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施策活用企業事例
経営革新計画取得しHACCP対応工場も稼働
株式会社わびすけ 平成19年
企業概要
 (株)わびすけは、専業主婦だった山田順子さんが平成14年に設立しました。社名は、わび・さびを感じさせるお茶花「わびすけ椿」から名付けました。おこわ専門の直営店3店舗を経営からスタートし、売上を順調に伸ばしていきました。現在は、大手スーパーやデパート、コンビニ業界へと幅広く取引先を広げ、食料品の製造・卸売を中心に展開しています。

 主力製品は冷凍おこわとおこわを製造するための秘伝のタレです。「子どもたちに安全な日本の伝統食を食べさせたい」との山田順子社長の熱い思いから研究開発されたものです。タレは北海道産の昆布とかつお節を原料に、モンゴルの天然塩を使うというこだわりで、もちろん無添加です。

 このタレを使うと、通常40〜60分程度かかるおこわやお赤飯の製造が、わずか6、7分ででき上がり、製造から40時間経っても固くならず風味も維持できるというものです。この技術が多方面から注目を浴び、平成16年に群馬県の「1社1技術」にも選定されました。需要増加に対応するため、平成19年7月には太田市に食品安全性確保のための「HACCP(危険分析および重要管理点)」に対応した新工場も稼働させ、生産能力の向上を図っています。

 今後は「介護食に力を入れていきたい」と語る山田社長は、レトルト食品で家庭の味を再現するビジネスを構想中です。また、主婦や定年後の団塊の世代などがチャレンジしやすい1坪ショップのフランチャイズチェーン(FC)展開を提案しています。山田社長の思いが詰まった「わびすけ椿」がますますいろいろな場所で咲き始めています。
動き出したHACCP対応工場
 
こだわりから生まれたおこわとタレ(右)

支援内容
 大手スーパーなどからの引合が急増していた平成16年11月、(財)群馬県産業支援機構の経営総合相談窓口に、事業拡大のため経営のあり方について相談に来訪されました。事業規模に適した企業基盤構築への取り組みが急務と考え、まず、企業経営の基本、マーケティングや経営計画の策定などの知識を得てもらうため「自立化塾」受講を勧めました。

 平成18年2月には、専門家派遣制度の活用により会計士を4回にわたり派遣し、販売先別・製品別販売状況の整理、将来の数値目標の設定、設備投資計画、資金調達の計画などについてアドバイスをしました。これにより具体的な問題点の把握とその改善策の整理、工場拡張の投資計画、社内運営体制の整備など、会社としての基盤づくりが進みました。

 平成18年5月には、“経営革新計画”の承認を受け、事業拡大に向け大きく前進、平成19年に新工場が稼働し、そして9月には厨房機器メーカーと提携した「1坪店舗」の展開が始まりました。

企業者の声
「今後は介護食を」と抱負を語る山田順子社長
 経営相談に伺ったところ、多くの方が、適切なアドバイスをしてくださいました。「真面目にものをつくっていく」という考え方を変えることなく、食を通し地域に貢献していきたいと思います。

担当者の声
 一人の女性の熱い思いが、企業となり世の中に船出することができ何よりです。大地のような山田社長の人柄が自然に生み出した会社であり、今後も社長の思いを一つでも多く製品化できるよう支援していきたいと思っています。

企業基本データ
代表 代表取締役社長 山田 順子
住所 群馬県太田市安良岡233-1
電話 0276-22-7252
e-mail
URL http://www.okowa.co.jp/
従業員 8名
業種 食料品製造
主要製品 調味液(おこわのタレ)、冷凍おこわ