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施策活用企業事例
経営危機脱出に全社一丸で2S運動を推進
株式会社光大産業 平成19年
企業概要
 創業者で父親の故根本庄次さんが、木工業に携わった経験を活かして会社を興したのは昭和47年(1972年)でした。2代目経営者となった根本昌明社長は、この間、父親とともに会社を支えてきました。根本社長は大学卒業と同時に光大産業に入社し、販路開拓のため全国を奔走、現在では大手のホームセンターと取引するまでに成長しています。

 しかし、ここまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。不況や消費者ニーズの変化により需要が減少、新製品の開発や設備投資を進めるのも難しい時期がありました。経営不振を脱するため苦しい経営を強いられたわけです。平成7年に社長就任してから7年目に訪れた試練でした。「一生懸命やっているはずなのにうまくいかない」ことから、倒産という言葉が根本社長の頭をよぎり、あせる気持ちでいっぱいでした。

 そうした中で(財)福島県産業振興センターに相談しました。同センターから経営不振を脱するため、まず整理・整頓だけに的を絞った2S運動、生産現場のムダ排除など生産の基本的なことから学習すべきだとの提案を受け、派遣された専門家とともに、現状の分析から取り組みました。

 在庫管理や生産工程の見直しなど次々と改善点を指摘され、根本社長は「基本ができていなかった」と愕然としたと言います。全社一丸となって整理・整頓に取り組んだ結果、作業手順などあらゆることが改善され、危機を脱出できました。

 そして工場の隣接地に物流倉庫を建築し、生産性の向上とともに物流面のコストダウンやデリバリーレスポンス向上にも努めています。さらに、環境への配慮が認められ、木材の加工・流通過程の管理について、国際的な森林管理を行うNGO(非政府組織)森林管理協議会(FSC)から県内木材加工会社としては初めて認証されています。

 光大産業の経営理念は「尽くす」こと。「人・お客さま、環境、地域、地球に対して尽くすことこそが会社の使命です」と根本社長は言います。「そのためには企業として存続し、人々に豊かな未来を提供したい」と根本社長の情熱は冷めていません。
日々、改善活動を繰り広げる本社工場
 
多目的の踏み台「のれるん台」もムリ・ムダを徹底排除

支援内容
 福島県産業振興センターでは、大手ホームセンターとの取引を進めるにあたり、生産現場改善に詳しい専門スタッフを派遣しました。さまざまな視点から会社の現状を改めて分析した結果、生産性向上のためには、作業改善や物流動線の確保が必要だということが分かり、整理・整頓・清掃・清潔・躾の5S運動をベースとした生産性向上指導を約7ヵ月間続けました。とくに整理・整頓には力を入れました.

 作業改善では、同社の主力商品である「のれるん台」(多目的の踏み台)の組み立て工程について、VTR撮影やサイクルタイムの計測をもとに社員とともに分析し、ムリ・ムダの徹底排除に取り組みました。ほかの製品についてもこの方法を応用し、最終的には一連の指導により、主力商品は実施前に比べ約25%の生産性向上が図れました。

企業者の声
「一時は倒産という言葉がよぎった」と当時を振り返る根本昌明社長
 改善活動の推進により、実績数値においても確実に改善成果が得られていることが確認できています。たかが組み立ての順序と思わず、無理なく個人の負担を強要しない改善活動の仕組みだからこそ、成果が得られていると思います。今後、さらなる改善活動に結び付けたいと思っております。

担当者の声
 危機に瀕した会社がここまで成長できたのは、社長をはじめ従業員が一丸となり頑張ってきた結果です。「企業は人なり」という言葉があるように、同社の強みは少数精鋭の従業員であると感じました。今は大手取引先に対する的確な営業力・提案力が試されています。

企業基本データ
代表 代表取締役 根本 昌明
住所 福島県本宮市本宮字作田台68-1
電話 0243-33-5381
e-mail kodai@kodaimokuty.co.jp
URL http://www.kodaimokuty.co.jp/
従業員 36人
業種 木製家具、木細工品製造卸売業
主要製品 木製品(ラック、ボックス、台、ベンチ、風呂用品、台所用品)