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施策活用企業事例
食品用植物が原料の安全・安心な自然塗料を開発
株式会社セラリカNODA 平成19年
企業概要
 天保3年(1832年)、野田家第8代の野田常太郎が筑後国上妻郡川崎庄(現福岡県八女市大籠)に野田製蝋を創業したのが(株)セラリカNODAのルーツです。主力商品の木ロウは、天然物として戦前の代表的輸出アイテムになるなど、ロウ一筋に175年の歴史がある老舗です。

 野田泰三社長は同家12代目当主としてポマードなどの整髪料、化粧品の材料などを扱ってきましたが、大学で情報行動科学を専攻したこともあり、木ロウを情報機器へ取り入れることに着目しました。そこで、情報機器メーカーと交渉を重ね、CDなどの情報記録媒体、複写機のトナー、FAX用感熱紙などに使われる素材の開発に成功し、市場を拡大してきました。ロウは熱するとすぐに溶け、冷やすとすぐに固まるという特性があるため、これを利用して、熱で印字するトナーや感熱紙の材料として用いたわけです。

 これまで培った天然ロウの知識と精製技術を駆使し、食品用精製植物成分100%の自然塗料『セラリカコーティングピュア』の開発に成功しました。安全性と高い機能性をもつこの塗料は、ワックス特有の刺激臭がなく、浸透性、はっ水性、洗浄力など高い機能性をもっています。さらにシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを放散せず、住宅の内装仕上げに制限なしに使用できる「F☆☆☆☆」等級を国土交通省から取得しました。

 同社にとって消費者向け商品は初めてであり、販路開拓など新たな挑戦をする必要がありました。そこで(財)神奈川中小企業センターに相談、担当マネージャーから、マーケティングについてアドバイスを受けています。

 社名の「セラリカ」は、スペイン語のCERA(ロウ)とRICA(豊かな)を組み合わせたもの。この言葉が示すとおり、同社は天然物(天然ロウ)がもつ特性を極限まで引き出し、環境と健康を共に向上させる製品を開発し続ける「生物産業創造」企業を目指しています。
ホルムアルデヒドを放散しない住宅用塗料

支援内容
 神奈川中小企業センターは、平成18年度に、新事業の実現可能性を評価し支援するビジネス可能性評価事業でセラリカコーティングピュアを「事業可能性大(A評価)」と認定しました。

 認定後は、担当マネージャーが消費財としてのセラリカコーティングピュアのマーケティング戦略全般に関する助言を行っています。新規事業計画の洗練化を支援する過程で、平成19年度は、経営体制の整備に関する助言を行ったほか、中小企業センター機関紙「中小企業サポートかながわ」に紹介記事を掲載し、広報活動に努めるなど、多岐にわたり支援を行っています。

企業者の声
新分野に挑戦する野田泰三社長
 当社は天然ロウの原材料メーカーとして長い歴史をもち、原材料納入先企業から高い信頼を得ていますが、住宅の内装仕上げに使用可能な食品用植物成分100%の自然塗料「セラリカコーティングピュア」など独創的な新商品を開発し、新たに消費財市場に進出したことから、この面でノウハウの豊富な中小企業センターの支援を受けており、今後も大いに活用したいと思っています。

担当者の声
 セラリカ NODAは日本の長寿企業として多くのマスコミに取り上げられ、業務用分野では高い企業イメージがあります。セラリカコーティングピュアは同社の主流である原材料事業と異なり、消費財ですので新たなマーケット戦略推進に向けた支援を継続して行っていきたいと思います。

企業基本データ
代表 代表取締役 野田 泰三
住所 神奈川県愛甲郡愛川町中津7202
電話 046-285-1265
e-mail good@vesta.ocn.ne.jp
URL http://www.ceraricanoda.com/
従業員 30名
業種 製造業
主要製品 生命ロウ・セラリカの開発、製造・販売。天然生産物を原料とし、健康と環境を向上させる製品の開発、製造・販売