設」としてマーケティング展開を行いました。

 ところが、まったく売れなかったため、商品コンセプトとターゲットを一から見直し、改めて子どもに照準を合わせました。コンセプトを「軽くて柔らかくて安全な知育玩具『B-Block』」と位置付け、キャッチフレーズも「2歳になったらB-Block」と変更しました。「なりたての2歳児」をターゲットと位置付け、マーケティング戦略も方向転換を図ったわけです。また、このコンセプトとターゲットを軸に静岡・名古屋・東京で開催された展示会に出展、積極的なプロモーション展開するとともに、事後フォローの手法などをアドバイザーが伝授、新たなマーケティング戦略を展開しています。

企業者の声
「ターゲットを変えて動き出した」という桑原嗣社長
 昨年、「しずおか新産業技術フェア2007」に出展した際、アドバイザーから受けた「1日だけ、ターゲットを子どもに設定し、ブロックを机に並べて展示をするだけではなく、子どもに遊んでもらえるように、ブース内の床にブロックをばら撒いて自由に遊べるようにしたらどうか」という一言が大きな転機となりました。

 その後、「専門家派遣事業」によって、さまざまなご指導をいただきましたが、「マーケティング展開の方法によって、これほど大きく結果が違ってくるものなのか」と思いました。もう諦めようと思い始めていた矢先に、大きな後押しをいただきました。

 

担当者の声
 根本には商品力があったからかもしれませんが、まったく同じ商品でも、コンセプトとターゲットの設定の違いや、ちょっとしたマーケティング展開の方法により、まったく動かなかった商品がこれほど大きく動き出すとは思いませんでした。

 的確な手法によりマーケティング展開されたアドバイザーのセンスと、指導を忠実に実行し地道に努力された桑原嗣社長に脱帽です。改めてアドバイザー選定の重要性も認識しました。

企業基本データ
代表 代表取締役 桑原 嗣
住所 静岡県静岡市葵区羽鳥676-441
電話 054-276-2018
e-mail info@kuwaaki.com
URL http://www.kuwaaki.com/
従業員 11名
業種 製造業
主要製品 履物(サンダル・シューズ)底材加工底の企画・製造およびEVA樹脂を利用した健康器具、玩具、文具などの企画・製造