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施策活用企業事例
省エネも念頭に屋上配水管の凍結防止ヒーターを開発
株式会社ヨシダアニー 平成19年
企業概要
 (株)ヨシダアニーは昭和61年(1986年)に、一般建築と防水工事を手がけるためヨシダANNYとして設立され、漏水修理などのメンテナンス関係に多くの実績があります。平成19年5月に商号を変更するとともに、有限会社から株式会社として改修工事を中心に業務を拡大しています。

 「建物に水を浸入させないことが、建物の長期維持につながる」を理念に、建物の調査・診断・施工を行い、建物の長期維持管理を目指した工事を進めてきました。とくに雨漏りに関しては、赤外線カメラなどを駆使し的確に原因を掌握、ベストな改修工事を進めています。また、新工法や新材料についての情報をいち早く取り入れた、オリジナル性に富む工法を得意としています。

 平成15年から、自社考案の配水管凍結防止用ヒーター「ほあんかん」を製造・販売しています。実用新案を取得して実証実験を重ね、現在では東北地方全域に販売しています。通常の紐状ヒーターはパイプ全体を暖めますが、「ほあんかん」は下部だけ暖めるので消費電力を抑制することができ、施工後のトラブルが少ないなど多くのメリットをもつ商品です。

 また、「ほあんかん」から発展した商品で折板屋根向けツララ防止機能付き雨樋(あまどい)「オリコー3」を考案し、平成18年から施工販売を開始しました。大型流通店舗のほとんどは折板屋根で構成されており、寒冷地ではツララの発生を防止することが困難な状況にありましたが、設備を簡素化するなどでヒーター類の消費電力を低減できるようにし、施工費やランニングコストも抑えたので、需要は拡大しています。

 まだ知名度が低いため、いかに効率良く販売展開するかが課題です。また、オリコー3は自社施工に依存しているため、遠方での工事費が割高になってしまいます。同社では地域ごとに施工代理店を設置するなどの対応が必要と考えています。
凍結防止ヒーターは施工後のトラブルが少ない
 
需要が拡大するツララ発生防止用の雨樋

支援内容
 (財)あきた企業活性化センターは、ヨシダアニーが平成15年頃から秋田大学工学資源学部とともに進めていたドレーン管凍結防止用ヒーターの開発に対して、平成17年に産学官技術開発実用化事業として採択し、研究開発費を助成しました。

 この研究開発には県も凍結実験などに関する支援を行ってきましたが、それまでに蓄積した技術をベースに秋田大学と「配水管凍結防止用ヒーターの開発研究」の共同研究に取り組み商品化しました。

 その後、開発した製品をPRするために、活性化センターの月刊機関誌「Bic AKITA」に掲載、県内研究機関と企業との交流イベントや県内商工関係機関連携会議などを通じ紹介してきました。

企業者の声
「事例発表などが知名度アップに役立った」と言う吉田喜廣社長
 慣れない申請書類などの作成に困難を極めましたが、活性化センターに申請書の内容を充実するためのバックアップをしてもらい助かりました。また、ほかにも資金的な支援もさることながら、数々の事例発表会への参加や、多くの媒体による掲載記事でのPRが、知名度アップに非常に大きな効果をもたらしました。現在の工法とはまったく異なった発想に基づいた商品のため、その機能の理論的説明を含めイベントなどの機会をとらえ、多くの人に効率よくPRできたように思われます。

担当者の声
 研究開発には吉田社長が先頭に立ち、活性化センターや大学などを積極的に活用するなど、商品化を目指す強い意欲が感じられました。活性化センターでは研究資金の支援のほかに、多くのイベントや会議の場で商品化できたことを紹介しました。

企業基本データ
代表 代表取締役 吉田 喜廣
住所 秋田県秋田市新屋勝平町13-23
電話 018-864-6961
e-mail anny@akita.email.ne.jp
URL http://www.y-anny.jp/
従業員 14名
業種 建設業
主要製品 ドレーン管凍結防止用ヒーター、ビル屋上の漏水修理、赤外線画像による建物調査・診断