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施策活用企業事例
製造現場の「カイゼン」に作業行動分析システムが貢献
株式会社DSS 平成19年
企業概要
 平成18年8月、IT企業の株式会社DSSにとって大きなビジネスチャンスが訪れました。愛知県で開催された自動車メーカー向け展示商談会への出展でした。製造現場従業員の動きを調査する作業行動分析システムを出展しました。

 このシステムは、個々の作業員に自立型センサーを装着してもらい、そこから得られた作業行動データを解析処理するものです。従来の人手による作業行動(動線)データ収集に換えて、センサーを活用することで精度の高いデータ収集を可能にしました。「ムリ・ムラ・ムダ」の発見に役立つことから日々「カイゼン」を推進している自動車メーカーなどの来場者から高い評価を得ています。

 展示商談会で引合いがあった大手メーカーの工場でデモや実証実験を行いました。その結果をもとにセンシング機能を改善、無人搬送車への応用なども可能にしました。平成19年9月に愛知県内で再度開かれた自動車メーカー向け展示商談会に改めて出展、前回にも増す高い評価を得ました。

 DSSの旧社名は土木サポート・システム(株)です。その名のとおり土木関連ソフトウエアの開発・販売を行っていました。このソフトは多種多様な図面などを電子化し、独自の補正技術により結合・重ね合わせなどの一体化をするもので、この技術が作業行動分析システムにも役立っています。具体的には工場内設備などの配置と、動線のマッチングに活かされ、精度の高い作業行動分析を可能にしています。

 また、図面などの電子化技術は工場建屋図面の電子化管理にも応用が可能であり、現在進めている事業継続計画(BCP)の支援ツールにもなっています。
製造現場では行動分析が不可欠(図はケースピッキング時の作業動線)

支援内容
 (財)みやぎ産業振興機構では平成16年度に事業可能性評価委員会運営事業による「実践経営塾」で土木関連ソフトの販売プランなどのブラッシュアップを支援しました。そして事業提携、資金調達などを目的にした事業プラン発表会「みやぎビジネスマーケット」で、参加した企業から高い評価を受けました。

 土木関連ソフトで開発した独自の補正技術は、人の動線管理に活用され、大手スーパーや流通業などで導入が検討されています。また、当機構の自動車関連アドバイザーから「工場現場の作業行動調査に活用が可能ではないか」というアドバイスがあり、企画・開発を経てシステムが完成しました。

 宮城県独自事業である自動車産業特別支援事業による自動車メーカー向け展示商談会への出展や販路開拓などの支援をしています。

企業者の声
「視える化を進めていく」と張り切る伊藤敏彦社長
 自動車業界、物流業界などに作業行動調査分析という新たな切り口で参入ができました。今後とも当社の技術力を活かし「視(み)える化」の提案を推進して行きます。また、既存技術を活かしたBCP支援サービスにも力を入れたいと思っています。

担当者の声
 土木関連ソフトの世界から飛躍し、自動車業界への参入が図れた背景には、伊藤敏彦社長の冷静な判断力と行動力があったと思います。これからも新たな事業計画の策定やブラッシュアップなどで積極的に支援をしたいと考えています。

企業基本データ
代表 代表取締役 伊藤 敏彦
住所 宮城県仙台市泉区泉中央1-13-4-5F
電話 022-218-4343
e-mail scan-vc@d-ss.co.jp
URL
従業員 12名
業種 情報通信業
主要製品 作業行動分析システム、事業継続計画(BCP)支援ツール、土木関連ソフトウエア