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施策活用企業事例
「やすらぎ石室」を地域ブランドに
石の浄朝有限会社 平成19年
企業概要
 石の浄朝(有)吉田朝夫社長は、石材会社に勤務したのがこの道に入るきっかけになりました。山形県内でも有数の山間過疎進行地である山辺町作谷沢地区(通称:まんだらの里)の地域振興や、任意団体「墓地景観創造研究会(略称:墓地研)」を主宰していました。

 しかし、平成14年に迅速な意思決定を図りたいと考えたほか、子どもが育ち後継者ができた安心感から独立を決意し、勤務先を辞め創業準備を開始しました。支援機関からさまざまな支援を得て資金調達の目途も立ったため、平成16年3月に有限会社を設立しました。

 会社の事業は、第1に当地の「地域の生活・文化・産業の振興」に軸足を置くこと、第2に家業の石材業としました。事業コンセプトも当然、「この地で生きる、皆と生きる、その中で石材業を営む!」です。

 開業当初は地域振興や任意団体の主宰だけで、石材業として墓地製作受注の仕事があるかどうか手探りの状態でした。しかし、さまざまなネットワークを通じて少しずつ顧客が増え、その顧客の口コミでの広がりが見えるようになりました。また他社との差別化商品である思いやりの納骨堂「やすらぎ石室」が消費者にアピール、受注額が伸びてくるようになり、今では年商3,000万円を超える売り上げを得るまでに成長をしました。

 事業拡大に伴い工場(作業場)も必要となり、平成16年に地域の仲間4人と共同購入した約3,000平方メートルの工場跡地に新工場を建設し、山形市の東北芸術工科大学の2人の大学院修了生に創作活動のためのアトリエを誘致、地域起こしの一助になっています。

 地域振興も順調で、平成19年8月に閉店した新聞配達店の受け皿となりました。また「やすらぎ石室」の商品を地域ブランドとして、その普及に注力しています。

 今後の課題は、長男を後継の経営者として育てるとともに、今春加わった次男を職人として1本立ちさせることだろうと考えられます。
「やすらぎの石室」へのニーズも高まっている

支援内容
 山形県新事業支援センターが吉田朝夫社長と知り合ったのは、平成15年に勤務先を自主退職し、吉田社長自身、先行きが見えない時期でした。当時、「墓地景観創造研究会」や「やすらぎ石室」への取り組みの相談を受けるとともに、会社設立の相談がありました。

 平成16年の初頭から会社設立のための登記手順、定款レビュー、資金調達、社会保険手続きなどさまざまな支援をしました。東北芸術工科大学院生に対するアトリエ誘致相談と支援、大学院生の創業相談まで合わせて行いました。

 並行して、山形県村山総合支庁が主催した「ふれあいフェスタ」で「やすらぎ石室」の商品PRに協力をしました。

 平成17年に決算期を向かえ、納税相談に対して税理士への紹介を行い。その後も何かと地域起こし事業などに支援を続けています。

企業者の声
吉田朝夫社長(写真左端)は地域を大切にする
 勤め先を退職したのはよいが、起業するため何をどう進めて行けばよいのか悩んでいた頃に知り合いになり、さまざまなことを教えてもらい当時から本当に助かりました。

 創業は自助努力で検討と決断と頭の中では分かっていても、何か困ったときに相談する相手をもっているのは非常に大きな心の支えになりました。

 これまで種々の荒波の中で何とかやって来られましたが、今後も折に触れ相談に乗って欲しいと思っています。

担当者の声
 地域ビジネスでの会合で知り合いとなったのが支援のきっかけでした。当初はすでに数十年間の地域起し活動NPO「作谷沢まんだら塾」代表としての取り組み実績もあり、地域ビジネス関係者の間では著名人でした。

 その著名人が会社設立の相談に出向いて見え、事業内容が「地域の生活・文化・産業の振興に軸足を置きたい」とのことで若干面食らいましたが、持ち前のバイタリティで石材業も順調な立ち上がりを見せたと思います。

 「企業は人なり」と言いますが、どこまでも顧客ニーズにお応えするという事業スタイルを貫いており、吉田社長の人徳もあり安定経営事例と言えるのではないでしょうか。

企業基本データ
代表 代表取締役 吉田 朝夫
住所 山形県東村山郡山辺町大字簗沢3083-3
電話 023-666-2318
e-mail aso@yasuragiisimuro.com
URL http://www.yasuragiisimuro.com/
従業員 3名
業種 石材業
主要製品 墓石