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施策活用企業事例
アーティスト支援のギャラリー、地域住民が集う空間に
蔵まえギャラリー 平成19年
企業概要
 経営者の佐野晴美さんは、子ども向け絵画教室の講師を長く務めるアーティストです。そのため、優れた才能をもちながら生活に困窮するアーティストの良き理解者でもあり、こうしたアーティストの支援活動を目指しました。

 (財)神奈川中小企業センターが進める「チャレンジショップ」という創業支援事業の認定を受けたあと、店舗候補地を探し歩く中で、昭和初期に建てられた、内蔵付き米穀店の空き店舗に出会いました。

 通常のギャラリーを借りたいと考えていた佐野さんにとって「2階部分も含む一軒家」で、しかも蔵があるという予想を超えた店舗は魅力でした。ギャラリーだけではなく、カルチャー教室、料理教室なども視野に入れ、志を同じくする4人の女性と手を組んで、この米穀店を借りることにしました。

 大家さんの協力も得て土間などを復元しオープンしました。蔵はもちろん、神棚や仏壇、柱、金庫や欄間、障子など随所に、かつての豪商の面影が残っているため、ギャラリーとしての価値は高く、アーティストだけでなく来場者の目も楽しませています。

 本来の主要事業であるギャラリーも徐々に定着し、ファンが増えてきています。蔵まえギャラリー主催の「えわっと展」や、貸しギャラリーである「5day's gallery」などの展覧会が、スケジュール表を埋めるようになりました。講座は、デッサン教室、草木染め、手描き友禅、雛人形作りなどが定期的に開かれています。

 建物の歴史的価値に注目した地元の歴史研究家が古文書講座や歴史講座を開いたり、俳句の会なども開かれ、ギャラリーだけでなく地域のさまざまな人が集うスペースとしての機能ももちつつあります。

 蔵まえギャラリーは、単なるギャラリー機能を大きく踏み出し、商店街に新規の客層が集まるなど、商店街や地域活性化に寄与するようになりました。
蔵まえギャラリーは地域活性化にも貢献
蔵まえギャラリーは地域活性化にも貢献
 
定期的にさまざまな講座が開かれる
定期的にさまざまな講座が開かれる

支援内容
 蔵まえギャラリーが利用した(財)神奈川中小企業センターのチャレンジショップ事業は、県内で新規出店を目指す事業者を応援するものです。空き店舗の増加を抑制するとともに、商店街に新しい血を導入し、今までにない客層を集めることで、商店街や地域の活性化に役立てようというものです。

 (1)ほかの事業者のモデルとなる新規性、(2)社会的ニーズに対応した地域活性化への寄与、(3)競争力が高く継続性が見込まれること、(4)具体性・実現性が高いことなどを総合的に勘案して選ばれます。

 蔵まえギャラリーは、アーティストサイドに立ったギャラリーの開設であり、レンタルスペースを中心としてアーティストとサポーターをつなぐ事業の企画であることが評価され、チャレンジショップとして認定されました。具体的な支援としては、改装費と家賃の一部助成、開業前後のコンサルタント派遣をしました。

企業者の声
佐野晴美代表(左)と共同経営者の宮前礼子さん
佐野晴美代表(左)と共同経営者の宮前礼子さん
 チャレンジショップに認定されたため、家賃負担が軽くてすんだことはもちろんですが、派遣してもらった中小企業診断士から、経営戦略、経営計画の立て方、宣伝までアドバイスを受け非常に助かりました。ほとんどが初めての経験だったので心強かったです。またアドバイスを受ける過程でさまざまな人たちを紹介してもらい、人脈の幅がぐっと広がりました。

担当者の声
 地域住民の関心は高く、米穀店時代はプライベートスペースだったため店舗以外は開放されていませんでしたが、ギャラリーになってからは蔵の中まで見学ができるため、それを目的に訪れる人たちも多いようです。ギャラリー側も地域の行事への協力など、地元に溶け込む努力を続けています。さらに、気軽に訪れてもらえるように、落語の会や新酒の試飲会を企画するなど、地域活性化に応えようとしてくれています。

企業基本データ
代表 佐野 晴美
住所 神奈川県藤沢市藤沢630-1
電話 0466-25-9909
e-mail a_whto@yahoo.co.jp
URL http://www.geocities.jp/a_whto/
従業員 1名
業種 貸しギャラリー
主要製品 各種展示会、教室